秩父 大ドッケ   平成23年4月3日  TOP  BACK

コースタイム
渓流荘8:5〜カラ沢橋8;16〜二股(登山道合流)10:00〜11;15福寿草12;05〜稜線12;25〜大ドッケ12;45〜バラモ尾根分岐13;15
〜栗山バス停14;45〜15;45浦山ダムバス停16;13〜西武秩父駅前


渓流荘の橋
鳥の木彫
 
先週の日曜日は九州の長旅のあとで久しぶりに日曜日は出かかなかった。ちょっと、ネットを覗いていたら、秩父の福寿草の報告を見た。大ドッケという山名をみて6年ほど前に沢の雪に苦労しながら登った記憶を思い出した。帰りのバスの運転手さんに福寿草の自生地があると聞い覚えがある。
あの時は3月初めで、雪だったあの斜面に福寿草が本当に咲いているのか、確かめたくなった。
早朝に家を出て新秋津で乗換え、秋津駅で西武池袋線に乗る。震災の計画停電、節電で車内は暖房なしです。がらがらの車内は寒く雨具を着て凌いだ。西武秩父駅につく、早い時間に浦山大日堂へのバスがあったが改正で10時台までありません。タクシーで渓流荘まで行ってもらう(3770円)バス利用の登山者には痛い出費です。
帰りはバスにしようと時間を調べ橋を渡ろうとしたらトラックの運転手さんが下りてきて「福寿草ですか?」と聞かれた。どうも何人かは場所を見つけられなくて帰るらしいので詳しく教えようと声をかけてくれたのでした。
私は2度目でほぼ位置はわかっているが、ありがたく情報は仕入れてから出発しました。橋を渡ったところで家から出てきたおじさんに携帯は通じるか聞くとアンテナが川の向こうにあって通じるといっていたが私のドコモフォーマは圏外です。するとおじさんは自分のドコモを持ってきて3本たっているのを見せてくれた。7年前の機種では電波キャッチできないのだろうか?そろそろ変えたほうがよさそうだ。前回は民家の先で右の坂道を登ったが今回は細久保谷に沿って林道を行く。ここはシセン、グミの滝を越えた時に歩いた道です。取水施設のあるカラ沢出会に着いた。この沢を詰めてみます。取水小屋の裏には立派な梯子が見える。ここを登ると大ネド尾根に取り付けるだろうと思いながら沢に入った。
 
カラ沢橋
 
一番渓流らしい
二股の手前
すぐに取水堰が出てきた。ワサビ田と作業小屋を見てその先、堰堤を5個くらいは越えた。沢が広くなったところに左にしっかりとした流れの枝沢が入る。何もないゴーロの沢、ハシリドコロが紫色のつぼみが足元に咲き始めている。
放置された間伐材が気になるところもある。ワサビの栽培が盛んだったころ造られたのか石積みの堰堤はすべて崩壊して無残な姿です。ミニゴルジェを通過すると残雪も出てきた。右の斜面に鹿防御網が見えてきて二股に到着した。上のほうから声がする、登山道から沢に下るグループの姿が見えた。
左俣に入るとしっかりと踏み跡があり迷うことはありません。広いゴーロの直登はかなりきつい登りです。やがて、沢筋に残雪が多くなるが雪渓は避けて歩けるので安心です。下りの単独者に会う。福寿草地には数人いると教えてくれた。斜面が薄く黄色く見えてくると、待望の福寿草自生地に着くことができました。先行者は誰もいませんとても静かです。
ザックを平地において写真を撮りに付近を歩いた。それほど広ははないが密集しているため見ごたえはあります。お湯を沸かし、カップワンタンと昨日スーパーで買ったお弁当を食べる。
曇り空のためか花も俯き加減でした。二俣で見かけたグループがやってきた。単独者もやってきた。場所を空けて先に進むことにした。
 
 
お目当て福寿草
 
大木の足元にも咲く
写真ではわかりにくい
 
バラモ尾根
伐採地、大持小持の見晴らしよい
時間もまだ早いので大ドッケに回ってみることにして福寿草の咲く斜面をさらに上り詰めて稜線に向かう。スズタケのトンネルをよじ登るとなんとなく見覚えのある場所に出た。雪の中に先行者の足跡が見られた。雪は少ないが急斜面の下りは滑るので藪のなかを下った。
上り返して小ピークに着く、前回のときはここに大ドッケの札があった気がするがなかった。立ち木には右に矢印がされ峠の尾根と書かれた赤テープが巻かれていて前回はこの尾根を下ったのでした。
先行者の足跡もこの尾根を下っていた。同じところを通るのも面白くないので先のバラモ尾根を下ってみることにした。今までより雪も多くなり、沢靴からスニーカーに履き替えたため靴には雪が入り込んで冷たい思いをしながら歩いた。尾根が広くなったところでバラモ尾根の分岐と思われるがまったく踏み跡らしきものはない。五社山ー丸山方向の踏み跡は確認できる。小さなテープがつけられていたのでこれを分岐の印と見て、右の尾根に入った。心配しながら歩くのもマイナールートの楽しみでもある。鞍部まで下りるとそれなりに踏み跡も出てきた。植樹林を下ると右側が伐採で開けた地点に出た。大持山、小持山の見晴らしのいいところで休憩をしてから伐採地の境界を下ると林道に降り立った。崩壊の激しい林道を下ると栗山バス停に出た。待ち時間がかなりあるので歩けるところまで歩くと、浦山ダムバス停まで歩いてしまった。
ダムサイトの展望施設でおにぎりを食べながらバスを待った。
ぬくもり号という市営バスに乗ると福寿草群生地でお会いした単独者が一人だけ乗っていて、所沢まで山話をしながら一緒に帰りました。 

栗山バス停