八ヶ岳 三ツ頭        平成22年1月24日     TOP


コースタイム 
駐車地7;00〜天の河原7:40〜前三ツ頭前10;00〜10;55三ツ頭12;00〜前三ツ頭12;25〜14;25駐車地


三ツ頭と権現岳
はるか先に
車を使っての山行は好きでないのですが冬場の仮眠には車が便利です。土曜日の夜出かけて中央高速の長坂ICで下りると意外と早く、天女山登山口に着いた。鉢巻道路の交差点でゲートが閉まっていてここで仮眠した。とても暖かく外で寝ても良かった。中途半端な仮眠で6時、漸く白みかけたころ起きだすと。もう5台ほど停まっていた。7時に出発するときはゲートの前もいっぱいになってしまった。冬にこのルートを使うのは初めてで心配でしたが先行者が多いようでトレースの心配も無いし三ツ頭までならなんとか行けると弱気なスタートです。ゲートの先に登山口の階段を登る、雪は全く在りません。まもなく、天女山の広場に着く。正面に現れた三ツ頭と真っ白な権現岳の姿を見て意欲が湧いてきた。駐車場を横断して天の河原に着くと南アルプスの眺めが素晴らしい。この眺めでも充分いい。この先、林が切れて開けたところで三ツ頭と権現岳が額縁に入ったような姿を現す。藪の隙間には赤岳が覗いてきた。

前三ツ頭で見た三ツ頭
少し高度を上げるとさすがに雪原に変わってきた。登山道も急登に変わってアイゼンを装着した。この急とは手ごわく、バテバテになり息が上がったころ前三ツ頭に飛び出すと、そこには絶景が待っていた。広い尾根のピークで南西には遮るものは無く。木曽駒ヶ岳から南が一望できる。北杜市の町、甲府盆地の先には逆光の富士山が素晴らしい眺めです。盆地のあちこちから何かを燃やしているのだろうか煙が立ち昇っている。風が無いため真っ直ぐにに立ち上る不思議な光景でした。

編笠岳、西岳
後には木曽駒ヶ岳、乗鞍岳
三ツ頭も近くになり、標識は50分と書いてある、これを信じて頑張るぞ。広い尾根をゆるく登る。風の通り道のため樹氷が見られる。氷がきらきらと光って綺麗なものです。樹林に入る前で振り返ると真っ白な広い尾根の先に富士山は最高のビューポイントでしょう。樹林には再度の急登が待っていた、前三ツ頭の手前の比べると短いが、しかし、疲れたところでのパンチはダメージが大きい。やっともことで稜線に出ると今まで全く見えなかった編笠岳が現れてきた。お椀を伏せたような編笠岳、そのヨコに申し訳なさそうに小さな三角の西岳とは親しみが湧く眺めです。木戸口公園への分岐を過ぎヤセオネを緩く登ると前方に素晴らしい光景が飛び込むと、そこは三ツ頭の山頂でした。権現岳、阿弥陀岳、赤岳の八ヶ岳の主峰が聳えるさまは圧巻です。冬山でこそ見られる神々しい姿です。穏やかな天気、温かですが遠くアルプスの稜線もかすむことなくくっきりと見渡せるのがラッキーです。北アルプス、乗鞍岳、木曽駒ヶ岳、中央アルプス、南アルプスの白い屏風は見飽きることがありませんでした。

三ツ頭山頂にて

三ツ頭からの
権現岳
まだ時間的には権現岳に登れるし、何人もの人が先に進んでいた。ただ、睡眠不足で気力がありませんでした。権現岳への下りの途中までで引き返したがこんなにも後ろ髪を引かれての下山は初めてかもしれない。絶対近いうちにリベンジしようと誓って引き返した。下山のときも雲のかかることもない良い天気だった。前三ツ頭の上方での眺望が素晴らしかった。広い真っ白な尾根の先に浮かぶ富士山、この光景は登るときも感激したが一仕事を終わった気分で見ると更に雄大に感じるのが不思議です。登るとき喘いだ急坂も下りは楽チンです。雪のつきが悪いところはアイゼンが邪魔になる。天の河原手前の広場のベンチでアイゼンを脱ぎ、コーヒーブレイクをとった。登山口の路肩には沢山の車が停まっていた。感激の展望を目の当たりにした後だけに、人気があるのが良く分かる。

前三ツ頭の上方での
尾根と富士山