八ヶ岳  白樺尾根ーニュウー東天狗岳  平成22年12月12日    TOP  BACK

コースタイム
小海駅15;20=15:55小海リエックス=リフト終点〜16;45林道(泊)
テン場6;30〜8;50ニュウ9:30〜東天狗11;50〜12;30黒百合ヒュッテ12;45〜14;00渋の湯14;55=15;52茅野駅

 
第3リフト頂上
八ヶ岳の以前から気になっていた白樺尾根です。通常は稲子湯を基点に白樺尾根ーニュウ〜シャクナゲ尾根の周回コースを取ることが多いようです。車は使いたくないし稲子湯へのバスは季節運行で今は行っていません。地図を眺めていると小海リエックススキー場にはバスがあるらしい。調べてみると小海町営バスが運行されている。スキー場のリフトも動いていることもわかり出かけてみた。土曜の昼に大宮で新幹線に乗ると小海には14:46に着く。駅の横にアルルというスーパーがあり買出しには便利でした。15:20発のリエックス行きバスに乗ると、5人ほど乗客は会ったが松原湖付近で全員降りたのであとは一人でした。スキー場に着きリフト券を買いにチケット売り場に行き山に登るため一回券を求めると不審な顔をされ責任者を呼んで相談していた。あまり山登りには使われていないようでしたがOKが出て400円を支払い、少し下ったところから第一リフトに乗せてもらった。小さなスキー場ですべて人口雪のゲレンデでした。4時過ぎだったのでお客も少なかった。リフトを降りてスキー場の左端の林道を歩きその先はクローズのゲレンデを登り第3リフトの頂上に着いた。さらに少し進むと林道にぶつかり暗くなってきたので林道の脇でテントを張った。やや風もあり雪もちらついたが意外と暖かな夜でした。
 
 
林道でテント
 
ニュウの山頂

翌朝は6時半、明るくなるのを待って歩き出す。
積雪は20cmほどでで誰の足跡もない道を気持ちよく、歩きやすい。急登になったところでアイゼンを履く。稲子湯ー白駒池とに十字路に到着すると、この道は何人も歩いた跡があった。私が進むニュウへの道はトレースがありません。自分だけの足跡をつけながらひたすら登る。白駒池への分岐に着く。積雪も30cmを超えるようになったが歩きに支障はない。ゴーロの急登を過ぎ、前方が明るくなって大岩が積み重なったピークが見えるとそこはニュウだった。山頂標識はなく三角点が岩場に立つだけだった。少々風は強いが展望は抜群です。雲ひとつない青空に稜線がくっきりとラインを引き、その下はこれまたすばらしい。雲海がまさに海の波のように荒々しく盛り上がり絶壁から引き込まれる感覚だ。小海線の走る佐久の盆地がすっぽりと雲に塞がれている。そのため東よりの金峰山〜甲武信岳〜両神山が近くに感じる。
男山、天狗山の先端が波間にわずかだけ頭を出して溺れかかっているようだ。
ニュウの東側は鋭く切れ落ちた絶壁が続き、その先に東西天狗岳の二峰が聳え早く来いと呼んでいるようだ。

 
すばらしい雲海、奥に金峰山、
左端に天狗山、男山のてっぺんがかろうじて見える
 
東天狗山頂
最高の天気
ニュウを後にして中山峠に向かうが薄い登山道は雪のためはっきりとしない。注意しないと道をはずしそうでした。中山峠に近づいたところで降り来た人にあった。本日の最初の出会いでした。
中山峠にザックをデポして東天狗に登る。快晴、風も弱くトレースもしっかりとあるので安心して歩ける。何回も登っているが空身で登るのは初めてです。山頂には10人ほどの人がいました。いうまでもなく360度の展望はすばらしいものです。ニュウで見た佐久平の雲海も薄れていました。北アルプス〜後立山連峰、乗鞍岳、中央アルプス、南アルプスの雄大な眺めを満喫する。南北八ヶ岳の主峰を眺めると八ヶ岳の中央に立てえいるのを実感する。今間瀬で一番天気に恵まれのんびりしたいところだが、バスの時間が気になってあまりのんびりできませんでした。
中山峠に戻って黒百合ヒュッテで食事をした。
渋の湯に下る道は佐久側の道より積雪は多い。しかし歩いている人が多いため歩きやすい道です。金属の橋が何箇所かあり、その網目にアイゼンが挟まって危ないのでアイゼンを脱いで歩いたほうが安全でした。
バス停前の渋御殿湯で汗を流してバスに乗った。800円の風呂代も高いが愛想のないおばさんが感じ悪かった。
小海リエックススキー場を使う新ルートを見つけたので、近いうちしゃくなげ尾根を歩きたいと思います。
 
 
定番の北アルプス方向