三鈷峰と大仙    平成23年6月5日ー6日  TOP  BACK

コースタイム
6月5日 米子駅7;20=大山寺8;15〜 8;35下山野営場9;05〜下宝珠越10;05〜上宝珠越11;05〜三鈷峰11;40〜11;55ユートピア小屋〜上宝珠越13;40〜14;45大山寺15;15〜15;35下山野営場
6月6日 下山野営場5;30〜五合目6;45〜7;55大山山頂8;10〜行者コース分岐9:05〜10;10下山野営場  

 
米子空港
ゲゲゲの鬼太郎が出迎え
伯耆大山は何回も計画したが、時間と天気に嫌われて、実現ができなかったところです。6月4日(土)仕事をが終わり、夕方羽田を飛び立ち、米子空港に19時少し過ぎん着いた。空港バスで米子駅には20時に着いて、まずはガスボンベを買う。登山用のガスボンベを調達するのに苦労するので家庭用ボンベが使えるストーブを持ってきた(今日のために購入した)コンビニで食料と一緒に調達した。ボンベは求めやすいがストーブは若干大きいのと、重いのが難点です。
夕食を済ませて、駅前のホテル真田に泊まった。今回の主経費は楽天とラベルのANA個人ツアーで往復飛行機代+一泊ホテル代で32000円でした。 

6月5日  三鈷峰
米子駅前から大山寺行きのバス乗る。今日は大山の山開きで混むだろうと覚悟していたがほぼ万席くらいでした。終点で降り、みやげ物屋街を緩く登る。人ではまばらです。ところが南光河原駐車場は満車で路上駐車もあった。左に登山道の階段があるが、見送って、大山下山野営場に進んだ。ここも満車です。
テントサイトは空だらけ一番近場の立派な木製舞台に決めたが一人用テントで占領するのが気が引ける広さです。その上、管理所がまだオープンしてませんので無料でした。設営をしたあと、すぐ歩き出した。

大山下山野営場
最高のテン場
 

大神神社奥社の鳥居
 
みやげ物屋が並ぶ大山寺の参道を登り、突き当りで大神神社奥社への鳥居をくぐる。広い石畳の道を観光客と歩く。左側には沢水も流れている、柄杓もあるので飲んでみたが、お清めの水かもしれない。城郭のような石垣の上に奥宮が建っている。お参りしてその先の元谷への分岐から下宝珠越に向かって歩く。今日は大山の山開きで混雑するのを嫌って三鈷峰に登って時間に余裕があったら縦走で剣が峰、弥山にと行きたいと思っている。
観光道を分かれると、静かな原生林の道を急登して下宝珠越に着く。尾根道は若いブナ林の涼しげな道に、マイズルソウ、イワカガミの花が目に付きます。
やがて、三鈷峰を望むようになった。
サンカヨウの白い花に元気付けられながら溝状の滑りやすい道を上りきると。屏風のような大山の北壁が一望するようになった。何処も崩壊が激しく、特に、元谷は扇状に大量の砂が落ちているのが見える。




 
サンカヨウ

 
下宝珠越
 
三鈷峰を望む
三鈷峰の山頂直下
 
鞍部にユートピア小屋が確認できるようになった。上宝珠越で元谷コースが分かれる。山腹を巻くようにして再度登ると小屋と 三鈷峰の分岐に着いた。三鈷峰は尖頭を持つ山で、山頂に人が見えます。岩と潅木の境目を登る。
直下をザレを這うようにして登ると山頂でした。5人ほどが食事中でした。
展望は良好、天狗ヶ峰ー剣が峰の尾根は圧巻です。歩いている人が見えます。砂走りが大堰堤まで伸びる様子が見下ろせる。
いやな下り道を慎重に降りてユートピア小屋に行く。沢山の人が休憩をしていた。
12時でまだ早い、もし時間があったらのコース天狗ヶ峰のルートに入ってみた。

三鈷峰
 

 三鈷峰から砂走り
 
象ヶ鼻付近で三鈷峰と小屋を
象ヶ鼻までは良く踏まれた道、意外と歩き安いなど思いながら岩場のピークに着く。ここまでは普通の登山道でしたがこの先は予想以上の悪路でした。
やせ尾根はそれほどではないがすべての石、岩が浮石です。いい岩を選んでそっと足を置きそっと体重をかけるが、下でごろごろと落石する。オーバーハングのふちを歩く感じです。やがて、傾斜が強くなると手足をフルに使って這うように登るがいつ落ちても不思議でないザレです。恐怖と危険を感じた。
振り返ると後ろからの3人組も躊躇しながら登ってくる。あと少しで天狗ヶ峰だが諦めて引き返したが、下山はもっと怖かった。3人組も引き返してきた。カメラを首に下げた人が登ってきた。挨拶すると何回か縦走したことがあるそうです。象ヶ鼻で休憩しながら眺めていると、このカメラマンは簡単に登ってしまった。勇気に脱帽です。
下山は元谷の砂すべりを靴スキーで軽快に一気に下った。この感覚も初めてでしたが癖になりそうです。下り専用になっている訳がわかりました。スニーカーは砂でパンパンでした。
由緒ある大山寺を拝観して、下山野営場に戻った。水場の近くに学生のグループが多かっただけで静かでした。3時半とまだ夕食には早い、テントサイトで焼酎の水割りをちびちびと飲みながら、穏やかなひと時を過ごした。

 象ヶ鼻より見た
天狗ヶ峰への険悪な尾根

砂走り
 

夏山登山道
二合目付近
 
 6月6日 大山
夏山登山口から階段を登りはじめる。一合目を過ぎるころ林の間より朝日が差し込んできた。階段道は続き、5合目を過ぎ、6合目にはトイレがある広場は展望台になっている。同じようなポッコン山がいくつかと溜池が見下ろせる。弓ヶ浜の付近は霞んではっきりとしません。
八合目を過ぎ、名物のダイセンキャラボクの道を歩くようになった。
九合目で木道に乗ると小屋の屋根が見えてきた。冷たい風が吹き抜けるようになり雨具をつけた。
大山頂上避難小屋を覗くときれいで、寒暖計は10度でした。

大山頂上避難小屋と木道
 

現在の大山山頂 
 小屋裏が山頂です。縦走禁止の立て札とロープがされていた。昨日、ここに抜けてこようとしたがあまりの危険路で諦めたところです。ちょっとロープをまたいで三角点のところまで行ってみた。
最高峰の剣ヶ峰がヤセ尾根の先にそびえる。槍尾根のゴジラの背とその先に特徴的な尖頭の烏ヶ山が見渡せる。
帰りは木道を左にとって石室経由で下る。ダイセンキャラボクの原生林にイワカガミが満開でした。石室、梵字池をみて、ツゲノキの藪を通過して朝登った道に合流しました。



 
 
三角点から
最高峰、剣ヶ峰への馬の背

キャラボクと木道
 
 六合目の付近で行者コースを下った。こちらのほうが静かで新緑も濃く雰囲気が良かった。砂防堰堤まで降りると、昨日の砂すべりコースと合流した。天気もよく、雄大な稜線と荒々しい岸壁を振り返って最後の展望を楽しむ。堰堤の最後に鮮やかなオダマキを見つけた。
観光案内所によりバス時間を確認すると早めに下山したため急ぐと10時30分のバスに間に合う。キャンプ場に戻り、大急ぎでテントを撤収し小走りでバス停に急ぐとバスはちょうど出発するところで滑り込みセーフでした。



 

砂防堰堤で北壁に見とれる
 
 
おまけの
松江城
 予定より大分早い時間に米子に戻ったの松江城に行ってみる。松江までは意外と近い、35分ほどだ。
松江の町をぶらぶらと歩き宍道湖大橋を渡って松江城に行った。町歩きには暑い日でした。お城から松江の町を展望して、米子に戻り、バスで皆生温泉に向かった。日帰り温泉おーゆランドで汗を流す。レジャーランドのような施設はちょっと落ち着かない、銭湯のほうがいいな、
米子に戻り、げげげの鬼太郎満載の境港線で米子空港に行き飛行機に乗った。早めの下山を有効に使った一日でした。