割引岳ー巻機山    平成22年8月22日   TOP  BACK

コースタイム
六日町17;45=16;35清水バス停〜19:00駐車場(泊)5;00〜行者ノ滝下7;50〜11;00割引岳11;15〜巻機山11;35〜ピーク
〜巻機山避難小屋13;00〜16;15駐車場16;30〜清水バス停18;40=六日町


デッキで一杯
 
巻機山はバスを利用してゆくには前夜泊になる。土曜日の仕事が終わって、大宮から上越新幹線に乗ると、この電車は次の停車が越後湯沢だった。空席がなくデッキに、次の駅ということは乗り降りもなくザックを腰掛にしてビールを一缶飲むと、ちょうどいい時間に越後湯沢に着いた。在来線で六日町で降りると10名ほどの山の人がいた。八海山の帰りだそうでマイクロバスで移動していった。駅前のスーパーで食料とビールを買い込んで清水行きのバスに乗った。清水には6時半に着く、6年前の中越地震ときここで一晩過ごした、強烈な印象のある場所です。車道を歩き出すとまもなく暗くなってきた。橋を渡って行き止まりが登山口の駐車場です。テントを張って宴会中の人がいた。テント禁止となっていたが朝早く撤収すれば大丈夫だと宴会の人に聞いたので、すぐ奥に張らせてもらった。テントを張った前に1台止まっていて明かりがついていたので挨拶すると、明日ヌクビ沢から登る予定だったが登山口に通行禁止のたて看板があるため、諦めて尾根にしようと思っているとのことでした。私はヌクビ沢を行く予定ですと言うと、一緒に行きたいということで明日5時出発のお約束をした。宴会組みは米子沢とのこと、沢談義をしてテントに戻った。。
 
吹上ノ滝
翌朝は5時、出発です。ご一緒するMさんは車泊で今日が3日目、ヒウチ岳〜会津駒ケ岳〜巻機山だそうです。お年がなんと73歳ですがしっかりとした足取りに驚かされました。年間、確か100日以上は登っていると聞きました。単独行のよいところで気が合えばご一緒して話しながら歩けることです。井戸尾根とヌクビ沢コースの分岐に「雪渓の状態が悪いので入山禁止」の立看板があるが今は雪渓はないので通行できると判断して先に進んだ。増水時の避難コースを右に見送り、沢に入った。
沢沿いの登山道で水線を行くことはなく、何回か渡渉しながら、しっかりとした登山道を歩くようになっている。お助けロープも残地されているので安心です。でもスラブのトラバースなど登山靴やスニーカーは要注意のところもあります。
沢は白いスラブ滝が見えて水線遡行を掻き立てる。沢が開けると吹上の滝が前方に見えてきた。左から大きく高巻きその先アイガメの滝は左の草付きを登った。草付きにへばりつくようにニッコウキスゲの咲き残りが見える。振り返ると大源太山の先鋭が感動的だ。
 
行者ノ滝が見えてきた
沢は大岩のゴーロに変わる、股関節が硬くなり大きく踏み出すのが苦痛になったため、大岩の通過が難儀なのです。前方に天狗岩が近くなりヌクビ沢出会に到着です。天狗尾根にも魅力を感じますが今回は右俣のヌクビ沢に歩を向けました。すぐに、布干岩のスラブが出てきました。NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」でも登場する妖怪「一反もめん」が思い浮かんだ。クサリもあるが乾いていたら問題なく登れるところでした。30分も歩くと行者ノ滝に到着です。滝下で写真撮影を済ませて右の巻き道を登ると、谷も狭くなって要塞のような切り立った岩が目に付くようになった。大岩のゴーロに変わってペースも落ちてきた。前方に割引岳の頭が見えてきたがまだ遠い。水が減って伏流になったあとはガレの急登とと格闘する。最後は右の斜面に取り付き尾根に乗った。フィナーレは草原の詰めで縦走路に出ました。僅かのぼりで割引岳に到着した。山頂には天狗尾根の道が合う、下降禁止の注意があった。休憩していると2人の若者が裏巻機コースを登ってきた。
 

割引岳
 
休憩後、巻機山へ向かうが、沢道の詰めを終わった後の稜線はなんと快適なことか。井戸尾根が合流するとベンチのある広場に巻機山の山頂標識が立っている。しかしもう少し先に本ピークがあるだろうと進んでみたところそこには手作りの巻機山と書いた板切れがあっただけでした。朝日岳への縦走路が分岐している、いつか歩いてみたいと興味深く眺めた。牛ヶ岳が前方に見えている。右下には十字峡のしゃくなげ湖も見下ろせた。Mさんは牛ヶ岳に行きたいようでしたが山頂にはガスがかかってきたため諦めて下山することにしました。
米子沢を遡行した人が多く見られる避難小屋を通り過ぎ下る。途中、天狗岩と尾根を再確認しながら眺めた。米子沢の連滝を眺めながら遡行意欲を新たに強くした。駐車場に着くと、早速、管理人さんが料金徴収にやってきました。
明日、金城山に登るMさんとお別れしてバス停に向かい、しばらく歩いたところ、Mさんの車が止まって清水のバス停まで送っていただきました。2時間ほど待ち時間があるので何か食べようと探すと上田食堂という民宿を見つけ、よって見たが食事は終わりだった。ビールならといわれ、注文した。出されたミズナスの漬物を肴に庭先のテーブルで飲んでいたら、風呂上りのご夫婦がきた。今晩泊まりで明日、巻機山登るとのこと、山談義をしながら楽しく時間をすごした。帰りのバスに乗りると、六日町より塩沢のほうが近いと運転手さんに言われ、塩沢駅入口で下車した。3分も歩くと塩沢駅に着いた。
Mさんにお会いして、もう少しは山の登れると勇気をいただいた山行でした。