谷川岳  平成23年2月27日   TOP  BACK

コースタイム
水上駅8;25=ロー8;45プウエー駅=天神平9;15〜熊穴沢小屋10;15〜肩ノ小屋〜12;00トマノ耳12;40〜肩ノ小屋〜天神平14;35=ロープウエー駅15;13=水上駅

 
スキー場のはずれから登る
週末の天気予報と天気図を眺めていると今度の日曜日は安定したお天気のようです。冬の谷川岳はロープウエーで天神平までしか行った事がないし、風が強い印象があって行きそびれていたところです。大人の休日倶楽部ジパングを使うとJRは往復で3500円ほどととても安く済むので早起きをして鈍行で水上駅に行く。8時25分のロープウエー行きのバスに乗ると8時45分ロープウエー駅に着く、帰りのバス時間を確認してから切符売り場で少し並んで、往復件を購入して乗り込む。ロープウエーから白髪門、笠ヶ岳が輝いて見える。
天神平の一番右端のロープの外が登山道になっていていきなりの急登です。軟雪でステップもあるのでアイゼンなしで登りだすと上から声がしてボーダーが3人滑り降りてきた。これでステップはなくなり、急斜面に変わってしまった。ようやく上の広場についたときはふくらはぎが悲鳴を上げていた。休憩をしながらアイゼンをつける。ここから、正面には谷川岳の二つのピークがやや傾いた感じで聳え立っている。夏場より厳しい表情です。比べて、白髪門〜朝日岳の稜線が穏やかに見えます。至仏山、武尊山、赤城山と結構な眺めです。

白髪門、笠ヶ岳
 
 
天神尾根の全容
 少し下って、登り返すと稜線に出る。これから登る天神尾根のコース全体が眺められる。先行する人たちが点々と見られる。真っ白な中に不釣合いな原色がつながっている。熊穴ノ頭の小屋は鉄柱だけが1mほど見えるだけですっかり埋もれていた。休憩中のボーダーが10名ほどいた。ボーダーが多いことには驚いた。登山者はごく僅か、ボーダーと山スキーヤーがほぼ占領している。
ここまでは夏道より歩きやすいくらいだったが、ここから先の急斜面は倍の労力を必要だったと思う。10歩登って立ち止まり、何人かの若者に先を譲り、果たして山頂にたどり着くのかと心配になってしまう。
右側は滑り出したらとまらないような雪原です。左側は阿能川岳〜小出俣岳、俎ー山陵に目を奪われる。阿能川岳には行ったことがあるが小出俣山はまだだ、行って見たい。途中の2箇所の岩場で大休憩をする。
肩ノ小屋手前の最後の登りはさらに急になる。胸突き八丁、ここを超えるとと思うのですがまったく進みません。左手に万太郎山への稜線と苗場山が見えるようになると肩ノ小屋の屋根が見えてきて一安心です。
 
小出俣岳と俎ー山陵

オキノ耳をバックに 
夏場なら一登りのトマの耳が実に遠くに感じた。でも山頂に立つとその展望に休むのも忘れて魅せられてしまった。冬、雪山のすばらしさはこの眺めが一番の魅力だと改めて知った。風もなく穏やかで絶好のお天気に恵まれた。オキノ耳は鋭く張り出した庇の先端で実に危ういところ見える。行ってみたいのは山々だが下山の体力も考えて自重する。
小屋に戻って食事休憩をした。改めて小出俣山を眺めて、あちらから眺めてみたい思いに駆られた。
大分、気温も上がり下山のころはアイゼンが団子になってしばしば雪落とししながら歩いた。ボーダーが気持ちよく滑り降りてゆくのを羨ましくも思う反面、のんびりとあたりの景色や空の色を楽しめる喜びを心のどこかに優越に感じるのでした。
ロープウエー駅の上部高台でバスの時間調整をかねてコーヒーを飲みながら休憩をする。朝、登った時見た同じ風景だが目的を果たしたあと心に余裕を待ってみることが出来る。コーヒーの味も別物に感じてしまう。谷川岳の姿をもう一度眺めて下山した。
ロープウエーに乗ったころより風も強まり、ちょうどいい時間に降りてきたことになる。
天気に恵まれた雪山は最高のお土産を持たせてくれる。また体力低下を補うためスキー場利用の雪山に行こうと思うのでした。
 
 
谷川岳を見つめなおして下山