常念岳  平成23年10月23日  TOP  BACK

コースタイム
駐車地6;10〜烏帽子沢7:35〜最終水場9;00〜常念小屋10:00〜11;20常念岳12;15〜常念小屋〜16:00駐車地

 
登山口
トイレ前の広場
最近、百名山の記録、写真を見つけ出してみると、写真はあるが記録がない山、写真がない山がくつかある。常念岳は記録がない山でした。 そこで、もう一度登って見ました。以前は上高地から蝶ヶ岳ー常念岳ー燕岳と縦走で通過した。そのときは11月2日だったが陵線には雪があり寒かった。槍穂の展望に魅せられた思い出があります。
今回は一ノ沢の登山口から日帰りに挑戦しました。前夜、中央高速で豊科ICまでスムースに移動できました。一ノ沢登山口へは暗い案内板を目当てに進むが途中三俣口へ入ってしまった。引き返して、一ノ沢登山口に無事着くが一番奥のトイレのある広場、ヒエ平登山口に着いたが関係者以外は駐車禁止と書かれていたので戻って、路肩の空き地に停めて仮眠した。ここまで舗装道路のアプローチ道とは思えないいい道です。
明日は天気予報では午前中は晴れだった。星も見えるのでこれなら大丈夫だと安心して寝た。
翌朝、起き出すと小雨が降っていた。どうした物かと思案していると、2台がやってきて躊躇なく歩き出していった。先行者がいるならと急いで、夕べ買ってきたお弁当をとインスタント味噌汁で朝食済ませて、後を追った。
登山口の広場には2台の車が止まっていた。小屋の関係者かと思ったが後で聞くと一般の登山者の車でした。
もうシーズンも終わりなので停めてもいいのかな?薄暗い樹林はキノコの出そうな沢の道、トチノキの大木の下に山ノ神がある。祠形の賽銭箱が置かれていたが入れないで、天気になーれと手だけ合わせて通過する。

こんな丸木橋を何回も渡る
 
大滝の標識を見るが何処に大滝があるのな?登山道は一ノ沢に添う沢道で何回も枝沢を渡る。烏帽子沢、笠原沢など丸太の橋で渡る大きな枝沢もある。小雨も時々落ちてくるが雨具をつけるほどではなくなった。胸突八丁間で来ると水量も減少してきた。振り返ると谷間に次々と雲が湧き上がるり、その先に鉢伏山ー美ヶ原のラインか?穏やかな陵線が見える。コメツガ、シラビソの針葉樹の緑と、落葉したダケカンバの白い幹が織り成す斜面に直線的に谷がまっすぐと伸びる。石ころだけの沢だが陵線に向かって突き上げる豪快な景色です。
最終水場を過ぎると沢を離れて尾根道に変わる。程なく前方には常念岳の姿を見上げるようになるが山頂は見えない。常念乗越に到着した。鞍部の広場に赤い屋根の常念小屋建つ。一人だけベンチで休憩していた。もうシーズも終わりか、天気が悪いためかさびしい小屋前の風景です。
時折、吹きに抜ける風が冷たいため、小屋のベンチで雨具をつけてから常念岳のピークを目指して歩き出す。
4〜5人が先行しているのが見える。
 
常念乗越手前で常念岳を眺める

直線に伸びる沢
 

山頂
 
ザレた道をジグザグに登るが急登のため立ち止まることが多い、息を整えながら一歩一歩登るしかない。少しずつだが小屋が小さくなるのが励みになる。見上げていた横通山岳も目高に見えるようになった。小ピークを超えると三俣からの道が合流する。山頂が見えてくると岩が大きくなり間を縫うように登ると、山頂に到着した。3人の先着者がいて、あまり広くない山頂の祠をバックにシャッターを押してもらう。展望盤は雨に濡れてとても見難い状態でした。大天井岳ー燕岳の陵線、東鎌尾根、蝶ヶ岳への陵線が見えるくらいでした。梓川の流れと上高地の谷間は見えているが槍ー穂は厚い雲に隠されている。残念!
パンとコーヒーで小一時間ほど山頂で粘ってみたが北鎌尾根の独標まで見えてきただけでした。槍の穂先を見ることなく山頂を後にする。くだりはやっぱり楽チンです。ひょっとしたら槍の穂先が見えてくるかと気にしながら小屋まで下った。ここを過ぎるともう展望は諦めるしかありません。
来た道を戻るだけです。途中でクリタケを見つけるが雨に濡れていたので採るのはやめた。ヒエ平登山口につくと朝は気がつかなかったが山の斜面にカラマツの紅葉がまだ残っていました。山頂で教えてもらった、「ほりで〜ゆ〜四季の郷」に立ち寄って汗を流した。明日のために上信越道を東部湯の丸のサービスエリアに進み、車泊しました。先週の富士山に続きハードなピストン登山で疲れはピークになったようでアルコールも飲むことなく爆睡してしまった。
 

本日一番よく見えたのは
大天井ー燕岳方向