大朝日岳 平成23年9月25日ー26日 TOP  BACK

コースタイム
9月25日
朝日鉱泉6;15〜出会7;55〜長命水9;10〜七合目10;40〜11;50山頂12;05〜12;15大朝日小屋12;35〜小朝日岳13;50〜15;25鳥原小屋
9月26日
鳥原小屋5;25〜7;50朝日鉱泉8;00〜9;05道の駅おおえ柏陵荘

 
朝日鉱泉ナチュラリストの家
9月23日〜25日は三連休で絶好の登山季節です、混雑もすごいだろうと一日遅らせての計画です。土曜日の仕事の終了を待って新幹線で山形駅に着いたのは16時半ころだった。予約しておいた駅レンタカーを受け取る、2日間で9000円(大人の休日ジパング会員割引料金)でした。
道の駅おおえテルメ柏陵に立ち寄って朝日鉱泉までの時間を聞くと1時間で行くことがわかり、ここを一日目の宿とした。少し歩くと舟歌温泉テルメ柏陵荘という日帰り入浴施設があるようだが同じ敷地内に老人福祉センター柏陵荘があり、フロントで同じ源泉だといわれたのでここに入った。200円でした。地元の老人が多く大変込んでいました。少し塩分があり体に纏わりつく,
感じの温泉でした。結構気に入って下山後も入りました。ベンチで車で道の駅と温泉めぐりをしているご夫婦と話をしながらビールと夕食にした。
翌朝、朝日鉱泉に移動した。ちょうど1時間で着きました。準備しているとキノコ採りの人が来て一緒に出発した。洒落た山小屋風のナチュラリストの家前を通り少し下り、取水施設で吊り橋を渡るとが登山道になる。
 
吊り橋を何回も渡る
まもなく、弘法水の湧き水があり、一口飲んだ。鳥原コースとの分岐で中ツルコースに進むとすぐに御影森への分岐になる。ブナの森を沢沿いの道は快適です。オニシオガマのピンクの花が目立ちます。何回か吊り橋を渡り、出会の標識に着き、休憩をする。残り4kmでちょうど真ん中ですが今までは緩やかな登りでしたがこの先の二股を過ぎると急登の道に変わる。 二股には2合目とも書かれていた。高度を上げるとブナの葉が茶色になってきたなか、コブシのごつごつとした塊の実がピンクになりかけている。ムシカリの実は赤くつやつやとしていて、どちらも葉はまだ緑で赤がアクセントになって見ごろだ。左側に平岩山の稜線が見え隠れすると、長名水に着いた。木陰でご夫妻が休憩中で、水場まで行ってみたが涸れていたとぼやいていました。
アオハダも光沢がある赤い実をいっぱいつけ、食べてみたくなる。

コブシの実 
 
ムシカリの実
 
中間点、出会
 
8合目
やっと大朝日が見えた
五合目を過ぎると平岩山の稜線は見渡せるようになる。急登は相変わらず続く、木々も背が低くなって見晴らしがよくなってきたころ突然山頂方向のガスが沸き立ち隠してしまった。南側は展望できる。七合目、八合目と潅木帯を息を整えながらゆっくりと登った。このあたりが一番つらいところだった。足元にはリンドウ、マツムシソウの紫の花が見られちょっと癒される。ガスの切れ間より三角の尖頭が見えた、大朝日だと喜ぶが残念にも偽ピークでした。その先にこんもりと大きな山頂が大朝日だけでした。九合目の標識を見てやっと先が見えてきたと感じる。イワヒバリが先案内をするように ちょっと行っては待っている。とても人懐っこくかわいい鳥です。山頂直下の直登をすると大きなケルンがある山頂に出た。森林限界はこの山頂だけでここだけが岩場でした。東側からのガスで湧き上がり北方向は展望がない。南がいくらか見えるだけでした。ガスの切れ間に西朝日ー竜門への稜線が少しだけ見えたのを良しとし、方位盤で展望できる山を確かめてすぐに大朝日小屋に下った。7年ほど前、イリソウカ沢を遡行してこの小屋にたどり着いたことを思い出す。急な増水に悩まされ疲労困憊でここに着いたが小屋は満員で入れません。管理人さんが食事が終わるのを待って3人だけ泊めてくれた。残りは外でツエルトで過ごし寝られなかったようです。
。そんな訳で翌日は山頂を踏まずに下山したので心残りの山でした。今回は山頂を踏むことが出来て満足です。小屋を覗くと人でいっぱいです。地元の山岳会が連休に入ったようでこれから下山するらしいがこの騒々しさを見ただけで泊まるのが嫌になってしまった。
 
雲の切れ間より
西朝日ー竜門の稜線

山頂
 

鳥原の湿原
 
 小屋前で昼食を済ませて、まだ時間も早いので鳥原小屋まで進むことにしました。振り返っても小屋は見えるが大朝日はガスの中です。銀玉水を過ぎ田ころ朝日川の源頭部の谷間と大朝日の山頂を拝むことが出来ました。予定外の歩きで小朝日岳への登りは厳しいものでしたが幸い短いのが幸いでした。古寺鉱泉に下る人も巻き道を利用する人が多く山頂には誰もいませんでした。ここまでくればあとは緩やかなアップダウンの道だ、一休みして下る。コブシ街道があり、赤い実のトンネルを通過する。トリカブトの紫が鮮やかです。鳥原展望台は展望なく通過した。鳥原山山頂には三角点があった。10分も下ると湿原に出た木道を歩き朝日鉱泉への分岐を左に見て直進が鳥原山避難小屋です。鳥居をくぐると大きな小屋があった。広場には朝日嶽神社がありました。
きれいな2階建ての小屋は湿原の脇にひっそりと立ち水は豊富で快適です。トイレは水洗。この日はたった一人で貸切でした。2.5Lの水を背負ったのは無駄でしたが、かんばって下った甲斐がありました。
2階の眺めのよいところに陣取り、外のベンチで焼酎をちびりちびりと飲みながら夕暮れを待った。
山形市ー上山市あたりの町の明かりが灯りだした。静寂が襲う、


鳥原小屋
 
 
鳥原小屋で
蔵王連峰と朝日
 9月26日
蔵王連峰からの朝日が雲を真っ赤に染めて徐々に明るくなる。小屋窓からこんな光景が望める思わず声を上げてしまった。水場で顔を洗い木道を朝日鉱泉に右折すると小沼の奥に鳥原小屋が朝日にひかり、見送ってくれた。紅葉には少し早いが茶色くなってきている。あと2週間もするとすばらしい紅葉だろう。小沢を渡る。北蔵王と船形山が展望できるところを通過した。最後は支尾根を急下降して昨日通った道の合流した。吊り橋をわたって駐車場に戻った。
道の駅おおえ老人福祉センター柏陵荘の温泉が9時開業と知っていたので一番風呂に飛び込んだ一人先客がいただけゆっくりと最上川を眺めながら厳しかった大朝日山行を噛み締めた。
天童市との境界の平野は一面に広がる黄金色と蔵王連峰の山並みがす晴らしい。
時間に余裕があったので以前から気になっていた二口峠に行ってみたが峠の手前で工事中のため通行禁止でした。そこで、引き返して笹谷峠へ登って、まだ歩いてない北蔵王の偵察を行って帰ってきた。

2度立ち寄った道の駅大江
この建物の後ろに舟歌温泉