前川 大滝沢   平成23年7月31日  TOP  BACK

コースタイム
滑川橋6;45ー大滝下7;40ー終了枝沢11;20ー大滝展望台12;40ー13;00滑川橋

 
峠駅で
前夜祭
恒例の大滝沢です。辻本さんグループからお誘いあり、便乗させてもらうことにした。総勢16名ほど大人数の遡行という連絡がありました。ところが、前日天候が怪しいので中止という連絡が入った。そこで個人山行に切り替えて松井さん辻本さんの3人でとりあえず入ってみて現地で判断しようなった。前日、午後3時ころ武蔵野線の東浦和駅に集合して松井さんの車で峠駅に移動する。高速道路を走っている間、何回か雨の区域を通過する。
福島インターで降りたが東北震災関係の車が料金所で長い列を作っていた。関係ないわれわれはETCゲートで通過した。コンビニで買出しをしてテン場の峠駅に着いたのは7時だった。誰もいない、この天気では我々だけかと思っているとまもなく3台の車がやってきた。
もの好きはいるものです。時折電車が通過する音を聞きながら松井さんの準備してくれた焼肉をメインにビールで久しぶりの再会を祝した。駅のシェルターをたたく雨音を聞きながら就寝した。
 

最初の滝 
右から落ちる枝沢の水量はいつもの倍
朝方、地震で起こされた。震度4強はあり、古びたシェルターはかなり揺れた。心配した雨はやんでいるが今にも降り出しそうな感じです。朝食を済ませて入渓点の滑川橋に移動すると2台の先客があり準備をしているところだった。
水量は大目だが濁りはない、大滝まではいけるだろう。大滝で登山道にエスケープもできるので入渓を決定した。
最初の2段滝に着く。釜の大きさで水量が多いのを感じた。左からヘツリ 滝上で通常は水流を渡って右のリッジを登るが水量が多く渡れませんし、右の中間に水量のある枝沢が滝となって合うためここの通過もいやらしいところだ。
難しい左の斜面を登るしかないと、見上げていると、辻本さんが躊躇なく駆け上がった。アクアステルスソールの威力だというが、松井さんと私はお助け紐を出してもらった。実際登ってみると一気に上がると大丈夫だ。これで第1の難所をクリヤーした。後続の8人グループも同じルートで登ってきた。
ここを登ると赤味かかったきれいなナメ床になる。
水量が多いといっても沢幅が広いので足首くらいをヒタヒタと気持ちよく歩ける。
前方に大滝が見えてきた。それほど水量が多くは感じないが右奥にいつもはない流れが見える。これは水量が多いときに現れる幻の滝の流れだと帰りに峠駅のお茶屋さんのご主人から聞いた。

大滝の下
 
 
爽快な中流部
こんなナメ滝が連続する
霧雨が降り続くが大雨にはならないだろうと大滝の先に進むことにした。左のルンゼをつめ、藪の急斜面を詰める。大滝の上付近までかなり登って右の草付きをトラバースする。足元はやや泥濘み、慎重に渡る 。潅木をはさんで2回のトラバースするが2回目のほうがいやらしい。ここはもう少し上まで登ってから巻くとしっかりした道があるようでが確認したことはない。巻き終えたところで小休憩をする。左にネコノ沢が4m滝で会い、まもなく右にホラ貝沢が出会う。
この先、ナメ滝の美滝が連続する。アクアステルスソールにはぴったりのフリクションで気持ちよく超えられる。
第2の難所は幅広滝で倒木が立てかけてありこれを利用して登ることもできるらしいが成功したことがない。その倒木も今回は滝のかなり真ん中に立っていた。
ここは松井さんが滝上の潅木を落ちていた枯れ枝で引き寄せ強引にゴボウで登ったが腕力がない私は無理で、右の泥斜面を何とかだましながら登った。それでも腕力を要するのでいつも苦労するのです。来年は越えられないかも知れない。
 
倒木の立てかけられた滝
腕力で超える
 
尻押しで簡単に超えられる
まだまだナメの美滝が続く、斜面がキンコウカのお花畑のところを通過した。12m直滝に着く、水量が多いためルートの右側も水が流れている。一見、傾斜が強く手ごわそうだが右側が階段状で簡単に登れる滝です。
第3の難所です。2mほどの高さで本来は難所でもないのでしょうが私は釜殻這い上がるのが力不足で苦労するところです。今回は3人いるので左のコーナーをお知りをちょっと押してもらうと難なく超えられました。沢は助け合いが大切です。
第4の難関は最後の滝です。通常は右側より釜に入って取り付き水流をまたいで右側を登るのです。辻本さんが泳いで取り付くが水流が強く釜から上がるのに苦戦した。さらに水流が強く跨げないので左側を水をかぶって越えた。
私と松井さんは左の壁を斜上した。一見もろそうな岩と急斜面に登れそうもないが意外としっかりとした足場がある。最後の一歩のスタンスが良くないだけで無事クリヤーした。泳がないで超えるルートです。
登り終わって振り向くと3人パーテーが12m滝を越え他ところに見えるので最後の滝をどのルートで登るかしばらく見物させてもらった。
トップが岩に取り付き半分ほど登ったところで落ちた。釜のところは見えないがもう一人が引き上げたとこらが見えた。その後は見物をやめて先に進んだ。あとはゴーロ歩き、高山跡のつり橋の下を通過するとまもなく終了の枝沢に着き、コケの多い滝を登ること5分で登山道に出た。大滝展望台で幻の滝を眺めて滑川温泉降りた。霧雨が降り続いた一日だった。
姥湯温泉立ち寄った。姥湯初めてだったが白濁温泉の野天風呂はとても気持ちが良かった。周りの殺伐とした風景を眺めながらのんびり汗を流した。
峠駅の力餅の御茶屋でおそばを食べて帰路に着いた。
 

最終の滝
釜に入るか、左壁を登る