コースタイム
9月8日 安房13;25=15;15紀元杉15;30〜淀川登山口14;55〜15;45淀川小屋
9月9日 淀川小屋5;30 〜花之江河7;25〜黒味山分岐〜黒味山8;15〜分岐8;45〜投石湿原9;15〜宮之浦岳11;05〜13;10新高塚小屋
9月10日 新高塚小屋6;05〜7;10縄文杉7;30〜楠川の別れ10;05〜辻峠10;55〜12;10白谷雲水峡バス停13;30=14;00宮之浦港入り口
飛行機から 宮之浦岳、永田岳、愛子岳 |
9月8日 眼中になかった宮之浦岳ですが百名山と知り、7月の大滝沢の遡行時に屋久島に行きたいなと話したところ松井さんが同行できるとの事、急いで飛行機を押さえた。JAL早割りの飛行機代、往復で49400円でした。 前日の8日の6時半羽田発、鹿児島行きに乗り、乗り換えて屋久島に飛んだ。9時20分には屋久島に着いた。飛行機より見た屋久島の山々は思いのほか鋭く立派な山塊にびっくりです。今回宮之浦岳の全容を見たのはこの時だけでした。 空港にてガスボンベを購入、250g入りしかありません、110gの小さいのがないか聞くと、売店のおばちゃんが使いかけの物を寄付してくれた。いつも空港で没収されもったいないと思っていた。こうして登山者に放出するとありがたい。バスで安房の春田バス停に移動しここで下山後に泊まる民宿「一軒屋」さんに立ち寄って余分な沢道具などを預けてから、バスで戻り、安房港のスーパーAコープで食料の調達をする。 紀元杉行きのバスまで2時間弱あり、港で釣りでもしようかなどと考えたが、バス停近くの食堂で食事とビールで時間をつぶした。 バスに乗り込むと総勢7名ほど、海辺からどんどん高度を上げる。屋久杉ランドで一人降りた。 バス代910円を支払い、終点で降りて200mほど戻って紀元杉を見学する。あまり太いため写真は一部だけ撮る。暑い車道を歩き、通りがかりの川上杉も写真にとって登山口に着いた。駐車場は満車でした。 下山待ちのジャンボタクシーがいました。登山口の木段を上りうっそうとした樹林帯を登る、小さくアップダウンを繰り返して、淀川小屋に着いた。いきなりネズミの出迎えを受けた。このネズミに手痛い歓迎を受けるのでした。 まだ夕食には早い、水場にビールを漬けて小屋のベンチでボーと過ごす。 4時半、ちょっと早いがビールで前夜祭を始める。6時半でもまだ明るいがすることもないので小屋に入って寝る準備をした。明日も天気はよさそうで安心してシュラフにもぐりこむ。
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淀川登山口 |
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花之江河 |
9月9日 朝起きてびっくりしたことが二つありました。間違いなく天気が良いと思い込んでいたのが雨だったこと、鼠にザックの雨蓋を破られて黒砂糖ピーナッツを食べられたことです。頭の付近がなんとなく騒がしかったのは鼠が頻繁に通ったためでした。 ザックに穴をあけられたのは痛手でした。 まだ薄暗い5時半に小屋を出た。淀川の橋を渡る濁りもなく増水もしていません。雨具の上だけをつけて歩くが蒸し暑い、木段と木の根道を行く、小雨と霧で森は幻想的であった。杉の古木、大木の切り株に苔が蒸す、屋久島の森だ。 少し下ると小花之江河の湿原着く。厳しい風説で白骨化した木が多い。その先の 花之江河は何本かの登山道が交差するやや広い湿地でした。背の低い老杉が日本庭園の風情をかもし出す。風雨が激しくなったので雨具の下もつける。黒味岳分岐にザックをデポして登ってみた。 潅木帯に出ると横殴りの風雨で眼鏡が曇り、視界は一段と悪くなってしまった。めげずに山頂らしきところまで登ったが、山頂標識は見当たりません、ここを山頂として、吹き飛ばされそうな大岩の上で一枚だけ写真を取ってすぐ下山したが潅木帯で道をロストしたが無事、引き返した。 |
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黒味岳山頂? |
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宮之浦岳 |
下山してきた人が台風が来ているため天候が荒れていると教えてくれた。何人か下山の人と会ったが皆さん予想外の天候に愕いていました。高校生らしき男女4人組は雨具もなくずぶ濡れで歩いていました。トレランの人も雨具なし薄着のままで寒いと嘆いてました。ひとつ間違うと事故になりそう装備で愕くばかりです。花崗岩に出来たの溝を登ると投石湿原に着く。前方に見えるピーク栗生岳を巻き、最後の急登を上りきると宮之浦岳に到着した。淀川小屋で一緒だった2人と山頂手前で会う。もちろん期待した展望はないが、こんな天候の中よく登ったものだと感心する。、風を避けるところもないためすぐに先に進んだ。 永田岳への分岐の焼野三叉路 を通過、平石展望台でも何も見えませんが濃い霧の中に奇岩のシルエットにカメラを向けた。 木段を下りると、通路に一張りのテントが張られていて、新高塚小屋が見えました。 大木、巨木の下に小屋は建つ、雰囲気のいい小屋です。まづ濡れた衣服を全部着替えて部屋の中に干した。幸い7名だけの泊まりだったので干し場に困ることもなく、遠慮なく干すことが出来た。雨の中を松井さんが水場に行ってくれた。 この小屋もネズミがいる。昨夜の経験から食料はぶら下げて寝た。 |
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新高塚小屋に到着 |
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高塚小屋と |
9月10日 雨はやんでいたが雫よけに上だけ雨具をつけて歩き出す。テントの人は昨日ついたときからいるが今朝もまだ動く気配がありません。ヒメシャラの赤い幹が目に付く。屋久杉にヤマグルマやツガが合体する光景が実に多く見られる。 他ではまれにあるがここでは頻繁に見られる、不思議に思いながら歩く。小一時間で高塚小屋に着いた。小屋前の広場は雨具、衣類の満艦飾がぶら下がっていた。ブロック積の小屋は小さく、陰気な感じがする。新高塚小屋に泊まって正解だった。。 小屋の先でヤクシカの出迎えを受け展望台の東屋に着くと3人がテントを撤収中でした。小屋がいっぱいのときはここがテン場になるようです。今日のお目当ての縄文杉に着くころには日も差しきた。だれもいないデッキでしばし縄文杉の霊気を感じ取ろうとするが凡人には超巨木にしか見えない。木肌の様子から縄文杉と言われるそうです。2000年を超えてなお生き続けられる屋久島の自然条件の愕くばかりです。高塚小屋に泊まった人たちがやってきてにぎやにぎやかのなったところでデッキを明け渡した。 |
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縄文杉 |
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大株歩道 |
朝一番の5時半のバスで荒川口を出た人がやってきました。 仲良く手をつなぐ夫婦杉、唐傘の骨のように広がる杉、とにかく奇妙の形は愕きの連続です。急に人の声が聞こえるとウイルソン株でした。若い女性が多いこと、切り株のほこらに入って写真を撮っているらしいがなかなか出てこない。次々と来るので入れません。中は薄暗く小さな祠がありました。皆さん天井の空にカメラを向けている。 私もぽっかりと明いた空を映してきた。後で聞くと空がハート型に取れるピンポイントがあるとのこと私のはただの丸でした。 大株歩道の軌道敷につくとハイカーが列を成して街中の観光地状態です。軌道敷は杉板が張られとても歩きやすいが、土曜日ということもあって、ひっきりなしに来る団体さんを避けるながらの歩きでした。 仁王杉、三代杉を見て、楠川の別れから登山道を登る。境谷の枝沢に沿って源頭部の辻峠までかなり登った。途中、一人用テントが張れそうな立派な岩屋がありました。峠には白谷雲水峡からのハイカーが沢山休憩してました。 大株歩道より多いくらいの人たちに出会いました。
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楠川の別れ |
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苔むす辻峠 |
渓谷、沢沿いの道は苔むした道、日が差し込むと、もっときれいだろうと眺めながら下る。白谷小屋の裏を通過して、くぐり杉を通って、道は二股になるが右の楠川歩道を行く。さつきつり橋を渡って、雲水歩道を下った。最後は大岩とナメその下は瀞場、樋状の滑り台滝などの渓谷美を眺めてバス停に到着した。バス時間は下調べと違って季節臨時バスが出ていたため一時間ほどの、待ち時間だった。東屋で賞味期限を1年半過ぎたカップうどんを昼食に食べた。ちょっと味が違う感じもしたがその後体調に変化はなかった。13時半の臨時バスで宮之浦港入り口で下車してバス停前のまつばんだの営業所で予約したレンタカーを受け取った。 反時計回りで島をめぐって安房まで、途中、大浦温泉(温泉ではありません、沸かし湯でした)に入った。急栄質から海が見える。ナマコを取っている人がいました。 定番の観光コースを巡る。いなか浜の海がめ産卵地、屋久島灯台、大川の滝を見物しながら、安房港のスーパーで食料の買出しをして、安房の民宿まで ほぼ島の4分の3を回ったことになった。 民宿でまず洗濯をしてから宮之浦岳登頂を祝してビールで乾杯した。 嵐の中よくがんばりました。
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さつきつり橋 |