黒岳〜雁ヶ腹摺山〜大ヌタ山〜セーメンバン      1月11日ー12日  


コースタイム 甲斐大和駅10;40〜14;30湯ノ沢小屋(泊)7;05〜黒岳8;05〜9;05大峠9;20〜雁ヶ腹摺山10;30〜金山峠12;10〜大岱山12;55〜セーメンバン13;25〜サクラ峠14;10〜遅能戸バス停14;40〜16;10大月駅


焼山林道と登山道の分岐
忘年山行にと計画したコースを実行しました。今年最初の小屋泊まりです。正月ボケで、電車時間の下調べミスによって甲斐大和駅〜天目のバスに乗り遅れた。おかげで、退屈な車道歩きになってしまった。天目山温泉までは車を気にしながら歩いたが焼山林道に入ると気楽なあるきになった。林道の入って30分で車止めのゲートに着いた。狩猟の車だろうかゲートの先にも轍が出来ていた。登山道の分岐で休憩をする。沢沿いの道には足首くらいの雪があるがよく踏まれた道だ。小屋も近づき、水が取れそうなところで3Lの水を補給すると一気にザックの重みが増えた。大峠まで行く予定だったが荷物の重さと予定外の車道歩きで足取りは重い、今日は小屋泊まりに決定です。

湯ノ沢小屋
小屋には誰もいないが、小屋内にテントが1張りあった。布団毛布が10人分くらいはありビックリです。しばらくするとテントの人が戻ってきた。その後もう一人増えて、3人が泊まった。すばらしいことにこの小屋は電灯が灯るので夕食の支度も大変助かります。一番遅く着いた65歳の方は、年間120日山に行くそうで、すでに300名山も登頂しつくしたとのこと。勤めているときもこの回数は同じだったと聞き、タダあきれるばかりです。家族にも仕事にも恵まれた人がいるのですね。この方の山談義、四国霊場めぐりの話を興味深く聞きながら寝ました。布団を使わせてもらったので寒くはなかったのですが水が凍ってしまいうちに帰るまで溶けることがなかった。

白谷丸のザレ急登
翌朝は餅入りラーメンを食べる。寒い中でアイゼンをつけるのが億劫なので装着して小屋を出る。すぐに湯ノ沢峠に出て黒岳に向かうがしばらく笹薮が被り漕ぐように登るとガレた斜面に出る。ザレの急登には、2日ほど前に振った雪が30cmほど積もるが適度に締まり小気味よくアイゼンが効く。薄い雲がかかる富士山を背にしながら白谷丸を過ぎると樹林帯に変わり、緩やかな登りになって黒岳の頂上についた。一息入れて、200mほど進むと大峠への分岐となり、ここまでご一緒した300名山達成の御仁と別れた。この方は石丸峠〜牛の寝通り〜小菅に向かった。大峠に向かう道には一人の足跡があり心強く感じた。しかしこの足跡は猟師のもので、途中であらぬ方向に進み、又合流してくるというもののでした。快適な雑木の道を下り大峠に出た。計画ではこの東屋にテントを張る予定でしたので寄ってみると、周りは腰板で囲まれ風を防いでくれ、2〜3人用のテントは楽に張れることを確認した。

大峠の東屋
この付近が一番雪が多かった
右のクビレが湯ノ沢峠
小金沢連嶺を眺めると
まもなく雁ヶ腹摺山
階段を登って雁ヶ腹摺山に向かうとすぐに御硯水と書かれた沢を渡る。一部凍っているが水取りが出来る。湯ノ沢峠〜大蔵高丸〜ハマイバ〜大谷ヶ丸〜滝子山の稜線が眺められるところで一休みして、一登りすると、頂上直下のカヤトに出て、頂上の標識が見えてくる。ちょうど金山鉱泉から登ってきた家族ずれと合流して山頂に到着した。期待した富士山はまったく姿を見せてくれません。予定では楢ノ木尾根を行くのですがまったくトレースはありません。久しぶりにテント泊一式を背負って歩いたためかやや足が重いのでここは自重して金山鉱泉に下ることにした。高度を下げると軟化した雪になって歩きにくくなってきた。

樹齢300年の白ブナ
金山峠まで来たところで時間も早いので大岱山に向かうことにした。初めてのコースです。樹齢300年の白ブナの木を見て大岱山に到着した。天候がよいと富士山の眺めがよいでしょいうが三つ峠までしか見えませんでした。この先セーメンバンにはトレースがありませんでしたが雑木の雪道に自分だけの足跡を残しながら気分よい歩きです。雑木に囲まれた平な山頂は明るく雰囲気がよく休憩をするのによい。サクラ峠で林道に出て、右に僅か下ると金山の民宿集落に出た。バス道を遅能戸バス停まで歩く。待ち時間およそ2時間あるのでいつものように歩くことにした。浄照寺のところの陽だまりでラーメンを作って食べながら大休憩をした。距離はそれほどないが最後、中央高速を過ぎ橋を渡った先の上り坂が辛いのです。更に跨線橋の苦行があって大月駅にたどり着くのです。大月駅で300名山の御仁と再び会いました。小菅には行かないで石丸峠から日川沿いの長い林道を下って、天目山温泉で車に乗せてもらったとのことでした。四国霊場めぐりの話を聞きながら立川までご一緒しました。楢ノ木尾根を宿題に残した旅でした。

セーメンバン山頂