天城山 (万二郎、万三郎    平成23年11月13日

コースタイム
天城高原ゴルフ場6;00〜万二郎山7:20〜万三郎山8;35〜小岳9;25〜11;25八丁池11;55〜天城峠13;30〜旧天城トンネル13;40〜
14;10水生地下バス停14;42=伊豆急下田16;40=17;20花の三聖苑

 
鯵の干物を焼く
11月12日
東京駅13時12分発伊東行きに乗る、。東京駅はほぼ満席だったが座ることが出来、ウイスキーの水割り缶を片手に、終点の伊東までくすっかり旅行気分です。伊東駅でビールと酒の肴に鯵の干物を2枚購入して天城東急リゾート行きのシャトルバスに乗った。16;05発が最終便と思ったがもう一便、19時30分というのが金、土。日に限り運行していました。乗客は2人だけ経路は定かではないが遠笠山道路をへースピンの繰り返しで高度を上げてゆく、ゴルフ場の手前の別荘施設で一人の方が降りたので後は一人旅です。天城高原ゴルフ場に着く前に天城山登山口の場所を教えてくれるアナウンスがあった。登山者が沢山利用するためだろう。バス停には帰りの客(すべて登山者)が待っていました。運転手さんは登山口を教えてくれ登山者用の駐車場まで送ってくれ、ここでテントを張るといいと、親切でした。運賃も500円と1時間の乗車には安いと思いませんか。広い駐車場はトイレも完備して快適です。辺りはすっかり暗くなっています。まだ車も10台近くあり、何人もの人が帰り支度をしていました。何処にしようかな?一番奥の一角にテントを張り早速、鯵の干物を金網で焼き、ビールのつまみにした。テン場で干物を焼くのは初めてでしたが超うまかった。そのほか、コロッケ、春巻きなど温めて夕食としました。干物は美味しいのですが油がガスボンベに落ちて、後の始末は大変でした。魚の臭いも残りました。
ほぼ満月に近い、テント上空でやさしく見つめてくれる。月明かりと星空は明日への期待を持たせてくれそうだ。車の出入りもなく静かで暖かい夜は熟睡を与えてくれました。

月とテント
暖かい夜です
 
 
歩き出しです
11月13日
朝の食事を済ませたころには、次々と10台ほどの車がやってきてました。団体さんを乗せたバスも到着しました。せめてこの団体の前に歩き出したいと急いでテントを撤収した。夕べ教わった登山口から歩き出す。ゴルフ場の淵を巻くようにやや薄暗く滑りやすい道です。四辻まで下ると沢があり落葉樹が多くなって明るくなった。紅葉の名残も楽しめます。リョウブ、ヒメシャラと樹肌の赤くツルツルした木が目立ちます。
歩き出すと暑いのでフリースを脱ぎました。木段を登ると万二郎岳に到着です。ガスが立ち込めた山頂で休憩しているとカメラを担いだおじさんがやってきました。毎年のように来てbいるが今年は紅葉がよくないといっていました。今日は小岳へ行ってヘビブナを撮って変えるそうです。
万三郎に向かう。アブラチャンの潅木通過、ヒメシャラ、リョウブの林を通過、馬の背を過ぎるとアセビのトンネル、そして石楠花立を過ぎるとブナの林にと変化に富んだ道で万三郎についた。 先客3人が休憩していました。万二郎より高く1406mで伊豆半島の最高峰です。薮が邪魔ですが富士山が見えました。
 
南から見る富士山
 
万三郎岳
伊豆半島の最高峰
 
ブナが美しい
万三郎下分岐点でゴルフ場への道と分かれる。ここからは人も減って八丁池まで会ったのは単独者と5人のグループだけでした。小岳までブナの美林が続き気持ちのよいところです。雪の時期に逆コースで歩いたがこんなにブナが多いと気がつきませんでした。このコースの核心部のところでした。
鞍部の平坦道を歩くとヘビブナまで100mの案内があり寄り道してみた。ブナは奇形を作るので曲がりくねった物をよく見かけるが、これも 根元が半円に曲がりその先が立ち上がっていてヘビよりカンガルーの姿に見えました。紅葉も少ないため目立って見える。
立ち枯れのブナにウスヒラタケの群生を見つけてキノコ狩りをする。低いところより高いところに沢山ありストックでつついては落として拾うと、スーパーの袋がいっぱいになった。反対から来た5人組に食べられるキノコだとは教えると長い木の枝を使ってさらに上の物を収穫して持ち帰った。
 
ありがたい恵み、ウスヒラタケ収穫
裏側と上方にも
 
カンガルーに見えた
ヘビブナ

穏やかな八丁池
 
戸塚峠で一休みする。天気も好く見上げると青空です。残り物の紅葉もこの辺が一番多いようです。陽だまり山行を絵に描いたような日差しを受けながら、戸塚峠、臼田峠とを通過する。
人の声が聞こえると八丁池に出ました。家族連れをはじめ沢山の方がちょうど昼食時間とあって三々五々休憩してました。池の前の階段に腰掛けて持ってきた調理パンをフライパンで暖め、昼食にした。昼寝をしたくなるような穏やかな天気に恵まれました。
 上り御幸歩道を見晴台の分岐まで上る、後はだらだらと下りになる。いくつかの分岐を天城峠への案内にしたがって歩き天城峠に着いた。旧天城トンネルへ急斜面を下るとトンネルの入り口に出たが、ちょうど「天城超え伊豆の踊り子祭り」が行われていて出店があり賑やかでした。踊り子さんの撮影会もしていたので無断で撮影させてもらいました。もしかして有料だったかもしれません。予定のバスには後5分ほど、バスの時間には間に合いそうもないので水生地下バス停まで車道をゆっくりと歩いたがまだ時間が余ってしまった。バス停でコーヒーを飲みながら待つとやってきたのは下田行きのバスだった。そのまま伊豆急下田駅まで乗った。
 
名残の紅葉
 
拾った落ち葉

イベントの伊豆の踊り子
 

道の駅 花の三聖苑
かじかの湯
 
 駅前のスーパーで買出しをして堂ヶ島行きのバスに乗り、道の駅花の三聖苑で降ろしてもらう。天城峠で予定のバスに乗れなかったためもう真っ暗です。長九郎山の登山口でテントを張る予定でしたがこの道の駅には温泉もあるのでここに泊まることにした。日曜日の夜で車もあまりいません、ベンチのところの芝生にテントを張って早速温泉に飛び込みました。「かじかの湯」はいいお風呂でした(入浴料500円)
郷土が生んだ幕末の偉人の三人を紹介しているので、三聖苑というらしい。
注意されるかと気にしながら、下山のお祝いはお寿司と今日の収穫だったウスヒラタケをたっぷりと、買ってきたマイタケを入れた煮込みうどんと豪華な夕食でした。温泉つきテント泊とは、予定外のことでしたが最高でした。明日の長九郎はどんな山かな?無事就寝、極楽極楽です。
 
温泉つきお泊り