富士山  平成23年10月17日TOP  BACK

コースタイム
スバルライン五合目駐車場5;40〜久須神社11;00〜11;40右回りで剣ヶ峰12:00〜右回りで久須神社12:45〜ブル道下山〜15;30駐車場

 
五合目の紅葉と富士山
百名山を目指すには眺めるだけだった富士山も登る山に変更です。百名山登頂の最後に登ろうとした山ですがニュースなどで見ると登山道にいっぱいの人波を見るだけで嫌気が差す。そこで、山小屋が閉鎖されたあと、雪が降る前、この時期は静かな山行が出来るのではないか。早速出かけてみた。16日の日曜日に登る予定だったが午前中は雨だった。お昼ころから晴れたので家を出た。中央高速と河口湖線とも交通量は少なく 快調に河口湖に着いた。コンビニで買出しをしてスバルラインに入ると料金所の手前にキノコ採りの車が沢山停まっているので降りて、キノコを見せてもらう。自分でも採りたくなり、1時間ばかり雑木林の中を歩いた。ほとんどキシメジでショウゲンジも少し、ホテイシメジが3本収穫した。料金所(往復2000円)を過ぎると、紅葉が見られるようになった。終点まで目の保養をしながら走った。駐車場はほぼ満車でした。明日のために登山口まで下見に出かけた。林道入り口には登山道の閉鎖の看板があった。佐藤小屋への道を行くと河口湖、山中湖とその周辺の山々が夕方のやや寂しい雰囲気だった。山また山と幾重にも連なり、見飽きることがない。モミジ、カラマツが紅葉のピークを迎えている。林道の終点の泉ヶ滝からが本当の登山道になる。少し歩いてみるとこちらのほうが色鮮やかな紅葉が楽しめ、登ってくる人はほとんどいない。駐車場に戻るとスバルラインが閉鎖する時間は車も人も居ることが出来ないと看板に書いてある。そこで、少し下った登山者用駐車のスペースで時間を過ごして、19時の閉鎖を待って別のところに移動して落石の心配ないところで車泊した。意外と暖かい夜で、風が時々吹き抜けるだけで満天の星空を眺めながら車内でビールを飲む。8時ころは寝た。朝3時半ごろ起きだすと月明かりが富士山を照らしていた。
 
五合目
林道で登山口へ
 
日の出前
山中湖と丹沢
翌朝、一番上の駐車場に車を移すと、大型バスがホテルの前に何台かいました。5時40分に歩き出した。日の出前でも明るく、山中湖の水面が白く光って浮き出て見える。昨日の夕暮れとはまったく違って、陵線がくっきりと見える。登山道に入り少し登ったところで朝日が昇ってきました。裾野の紅葉が眠りから徐々に目を覚ます。 
佐藤小屋からの道と合流すると、案内板や指導標がビニールで巻かれていて何が書かれているのかわからない。この先の物も同じ状態で、現在地をはっきりと確認出来ないのは結構不安です。時々巻かれていないのもあり田よりはそこでした。
少し登り振り返ると河口湖、山中湖が眼下に、八ヶ岳から丹沢山塊が見渡せる。この痕も時々振り返っては見下ろすと高度を増すのがよくわかる。砂礫と階段の道が岩場の登りに変わると最初の小屋群が見える。見上げると斜面に何とか小さな平地を作り小屋が作られている。よくテレビなどで見る山岳民族の住まいのようだ。シーズン中はここに登山者が列を成すだろうが食おう葉前後見渡す限り人は居ません。最初の小屋、花小屋に着いた。小屋前を通過しなければ登れないように道がつけられている。ほとんどの小屋は冬囲いでその名前もわからない。大小はあるが作りはほぼ同じ感じだ。風も時々吹くがすぐ止んでしまう。この時期としては以上に暖かいのではないかと思われる。
それで実岩陰にはツララが出来ていた。
 
山岳民族の家?

目を覚ましだす紅葉
 
 
山小屋のテラス
登山道です
 八合目付近か、かなり立派な小屋に着く。何しろ小屋前の登山道が板張りです。あまりきれいで土足で歩くのが気後れする。このベンチで休憩をしたここまで来ると揶揄が岳の南に甲斐駒ケ岳が見えるようになった。
その上の小屋影にあった寒暖計は5度だった、風が当たらないとはいえ暖かいです。
蓬莱、亀石八大竜神との石碑がたつところを通過する。40分ほど登ると海抜一万八百七尺の石標のたつ富士山天拝宮というところに着いた。ここは八合目のようだ、隣には元祖室、北口八合目、3250mと書かれた小屋がある。
大分登った、砂礫の黒褐色の急斜面に振り返ると砂防提と小屋が点在する、重機も難題か見える。砂礫の下側には黄色く色づく帯状、さらに下は濃い緑の森林地帯が裾を引いている。森林限界がとてもはっきりとわかる。
来た富士演習所のカヤトが茶色く広い、先ほどからドーンという音が聞こえるのはこの辺りからか雷のような大きな音だ。青空にはウロコ雲が薄く帯になってたなびく。空の空だ。
空気が薄いぞ、八合目トモエ館で再び休憩する。夏は暑くて夜登らないと耐え難いだろう、日陰という物がまったくない、それを考えると今が最高の時期ではないか。

 
青空にヒツジ雲

カバーされた案内標柱
今何処?
 
 
お釜から見た剣ヶ峰
いつの間にか下にぽっかりと小さな雲が湧きたつがおおきくなる様子もない。東側に芦ノ湖と駒ケ岳、上山明神、明星ヶ岳が見えるようになった。芦ノ湖がずいぶん高いところにあるように見える。
富士山山頂浅間大社奥宮の石柱に着いた。山頂にも小屋がある。右周りで剣ヶ峰に向かう。途中、お釜に降りて登りなおすがこれがきつかった。やっぱり空気が薄いのか、でも頭痛はない、夕べ駐車場で一晩寝たのがよかったらしい。いくらか順応したかな、そんなことを考えながら観測所のドームに着いた。
まずは山頂の標識と三角点を写真撮った。誰かいたらシャッターを押してもらうが誰もいません、セルフで撮るしかないとカメラの紐を外してセッティングして撮り終えた。その後、事故が起きた。うまく写ったかモニターで確認しようとしたところ手からカメラが落下、コンクリートにガチャンといやな音がした。
案の定、モニターには何も写らなくなった。以前も岩にぶつけてすべてのデータが消えたことがありカメラが壊れたより撮った写真が消えたのにショックだった。でも、モニターは見えないがシャッターは押せるし、シャッター音はする。
もしかしたら写るかもしれないと、その後何枚か適当にシャッターだけは押してみた。かなり下ったころ、そうだ、携帯にカメラ機能があり、かなりいい画質だということを思い出したが後の祭りとはこのことだ。
結果はXDカードのデータは無事でモニターなしで適当に押した画像も映っていました。それならもっとしっかりと撮ってくれば良かったと残念です。でも助かりました。

 

富士山の三角点
 

貴重な山頂写真
 

富士宮口
池は凍っています 
 山頂写真も今回の写真はすべて壊れたと思いながら足取りは重く、お鉢めぐりを続けた。富士宮口のところでトレランの人に合った。本日最初の人でした。相模湾を見ると海に近い山を感じる。越前岳の後には伊豆の山並み、さらに三宅島か?霞んでいる。大菩薩、奥秩父の連山、雲取山と飽きることのない展望を独り占めです。いつも富士山を見つけては喜んでいるがその山頂にいるのが不思議な感じがする。一周が終わり下山は来た道を戻るのと下山同を下るのとどちらがいいのか迷った。下山同には須走りへと書かれていて果たしてここを下山してよいのか心配だった。2人組がやってきた。挨拶をして行く先を聞くと吉田口だとの事、下山道のほうが楽だと教えてもらい、須走り口と吉田口の分岐まで一緒に歩いてもらった。地元の方で3週連続で登っているそうで早いこと、分岐まで必死で後を追った。その後はのんびりとマイペースで下りました。
駐車場は平日なのに結構な人です。海外の団体さんが多いようです。
毛嫌いしていた富士山ですが展望は最高に魅力的で再度挑戦し、今回見逃した北西方向を眺めたい。
 
お鉢めぐり
岩陰のツララ