桃洞沢ー赤水沢  平成22年10月9日ー11日   TOP  BACK

コースタイム
東川口駅8;30=5;15森吉山鳥獣センター7;00〜8;05桃洞滝8;25〜乗越10;35〜兎滝滝下12;20〜14;45鳥獣センター=森吉山荘=道の駅あにマタギの里

 
紅葉の始まり
桃洞滝
桃洞沢のお誘いのメールが辻本さんから入ったのは大峯奥駆の最中でした。メールを開けたのは終了地の本宮大社でした。疲労困憊のとき考える余裕もなかったが昨年、平野さんに誘われて中止になっていたこともあり、参加の返信をした。
8日の夜、8時過ぎに東川口に集合して松井さんの車で東北自動車道、鹿角八幡平ICまで辻本さんの友達の明官さんと4人です。昨年、虎毛沢にいったメンバーが揃いました。交代で運転しながら、ほとんど休むことなく行った。大平湖手前までは林道は先駆曲がりくねる道だった。2車線道路に変り、まもなく森吉山鳥獣センターへの案内にしたがって右折する。曲がりくねった道で鳥獣センターへに着いたのは5時すこし過ぎでした。5年前にはなかった多目的広場トイレの近くで仮眠をした。朝食を済ませて7時に出発する。天気予報では夕方6時ごろから雨となっているがもっと早く振り出しそうな空模様でした。鳥獣センターも立て替えられたようで新しく駐車場も大きいものがありました。湿地帯のブナ林の中を何回か木橋で小川を渡る。ブナの大木が見事なこと、ツキヨダケがやたらと目に付く。赤水沢の分岐を過ぎ、桃洞沢に沿ってハイキング道を行く。色づいた葉が目に付くようになると気持ちも浮き立ってきた。
桃洞滝に着き、しばらくは撮影タイムでじっくりと自然の造形美を堪能して、左岸のステップを登る。見た目より傾斜もなくフリクションがいいので登りやすい。
 
 
小滝が連続する
割沢
桃洞滝の上に出ると、アスファルト道路状になる。川幅があり、水は足首までで至極快適に歩けるが油断すると甌穴にはまります。水も冷たさはなく、ノンビリと紅葉を鑑賞しながら歩くのにちょうど良い。右に大きな割沢が会う。小滝が等間隔に並び美しい眺めで遡行したくなる枝沢です。両岸はコンクリートを流したような山肌の中腹以上に色づいた潅木が生え、稜線部分は天然杉が立ち並んでいる。上流部までこの渓相は続いていた。中ノ滝は左から問題なく超える。男滝の滝下で先行者4人グループに追いついた。出発するとき駐車場に1台だけ停まっていた、三重ナンバーの人たちらしい。
先行させてもらい、男滝を右のステップを注意深く登った。一部薄れたステップがありいやらしい。ここまで登ると紅葉は最高潮で彩りも鮮やかになってきてシャッターを押す回数が増えた来た。770mのは桃洞杉への枝沢が分岐していてこちらの枝沢のほうが開けていて右に行きたくなる。前回、ここに入って戻った記憶がある。すぐに藪のかぶった細い沢に変わる。緩やかな詰めで最後に2〜3mの小滝を3個超えると源頭部に着き、20mも藪を通過すると赤水沢の支流に入る。この付近できのこ採りタイムとした。ナラタケをどっさり収穫して、下降を始めた。
 
 
雄滝の上流部
一番紅葉がきれいです

兎滝
 
すぐに水が出てきて、ナメが始まる。桃洞沢と同じ渓相です。兎滝の上流の滝は3回ほどザイルを出して安全に下った。ステップがあるので勇気を出せばザイルは不要です。ポツポツと雨も降り出してきた、小雨ですんでくれることを願って進む。兎滝の滝上に着くと下には5人ほど休憩中でした。30mザイルと回収用細引きを組み合わせて30mいっぱい使うとちょうど間に合いそうです。下から注目を浴びながら懸垂をする。出だしは左の乾いた水線脇を、中段で傾斜の緩んだテラス状のスロープで水流を横断した。コケに乗ると滑りやすいので注意する。ぴったりと休憩中のギャラリーのところに降りて「ご苦労様」と挨拶された。ハイキングで兎滝を見物に来たそうで、皆さんピン付きの長靴を履いていました。お釜に前回は9月初めでしたが岩魚がたくさんいましたが今回はまったく見えませんでした。水もかなり少なく感じました。すこし下った枝沢で走るのを見つけ手づかみしてみると産卵前の夫婦岩魚でした。オスが28cm、メスが25cmくらいでした。無事に産卵するようそっと放流しました。
 

赤水沢
 
テン場敵地を右に見て、まもなく赤水沢本流に出会う。上流は赤水渓谷〜柳沢林道〜新玉川温泉へつながる。沢の幅が広がり緩やかな流れの道が意外と長い、時々登山道を使いながら朝通過した赤水沢の分岐点に着き周回したことになる。樹林の道を鳥獣センターまで朝来た道を戻った。雨も小雨のまま駐車場につくことができた。センターの休憩所で着替えをさせてもらい、今日のテン場の親子ふれあいキャンプ場に向かった。管理棟で申し込み、水道のコックを受け取ってキャンプサイトに行ってみると意外と大勢の人がいる。炊事場が2箇所あり一箇所は異様な団体が占領して、幾日も住んでいるような雰囲気だった。取り合えず国民宿舎森吉山荘の温泉に入るため移動する。
途中、キャンプ場の雰囲気が気持ち悪く感じ、急遽、場所を変更することにした。温泉に入って、阿仁前田駅に移動し駅前のスーパーで買出しをした。比立内駅の近くの、道の駅「あにマタギの里」に決めて移動した。ここはほとんど車は止まっていません。軒下には椅子とテーブルがあって食事を作り泊まるには最高のロケーションでした。
早速、収穫したナラタケを出汁にした
きのこ汁と松井さんが準備してくれた焼肉、さっきスーパーで仕入れた刺身と贅沢な宴会になった。立ち寄る車も少なくゆっくりと眠ることができた。 
 
鳥獣センター

日本百名滝
安ノ滝
 
翌日、10月10日
道の駅で小雨の、静かな朝を迎えた。夕べの残りの、きのこ汁と野菜の卵とじ、納豆で朝食をとった。予定は立又渓谷の一ノ滝、二ノ滝、三ノ滝、幸兵衛滝を見物しその上流源頭部と安ノ滝上流部を遡行する予定でしたが雨降りでは気乗りせず、安ノ滝見物に変更した。打当温泉「またぎの湯」によって営業時間を確かめて安ノ滝の駐車場に行く。整備員が2名いて、話をしたが半分くらいしか理解できません。キノコ採りも予想したので沢靴を履き。雨具にデイバックで沢道を行く、途中、ナラタケが群生しているのでキノコ狩りに夢中になってしまった。。その後何回もナラタケの倒木を見つけは採るが、最後は見るだけで通過した。
安ノ滝は2段の立派な滝で日本の滝百選になっている。紅葉はまだ始まったばかりでした。上部は小雨に霞んでましたがこれも又、風情ある眺めでした。もう一段道を上がってゆくと2段目の滝下に出ることができ滝のしぶきを浴びながら見上げることができました。打当温泉に立ち寄る。塩味のするやや熱めの温泉でいい温泉でした。昨夜の宿、道の駅「あにマタギの里」でイベントをしていた。キノコ汁と焼き鳥を買っておにぎりで昼食とした。