傾山ー祖母山   平成23年5月3日ー4日  TOP  BACK

コースタイム
5月2日 羽田8;25ー9;50大分空港ー大分駅ー緒方駅ー17;40民宿あんどう
5月3日 民宿5;55ー傾山登山口駐車場6;30ー九折越分岐6;45ー大白谷分岐9;15ー傾山山頂12;45ー14;25九折越避難小屋
5月4日 九折越避難小屋4;45ー笠松東展望台5;40ー8;30ぶな平9;10ー古祖母岳11;35ー障子岳13;15ー祖母岳15;50ー16;15九合目小屋
5月5日 九合目小屋6;45ー尾平9;55ー11;30豊後竹田駅ー岡城址ーつちや旅館

 

 
緒方駅
コミニティーバスの乗る
5月2日
いよいよゴールデンウイークの山行が始まった。今年は九州に遠征です。2日の8時25分の大分行き飛行機に乗る。少し遅れての出発した。それでも大分空港でバスに乗ったのは10時25分とわずか2時間で九州についてしまう。生石バス停で下車して5分ほど歩いて山渓という山道具やに立ち寄り、ガスボンベの調達をした。これで安心して小屋泊まりができます。
今日は時間に余裕があるので西大分駅から別府に戻り駅前の公衆浴場、高等温泉には行った。3月にも気にしながら通り過ぎたところです。誰も入っていない、のんびりとできた。
大分駅に出て、焼酎の小瓶2本と、かぼすリキュールの小瓶を買って、豊肥線に乗り込む。前回、久住に行ったとき乗った久大線のホームと同じで、かなり離れたところにあり、慌てたが今回は余裕で間に合った。
緒方駅で下車して駅前のバス停でコミニティーバスを待つと長谷川行きのバスが広場に止まった。確か、尾平行きのはずだが?運転手さんに聞くとこのバスでいいそうです。300円でお釣りがないからと注意を受けたので駅で両替をしてから乗り込んだ。尾平で泊まり、祖母山に登る乗客が一人だけです。傾山登山口で下車して左へ下る。下山してきたご夫婦に合い水場の情報などを聞いて分かれた。民宿あんどうに着く、玄関に大きな犬が居座り入り怖いので廊下から上がる。
今晩のとまりは一人だけ、奥さんと世間話をして、風呂に入ってから、夕食を頂く。
山菜の煮物がおいしかった。早くに床に就いた。

 

民宿 あんどう
 
 
傾山
登山口駐車場
5月3日
5時に起き、朝食を食べる。ゆで卵が丸ごと入った味噌汁は初体験だった。お願いしておいたお弁当をもらう。3食とお弁当がついて6500円は安いではないですか?
宿を後にして30分ほど車道を歩き登山口に到着です。10台ほど止まっていて、出発する準備をしているグループがいた。縦走者の自転車が2台デポされていた。工業用のタンクの脇を通り過ぎ登山口の階段を登った。
九折越への道との分岐に着く、ちょっと思案したが観音滝、三ツ尾への道を登ることにした。観音滝は30mほどで、一条が垂直に落ちている。水量が少ないのが残念だ。リンドウを横切るところで休憩をしていたら駐車場であった3人グループが追いついてきた。この3人組と前後しながら登ることになった。
芽吹きの雑木、時々三つ葉ツツジが咲いていたりする。やがて、大白谷コースが合流する。

観音滝
 
アケボノツツジ
 
快適な尾根道を行く、ヒメシャラの赤い木肌も目立つところもある。三ツ坊主コースとの分岐到着して休憩をする。 危険と書かれている三ツ坊主への道のほうがよく踏まれているように見えるのでそのまま直進する。アケボノツツジが目立つようになる。ピンクの花は上品で華やかに見とれてしまう。まだつぼみが多いので満開はまだ先のようです。やがて、尾根をはずして左に下るように小さな手書きの札がついたところに着く。直進もしっかりと道がありちょっと不安になり立ち止まっていると先ほどの3人組がやってきた。
左に行くのが正解と教えてもらい、3人の後を追って岩場の急下降をする。右側は鋭く切れ落ちた谷は深く、岩峰が聳えて傾山の厳しさが伺える。
いよいよ、核心部の岩場が出てくるころに、小雨が降り出す。チムニーに古びたロープがあったができるだけ使わないで登る。その後梯子なども出てくるものの難しいこともなく通過できた。。

チムニー
 

傾山山頂
 
三ツ坊の巻き道コースが合流してきた。山頂直下で九折越避難小屋への分岐に着くと一気に登山者が増えてにぎやかになった。人工的に切り出したような大岩が積まれた山頂に着いたが雨のため見晴らしもありませんでした。マンサクが咲いていたが残念だがあまり美しい花とはいえない。ミツバツツジはまだ蕾です。人も多いので山頂写真だけとって小屋に向かった。小屋への分岐はちょうどお昼のお弁当を広げる人でいっぱいでした。
杉の越分岐付近はミツバツツジが満開できれいだった。ちょっと滑りやすいが快適な尾根道で九折避難小屋に着いた、手持ちの水が2lほどあったので水取りには行かなかったが、聞くと10分ほどで十分取れると言っていた。15人ほどが泊まりちょうど満員の状態でした。隣に寝た若者は祖母山から9時間かかったという、ということは11時間以上は覚悟しなければならない。明日は早立ちをすることにして寝た。
 

九折越避難小屋
 

笠松山東展望台
傾山に日の出
 
5月4日 
本日は長丁場です、朝食は途中の水場で食べることにして4時15分に、ヘッデンを点けて歩き出した。30分もすると明るさが増して歩くのには不自由がなくなった。スズタケの道を行き笠松山東展望台で傾山の上に日の出を見ることができた。休憩をする。入江のようなところが見えるどこの湾だろう?笠松山山頂に着く。手前で笠松山の山頂標識を見たような気がするがこちらのほうが展望もいい、はるか遠くに祖母山が見えている。トクビ展望台はパス、水場の案内があったので行ってみるが取れなかった。
宮崎側の盆地にには雲海がたなびき、いい感じみながら歩く。立ち枯れも目に付くなか時々ぶなの巨木に会うとホッとする。前方は開けて祖母山への稜線が見渡せるところがあった。縦走路から外れた平地に丸山ピークを見つけた。

癒しのブナ
 

ブナ平の水場
 
ブナ平の水場に着き、1分も歩かないところの塩ビ管から流れる水で顔を洗い水取りをして ようやく朝食を作ることが出来た。ブナの古木の下で30分以上休憩をした。古木には別の木が育ち、なにやら花が咲いていた。さらにそこにはタラノメも育ってちょうど食べごろだが高すぎて採れない。ここに縦走路中間点の表示もあった。
食事後、体が重くなってか足の運びは遅くなるばかりです。ようやく古祖母岳にたどり着くと山頂は高校生の一団で満員御礼です。休憩なしで下り、第一展望台、水場も標識のところで休憩をした。土呂久の分岐を過ぎ障子岳に着くと親父岳から上ってきたご夫婦が休憩中でした。


障子岳から
祖母山
 
 
障子岳の肩から
祖母山への稜線
障子岳から少し下ると前方が開けて天狗岩と祖母岳が近くに見えるようになった。
黒金尾根の分岐を過ぎてしばらくすると笹の中にテン場らしき小さな平地をいくつか見る。そのたびにここにツエルとを張ろうかと立ち止まってみたりする。疲れはピークに達しているのがわかる。そんな時、小学1年の女の子を連れた親子が休んでいて、祖母山の小屋まで行くというのを聞くと、自分も小屋までがんばろうと歩を進めた。
山頂直下の岩場を梯子、鎖、トラロープのお助けを借りて山頂に着いた。少し霞んでいたが今日歩いた傾山ー尾平越ー古祖母の稜線をながめて、休憩していた4人の若者と一緒に九合目小屋に下った。
小屋はソーラー発電、コタツが2個あり、トイレは水洗ときれいなところでした。10人ほどの泊り客で適当なところで寝るように言われた。コタツて休んでいた単独のおじさんと一緒に食事の準備をする。その方がガスボンベを忘れてきたというのでお貸ししたりしてすっかり仲良しになった。管理人さんに昨日が山開きでき配ったバンダナをいただいた。ラッキー
12時間の歩きで疲れたので早めに休むと7時過ぎたころににぎやかな声で起こされた。大阪から来た10名以上の団体さんが飛び込んできたのです。しばらくはその声の大きさに悩まされた。

 

祖母山山頂
 

1年生の女の子とお父さん
後ろは竹田まで送ってくれた人
 
5月5日
昨日仲良しになったおじさんと朝食を一緒にとり、下山もご一緒することになった。車で送ってくださるというのでバスの時間を気にすることなくのんびりと小屋を後にした。 急峻は岩場に張り付くようにして咲くミツバツツジやアケボノツツジを楽しみながら歩く。昨日の小学生と父親を追い抜く、宮原コースを下ると川音が聞こえるようになり、つり橋をわたった。鉱山跡地で振り返ると大障子岩の荒々しく尾根が鋸状に横たわっていた。
車に乗せていただき原尻の滝を見物して豊後竹田駅の花水月という日帰り温泉まで送っていただいた。おかげさまで予定より1時間ほど早く着くことができた。温泉で汗を流した後その施設にある観光協会で自転車を借りて岡城見物に出かけた。石垣だけの城址だが予想外の規模にびっくりする。昨日今日と歩いた傾山〜祖母山が一望できたのに感激です。3月に上った久住連山も見渡せていい締めくくりができました。岡城址への上り口のつちや旅館に泊まりました。

祖母山とミツバツツジ
 

尾平から障子岩稜尾根