越後駒ケ岳       平成22年6月13日        TOP  BACK

コースタイム
小出駅6;30=枝折峠7;40〜小倉山9;35〜11;20駒の小屋11;30〜11;50山頂12;10〜小倉山〜明神峠〜15;45枝折峠16;05=16;25大湯温泉17;58=小出駅

 
テン場の展望台
魚沼三山がかすんで見える
先週予定したがバスの運行が開始されなくて、一週間後に行くことになった。バスは小出駅を6時半に出るため前夜出発してどこかで仮眠をする必要になる。先週は長岡に宿を取って準備したが又運行中止の可能性もあって、小出駅周辺でテント泊にした。土曜日の仕事終了後、小出駅に着いたのは午後の5時でした。まだ明るく、ゆっくりとテン場を探すことにした。「見晴らしの湯こまみ」という日帰り温泉施設があることを知っていたのでそこに向かった。駅前の坂を登ると、交通公園の多目的広場に出た。小出スキー場周辺は散歩している人が多くいた。スキー場に沿ってやや登ると展望休憩舎と書かれた東屋があって見晴らしが良い。水道もあってテン場の第一候補地とした。すぐ先の左下に日帰りの風呂が見えたがまだ時間も早いのでスキー場の上まで登ってみると見晴らしがよく魚野川と町並みが一望できる。ここのほうがテン場によさそうなので付近を探索するとジャンプ台があり、その脇の高台でファミリーキャンプをしていた。子供が多くうるさそうだったが第二候補地としてお風呂に下った。
交流センターの立派な建物で入浴料600円、地元の人たちでにぎやかでした。日が落ちて暗くなるまでここで休憩して第一候補地の展望台にテントを張った。いいロケーションだったが夜中、といっても9時か10時ころアベックが車でやって来たことだった。こんなところに寝ているのが悪いのですが、ちょうど、熟睡タイムを邪魔されました。
朝5時ちょっと前に起きだした。夕べは町並みの明かりがきれいだったが、魚沼三山が見えるいい展望台だったと分かった。
 
 
荒沢岳が大きい
食事の準備をしていると散歩の人が登ってきた。小出駅に出てバスを待つと何人かがやってきた。話を聞くと今日は大湯温泉公園から枝折峠と銀山平へのウオーキング大会があるとのことでした。その人たちは次のバスに乗る。6時半発の銀山平行きに乗ったのは2人だけでした。灰の又でこまの湯の道を分けるとぐんぐんと高度を上げる 。残雪の駒ケ岳の雄姿を眺めながら枝折峠に着いた。下りたのは一人だけでした。帰りのバスは16時35分であることを運転手さんに確かめてすぐ歩き出した。バスはこの一便だけで乗り遅れたら帰れません。9時間弱で往復しなければなりません。登山地図で見ると9時間はかかるので気が焦ります。この気持ちが後で大変な思いをすることになりました。
枝折峠の駐車場は新しく拡張され10台以上の車が止まっていました。峠からの道はすぐ尾根に乗るためすぐに開けて展望がいい。まずは荒沢岳の山稜がどっしりと広がっている。足元にはイワウチワ、シラネアオイ、オオバキスミレ、カタクリ、アコモノと楽しませてくれる。銀山平へ銀の道というのを、左に分けて、十合目大明神に着く。のぼりが続き、道行山山頂への道の分岐点に着く。山頂はパスした。
 
本日のコース
小倉山〜駒ケ岳への稜線
道行山分岐から下りにかかるところでこれから登る小倉山〜駒ケ岳の稜線が見渡せるいい展望場所になる。山頂部は真っ白で心配になるが、小屋泊まりで下りてきた人の、アイゼンはいりませんのアドバイスにほっとする。この先タムシバの白い花がいたるところに見られ、タムシバの花越しに眺める駒ケ岳も乙な物でした。そんな中、一本のトウゴクミツバツツジの紫の花が印象に残った。時々雪渓が出てくるが軟雪でアイゼンの必要はない。小倉山は雪渓で覆われて山頂標識は見当たりませんでした。ここまでくると駒ケ岳が近くなって迫力がある。中ノ岳、兎岳の稜線がきれいに見渡せる。百草の池は雪渓の下なのか見当たらなかった。佐梨川の源頭部の鋭く切れ落ちた岸壁が見えるようになると登山道も岩稜の急登になって来た。スピードオーバーがたたり急に足が上がらなくなった。立ち休憩をを繰り返しながら駒の小屋にたどり着いた。
今日から入ったという小屋番さんが待っていてくれた。小屋の横の水場に水があふれ出ていて備え付けのコップでがぶ飲みをした。雪渓の解けた水で強烈に冷たい水だった。水のみ休憩ですぐ頂上を目指した。雪渓が切れた稜線を少し登って後は大きな雪渓を斜上した。日差しは少ないが無風で蒸し暑い、雪渓の上が気持ちよい。山頂部だけは雪はなかった。ここまで4時間10分と帰りのバスを気にして飛ばし過ぎてしまった。これが下山で大ブレーキの元になるのでした。
 
山頂から
八海山
山頂に立つと、いままで見えなかった八海山が目に飛び込んできた。中ノ岳との間に巻機山がぼんやりと見える。兎岳と荒沢岳の間には平ヶ岳がこれもかすんで見える。雄大な山並みの中でも荒沢岳〜兎岳〜中ノ岳の縦走に駆られる。まったく無風の山頂でお弁当を広げながら地元の方二人に周辺の情報を聞くとますます縦走の思いが募るのでした。
バスの時間もあるので余りのんびり出来ません。お弁当を食べ終わったら下山を開始です。雪渓は登るときより下りがいやな感じで注意深く小屋まで下りたが足を滑らせて大股開きをした。このとき足が攣った。冷たい水の補給をして小屋を後にした。先ほど攣った足をかばいながら下りたが今度は両足が攣ってしまった。
その後、頻繁に立ち止まりながら歩くことになったがバスの時間も気になって焦るがペースは落ちるばかりです。明神峠で 休憩中の人がいて話をすると車にのせていただけることになって、ここで安心してご一緒に歩かせてもらい、枝折峠に到着できました。バスの時間にもどうにか間に合いましたが大湯温泉のユピオまで車に乗せていただき、1時間半ほど、のんびりと温泉に入って、17時58分のバスで小出駅に出ました。足が攣った影響はその後3日間は続き、階段の上り下りに苦労しました。あせりは体力を消耗するのを改めてお見知らされました。
稜線からの眺め良し、花が豊富、よく整備された道と越後駒ケ岳は実にいい山でした。欲を言えば季節運行でも良いがもう一便ほしいところです。
 
山頂から
中ノ岳
 
イワウチワ
 
シラネアオイ
     
アカモノ
 
トウゴクミツバツツジ