蛾ヶ岳ー三方分山ー精進湖       平成22年4月18日   TOP  BACK

コースタイム
市川本町〜碑林公園(泊)5;55〜9;55蛾ヶ岳10;05〜栂の峠11;10〜12;15八坂峠12;35〜車道12;45〜釈迦ヶ岳の南尾根の鞍部13;30
〜三方分山14;35〜14:45精進湖17:06=17;45河口湖駅

 
碑林公園
後ろの建物が気になる
昨日は季節はずれの雪に驚かされた。5月のゴールデンウイークに大峯奥駆に行ってみたいと計画中でその足慣らしにテントを担いで長いところを歩いておきたい。正月に三方分山に行った時、四尾連湖まで12kmとの標識を見ていたこともあって手ごろかと思い出かけてみたが誤算だった。土曜日の仕事が終わって急いでザックの詰め込み、出かけたが中央線が遅れていて甲府で身延線に間に合わなかった。市川本町に着いたときは暗くなっていた。少し山道に入って適当なところにテントを張る予定だったが駅から20分ほど歩いて登山口のある碑林公園の駐車場でテントを張った。中国様式の大きな門が立つ気味の悪い駐車場だった。翌朝、道路わきの標識には「ひらしお源氏の館」の看板があった。そこは高台で八ヶ岳の展望がよかった。寒かったのかテントは思いのほか結露で濡れていた。カップラーメンの朝食を済ませて出発した。 
 
 
狼煙台
雪と桜
源氏の館の裏が登山口でした。しばらく登ると、 市川大門からの道に合流して尾根道になる。昨日の雪が目に付くようになると狼煙台のある丘の上に出た。数本の桜が見ごろ、しかし足元には雪だった。八ヶ岳、甲斐駒の見晴らしが良いので小休憩をした。その先、少し登ると休憩所がありこちらのほうがさらに展望がよかった。文学碑公園の標識のところで四尾連湖からの道に合う。車道のような道を歩きちょっとそれて大平山によってみたが電波塔があるだけの山頂だった。引き返し蛾ヶ岳に向かう。雪解けのむぬかる上にかなり多くの人が歩いたためどろどろになってました。西肩峠の標識のところに10人ほどの団体さんが休憩中だったので先に行かせてもらった。急な直登で一気に高度を上げて山頂に着いた。ご夫婦が「最高の見晴らしですよ」といって出迎えてくれた。確かに予想外の展望でした。眼下に広がる甲府盆地それを取り巻くように金峰山、八ヶ岳が、富士川に沿いに甲斐駒、北岳、間ノ岳とさらに南の荒川岳、赤石岳が続いている。藪の間から富士山が寂光にまぶしく見える。荒川岳がやけに近くに感じた。団体さんが到着しないうち静かな山頂を楽しんだらそのまま東の尾根を行く。踏み跡は昨日の雪の中を歩いた逆コースの一人だけのものになった。この先ありがたい足跡になった。
 
蛾ヶ岳
富士山をバックに
 
蛾ヶ岳
荒川岳、赤石岳
 門折峠を過ぎ、栂の老木が立つ栂ノ峠に着いた。登山道は右側を木曜に下っているが地形図で見ると稜線を直進したほうが、緩やかな尾根で近道に思える。目印の足跡も栂の大木の裏についていた。迷わず直進を決めた。藪は薄き歩くのには支障がないのっぺりした尾根なので尾根をはずさないように注意して歩く。赤テープもあるが昨日の足跡がよいガイドになって間違えることなくアンパ峠に着く。標識が見あたらなかった。軟雪と伐採木に足をとられながら疲労が増してきたころ八坂峠に到着した。ここは釈迦ヶ岳の西尾根の末端部で少し登ると車道に出るはずだと上りだしてみると意外と急斜面に釈迦ヶ岳を巻こうと弱気な気持ちが飛び出した。道しるべの足跡は釈迦ヶ岳に向かっているがここでお別れです。八坂峠に戻って南にわずか下って車道に出た。車道を少し左に歩くとヘアピンカーブの小川のところから登山道らしきものがあって入ってみたが雪道で敗退、小川で水を取って車道を歩いた。道路はさらに登って釈迦ヶ岳の西尾根をまいてゆくが釈迦ヶ岳の南尾根の鞍部に一番近づいたところの沢筋に登山道の踏み跡があったので雪の斜面を強引に登って稜線に出た。釈迦ヶ岳を巻くことは出来たが、果たして楽が出来たのか迷うところだ。
 
栂ノ峠
栂の老木の後ろに進んだ
 
三方分山
精進峠経由のほうが近い
 後は稜線を三方分山に向かうだけです。今回の歩きで一番多い雪、先行者のないまっさらな道に自分だけの足跡をつけるのは気分がいいのだがバテた足にはトリノ山への150mの登りとその先の三方分山への150mの登りが予想外の辛さだった。三方分山に着くと何か気が抜けたようにホットしてしまった。ちょうど下ろうとしていた人に精進湖にはどちら側の道がいいか聞くと女坂を上ってきたがぬかるんだ道で歩きにくいので精進峠に下りたほうがいいと教えてもらった。標識を見ると女坂経由は4km、精進峠経由は3km書かれていた。この道は地形図にはないが正月来たときに下ってゆく人のを見て気になっていた道です。精進峠から道は急斜面だが雪もなく楽に下降出来た。道は突然堰堤にさえぎられるが左から乗り越えると民家の裏に出た。精進湖湖畔の桜が7分咲きで見ごろを迎え、桜と精進湖と富士山の写真を撮るためにカメラマンと見物の車がいっぱいだった。バスの時間まで山田屋ホテルの日乃出の湯(800円)で1時間ほどのんびりと浸かった。露天風呂から桜と湖と富士山が眺められいい温泉だった。ホテル前でバスに乗り川口湖駅に着く。名物の吉田うどんを食べて、富士特急さんふじ号に乗った。初めて乗ったが座席の前が広くて大きなザックも余裕で足元におけるのにびっくりした。
市川本町〜四尾連湖を考えに入れなかったのと重い雪道に足をとられて10時間のハード山行になってしまった。大峯奥駆には良い、予行演習になりました。
 
山田屋ホテル
駐車場の桜が見ごろ