剣山〜三嶺〜お亀岩避難小屋〜三嶺〜名頃  平成22年11月3日ー5日    TOP  BACK

コースタイム
1日目
東京6;16=9;30岡山10;05=11;40大歩危12;08=13;16久保13:18=14;30見ノ越=西島14;50〜15;25剣山山頂ヒュッテ
2日目
山頂ヒュッテ5;20〜次郎笈6;20〜白髪避難小屋9;50〜11;40三嶺12;30〜14;05お亀岩避難小屋

 
東京を朝出発、夕方には剣山山頂に立てる
11月3日
四国の山は初めてです。11月3日、東京駅6:16発ののぞみ号で岡山へ、ここで特急南風5号にのりかえて大歩危駅で下車したのは11時40分だった。四国交通バス12;08発の久保行きにの乗った。乗客はたった一人でしたが途中かずら橋で観光客が乗り平家集落を見るため落合橋で下りていった。久保で三好市営バスに乗り換えて終点 見ノ越まで乗った。こちらも一人だったが途中の名頃で三嶺に縦走した女性が一人見ノ越に車の回収で乗っただけでした。紅葉見物の車が多く、渋滞にあってしまった。見ノ越には20分遅れで到着した。11月28日までの季節運行バスですが祭日でこの乗客では、これからも続行できるか心配になります。見ノ越ふきんは紅葉も見ごろで観光客が多い。西島までリフトに乗った。ここから歩き始めたが山のスタイルが場違いな道です。家族ずれなどハイキングと観光客ばかりでした。30分も歩くと山頂ヒュッテについてしまった。朝、東京を出て午後の3時半には四国の第2の山頂に立っているのが、不思議な感じがする。
山頂ひゅってに宿泊の申し込みを済ませて山頂周辺を歩いた。姫笹と木道の広い山頂から360度の展望が楽しめるがなじみのない山域で山名が分かりません。それでも明日行く予定の次郎笈と三嶺はしっかりと確認した。三嶺山は明日が楽しみになる、どっしりとした風格のある山です。
山頂ヒュッテは山小屋というより風呂もあって、旅館に近いところでした。3畳ほどの個室に案内された。5人グループと3人の単独者だけでした。ゆっくりと寝ることが出来ました。
 
振り返ると剣山と次郎笈
11月4日
小屋のおばさんに「今日はぬくいなー」と朝食のおにぎりを渡され、 5時半に宿を出たがまだ暗く、新月が間近の月が見えていた。昨日は観光客でいっぱいだった山頂もひっそりとして一気に湧いてきたガスで何も見えません。ちょうど次郎笈に着いたころに日の出の時間だったがガスは一層、濃くなって何も見えませんでした。縦走路に戻り、石丸に向かうところでようやく朝日が差し込み三嶺もその姿を見せてくれた。前方には見事な笹の尾根が続いている。足取りも軽く快調だ。
ツガの林に囲まれた丸石避難小屋で小休憩をした。高ノ瀬ピークを過ぎたところで朝食のおにぎりを食べながら、剣山と次郎笈を振り返ると次郎笈のほうがかっこ良く見えた。石立山分岐から徳島県と高知県の県境尾根を歩く。
樹林を抜けると前方が開け笹尾根が見渡せる。先には白髪山がいい形に見えている。
涸れ笹や枯れ木の目立つ平地からは三嶺が大きくなって見えるようになった。気持ち良い尾根が続く、南斜面は紅葉がきれいでつい立ち止まる。剣山スーパー林道が山腹を切断するのが美的には気になる。
明るい広い原っぱに白髪避難小屋が見えてくる。ここからも名頃に下る分岐があった。水場へ7分とあったがまだ手持ちがあったので行かなかった。
 
枯れ木と三嶺
 
三嶺
後ろに石鎚山が見える?
カヤハゲでさらに近づいた三嶺を眺めのぼりに差し掛かる。クサリ場を通過して新しい鹿ネットを過ぎるとともう山頂すぐです。山頂には数人の人がいた。展望良好、明後日に行く予定の石鎚山を探すがはっきりとしなかった。山また山、四国がこんなに山深いとはは思わなかった。これから向かう天狗塚への尾根はどこまでも続く笹道で快適な歩きが楽しみだ。遠くから来たと思っていたら、札幌から来た200名山を目指している方がいました。。高知側の光石からの人がほとんどです。山頂で40分遊ぶ。ここまで6時間と順調だ、三嶺の小屋に泊まることも視野に入れていたが先に進むことにした。光石への分岐を過ぎ鹿ネットを通過する。オオタオの鞍部に下り、上り返して西熊山に着く。ここもなかなかの展望台です。
コーヒーを飲みながらノンビリと時間調整の休憩をする。すこし下ると亀石避難小屋でした。すこぶる感じのよい小屋でトイレもあります。水場も近く、竹筒からおいしい水が流れていて、2人の若者がいた。今日は三嶺の頂上でテントを張るとのこと。小屋には誰もいませんがひとつザックが置いてあった。外でお湯を沸かし、焼酎のお湯割をちびちび飲みながら時を過ごした。泊まったのは中高年の単独行の3人だけでした。
東京からのカメラマンと地元の人でした。明日の予定を話すと、地元の人が久保に下りる道は不明瞭で迷うから止めたほうがいいと強い説得にあい天狗塚を諦めて三嶺に戻って名頃に下ることにしました。
 

三嶺から天狗塚に向かう尾根
 
 
三嶺ヒュッテと石鎚山と次郎笈
11月5日
昨日、天狗塚にピストンして置けばよかったと後悔しながら小屋を後にした。西熊山の山頂で日の出を待ったが生憎と霧でした。それでも霧の薄くなったところに覗く朝日は意外と幻想的なものでした。三嶺の山頂に昨日、お亀の水場であった二人がテントを張っていた。久保への下山道は不明だから戻ってきたことを話すと「昨日僕たちはそちらから来たが大丈夫でした」といわれがっかりしました。岩稜の先端に立つ三嶺ヒュッテは背後に剣山、次郎笈を配し、手前には小さな池と笹の広場があって最高の雰囲気の小屋です。下山道は最初は急下降でしたが樹林に入ると気持ちよい道に変わった。
ダケモミの丘で林道に行く道が二つあって迷っているとご夫婦が登ってきて教えてもらい助かった。ブナ林のいい雰囲気のところを過ぎると林道に出た。駐車場で橋を渡って名頃のバス停に着く。バス待ちをしていると観光タクシーが止まってくれ乗せてもらった。ご夫婦が予約したタクシーだったが気持ちよく同乗をさせてもらい、おかげでかかし村、落合の平家の落人集落展望台、竜宮崖公園、東祖谷渓谷などを回って大歩危駅まで送ってもらった。お礼に2000円を支払った。天狗塚を諦めた代わりにいい観光が出来て「捨てる神あれば拾う神あり」で超ラッキーでした。
国道を20分ほど歩き、大歩危の遊覧船に乗ってみた。まだ紅葉には早すぎた。大歩危の戻って本日の宿泊地伊予西条に向かった。