毛無山ー雪見岳ー長者ヶ岳ー天子ヶ岳  平成23年12月11日ー12日

コースタイム
1日目 朝霧グリーンパーク入り口バス停16:10〜16:50テン場
2日目 テン場6:40〜五合目8:15〜陵線〜10:25毛無山10;55〜地蔵峠11:50〜雪見12:50〜15:15鉄塔(泊)
3日目 テン場6:45〜8:00長者ヶ岳8:10〜天子ヶ岳8:50〜白糸の滝見物〜10:55白糸の滝入り口バス停

 
離れ笠雲
夕日の富士
先週の丹沢に引き続き、テント泊、ちょっと疲れが残っている感じの山行です。朝霧高原までのバス時刻を調べると新富士駅からの方が便利でした。それにJRは30%割引が使えるため費用的にも安くなる。いつものように土曜日の仕事を済ませて急いで東京駅に向かい新幹線に乗った。新横浜を過ぎると山岳展望が出来るようになる。丹沢、箱根の山塊そして富士山と天気も好く、いい眺めです。1時間の乗車時間は退屈もなくすぐに新富士駅についてしまった。駅で水の補給をして外に出た。初めて下りた駅なので写真を撮ってバスを探すと河口湖ハイランド行きバスが出るところで危うく乗り遅れるところでした。乗り遅れると1時間後までありません。バスから見る富士山も南から西斜面に変わり山頂の形も変化する。今朝はもっと下まで真っ白だったと運転手さんが話してくれました。
朝霧グリーパーク入り口のバス停で下りると、
毛無山登山口の標識が立ち前方には雲に隠れた毛無山が見えている。入り口の朝霧高原温泉はクローズしていた。風が冷たく、薄暗くなった車道を歩き東京農業大学の農場に来ると富士山が夕日に照らされやや赤味をもって見える。ビューポイントだ。はなれ笠雲がレンズ上に浮いている。これは天気がよくなるくもの形なのかな?麓原キャンプ場には何台か車が止まり早くも焚き火をしている家族連れが見られた。今夜は皆既月食ということここなら、よく観察できるだろう。麓山の家を過ぎると毛無山登山口と有料の駐車場がある。3台が止まっていた。
テン場を探しながら歩くと4人連れが下山してきた。地蔵峠から下ったが長かったと話してくれた。小さな神社が出てきて広場があったのでここでもいいかと思うがさらに進んでみた。林道に出ると登山口の標識があり、ここからは山道になっていた。沢もあり水取りも出来るし空が開けていて皆既月食を見るにはいいところなので、林道にテントを張ることにした。ザックをおろしたところに5人グループが下りてきた。
日が落ちると一気に暗さが増してきた。ヘッデンを灯してテントを設営し、かまぼこ、ソーセージ、サラダをつまみに小通のお湯割りを飲みながら夕食はカレーうどんで済ませた。つきはまだ東の空低く林の隙間に見える。皆既月食の始まる9時45分ごろは見える邪魔者のないところにあがるだろうと思い、シュラフに入った。見るつもりだったが起きたのは2時半でもう終わっていました。


一泊目のテン場
 

五合目、大休止する
 
 12月11日
今回のコースは急ぐと山中の泊りがなくても下山できるがどこか見晴らしのよいところで一泊しテント泊を楽しむつもりだ。出発も遅い時間でいい。3時過ぎに何人かが登ってゆく足音で起こされたが再び寝付いてしまった。5時過ぎて起きたがまだ真っ暗でなかなか動き出す気になれない。ポットのお湯でコーヒーを飲んで目を覚ますことからはじめた。6時過ぎると少し明るくなってきた急いで朝食のカップめんを食べてテントの撤収をしていると一人が登ってきました。
6時半過ぎると一気に夜は開け、漸く歩き出す気分になった。涸れ沢を渡り、いきなりの急登にテント持ちで足取りは重い。時間は十分すぎるほどあるためゆっくり登る。展望もない道ひたすら登り続ける。合目の案内を目安に登るだけでした。はさみ岩で富士山の右裾に朝日のあがるのを見た。不動の滝で小休憩、3合目で大休止をする。若干の平地がありテン場にいいと思ったところはレスキュー広場でした。雑木林に日が差し込むと陽だまり山行の快適なところも出てくる。五合目で大休止する。ここまで4人に追い越された。
富士山展望台に着き写真を撮ろうとシャッターを押すと保存できませんと表示された。今回自分のデジカメが故障して修理に出したので子供のを借りてきたが容量が少ないメモリーカードでした。画素を落とし、新富士駅までの画像を削除した。富士山はすっきりと雲もなく見える。四尾蓮湖ご見え、これから進む尾根筋がはっきり見えていた。

富士山展望台でみた四尾蓮湖
 
 
毛無山頂
 尾根に出ると雪が5cmほどあり今シーズン初の雪山気分を味わう。尾根道を緩やかに登ると毛無山山頂に着きました。朝霧高原と富士山方向が開けているが北側は薮です。ここまで4時間もかかってしまった。山頂で昼食、から揚げを温め、おにぎりを齧ると硬くパサパサだったのでお茶漬けの素とお茶で雑炊にして食べた。この季節は雑炊の素を持ち歩くのだが今回入っていませんでした。
食後のコーヒーを済ませてもとの道を引き返す。途中、北アルプス展望台の案内の岩場に登って見た。八ヶ岳ー甲斐駒ー上河内までの南アルプスが眺められた。確か北アルプス展望台とあったが?地蔵峠への分岐から一気に下降する。下部からの登山道が合流すると地蔵峠の標識が立っている。麓グリーンパークは10分先の書かれている。先に進むと麓と下部の分岐案内がありそこも地蔵峠となってお地蔵様と道祖神が祀られていた。。
ここを過ぎると雪道にあった足跡が全くなくなった。金山、雪見岳とアップダウンを繰り返す。雪見岳は笹薮をひり開いた狭い平地で展望はありません。南西の斜面は日当たりがよくぽかぽかですが登りの北東斜面は雪が残り暗く寒い道とがアップダウンのたびに繰り返す。
笹の切り開きの尾根にある金山を通過する。1605mの雪見岳も笹と樹林のピークで全く展望はありません。
 
地蔵峠の富士

北アルプス展望台での
南アルプス 
 
熊森山
お椀形の熊森山が高く見える。日当たりのよい笹道を猪之頭まで下り急騰で登り返す。振り返ると雪見岳も同じような形をしている。熊、猪乃地名が続くが昔はこの辺りでも狩をしていたのだろう。熊森山は小広い山頂で日差しもあってテン場にはよいところですがもう少し先に進んだ。湧水峠で湯の奥林道へ下る道を分ける。少し登ると鉄塔の建つ小ピークに出た。壊れかけた作業小屋がる。ここは日当たりもよく、西側の天mんぼうがすこぶるよい、富士山も薮越しに望める。今夜のテン場はここにした。
夕べ結露したテント、フライをてっとにぶら下げて干すことから始めた。西日をさんさんと受けながら焼酎のお湯割りを飲みながら身延の山稜眺めた。
 
 
2日目テン場
西日が燦燦

長者ヶ岳の富士
 
12月112日 
まだ西の空には満月が白く残る、6時45分テン場を後にする。歩き出して10分後には日の出を薮越しに見る。三角点があるだけの天狗岳は見逃してしまいそうなところだった。まもなく長者ヶ岳の山頂に着く。ここは富士山も南アルプスも眺められ、ベンチなどもありここまだきて止まった方が良かったかもしれない。今回のると出一番眺めがいい。
東海道自然歩道が上佐野分かれるここを下ると思親山に通じるのだと思いながら通過する。天子ヶ岳まで平坦な雑木の道は陽だまりとして最高の道です。天子ヶ岳は富士山展望所だけが開けているだけで期待はずれでした。
急斜面を一気に下り車道に下りた。立石のバス停を通り過ぎ車道を緩く登り、下ったところが白糸の滝入り口で、滝見物に寄り道をした。
3月15日の大地震と15号の台風で大分被害があったらしい。お土産やさんのご主人が3月11日の東北大震災で影が薄くなったが震度6強の揺れで、この辺りが震源地だったと話してくれた。その後台風で崩壊した道も最近復旧したばかりのことです。
人の記憶はいい加減な物だと改めて思った。
白糸の滝入り口バス停から昨日今日と歩いた陵線が穏やかな日差しのなかに全部見渡せ、下山後の眺めも良い、最高のルートでした。

 
長者ヶ岳の南アルプス
 
白糸バス停で
左から天子、長者

左から熊森、雪見、毛無と一望できた