鳥ノ胸山〜畦ヶ丸〜加入道山   平成23年12月4日ー5日TOP  BACK

コースタイム
12月4日 道の駅どうし9;20〜10;55鳥ノ胸山11;10〜丹沢縦走路13;00〜14;25畦ヶ丸避難小屋(泊)
12月5日 避難小屋8;30〜9;45加入道山10;15〜前大室10;30〜新田代橋12;20〜14;00道の駅どうし

 
道の駅どうしの裏
かっぱ橋を渡る
早いもので、もう12月です。3日の土曜日は忘年会でした。先週、久しぶりに丹沢の玄倉ーユーシンを歩いて丹沢にまた行きたくなった。北丹沢はバス便は悪く行くのに苦慮するところです。思い切って車を出した。中央高速の乗ると富士山がいつもと違ってすっきり、くっきりと見えている。なんだかうれしくなってしまう。ラジオのアナウンサーもきれいな富士山が見えると言って感激していました。昨日の雨のあと澄んだ青空に急変したようで思わぬお出かけ日和になった。藤野ICで下りた。相模湖まで下ると霧が立ち込め、またこれもいい景色でした。国道413号の曲がりくねった道を走る。まだ紅葉も残り、晩秋の趣を味わいながら峠を越えた。食料の調達をしようと思うがコンビになどありません。心配しながら走ると目的地の道の駅どうしの手前にコンビニを見つけホットした。一泊の食料を買い出して道の駅に着く。まだ早い時間ですが車も多いし人も多い。そんな中、10人ほどの登山スタイルの人たちが準備体操をしていた。送ってきた運転手さんと話すと埼玉の三郷からで、秋葉山〜鳥ノ胸山に行くそうで運転手さんはここで待機するのだそうです。こんな天気がいいのに待つのも仕事ですね。
車の脇でコンロに火をつけ朝食用と持ってゆくテルモスのお湯を作る。昨日に比べると暖かく外での食事が苦になりません。
団体さんも出て行きました。こちらもそろそろ歩き出す。道の駅の裏手のかっぱ橋を渡り、鹿避けゲートを過ぎると、花の森オートキャンプピアというエリア通過する。施設内の道がわかりにくいところがある。すべて車道です。何とか間違えなく行き止まりの登山口に着きました。

 オートキャンプの施設内を通過
 

鳥ノ胸山山頂で
三ツ峠とすっきり富士山
 
入り口は沢山の鳥ノ巣箱が取り付けられた薄くらい杉林です。やがて雑木と植樹林の境界の急な登山道をジグザグと登る。テントと水を3.5Lは重く、結構なアルバイトで山頂に着いた。誰もいない静かな山頂は平地になっていて西側だけが開けている。道志川の上流に向かって集落が続き、その先に富士山がくっきりとそびえている。「見えすぎちゃって困るの!」のコマーシャルを思い出すほどのすっきりです。今回のコースで一番の富士山展望でした。
御正体山の右奥には電波塔の立つ三ツ峠山が見える。三ツ峠山の左肩に北岳、間ノ岳の白い峰がはっきりと頭を出しているし、右肩には甲斐駒ケ岳の尖峰が見えて予想外の眺めのよさに感激です。。どうしの道の駅で先行したグループが秋葉山を経由してやってきたため一気に賑やかになりました。
賑やかになったところで山頂を後にして急坂を下りる。すっかり落葉した雑木林を登り返すと雑木ノ頭に着きました。キャンプ場への分岐になっている。振り返ると鳥ノ胸山が双子峰に雑木林の隙間から覗く、他は展望はなく道志の湯の案内にしたがって直進しました。 15分も歩くと平指山でした。ここも通り過ぎるだけ雑木で展望はない。伐採跡らしきところで富士山が見えた程度です。急坂を下ると白ザレの荒れた林道らしきところに下りた。浦安峠かと思ったが、浦安峠はもっと下の方かな?向かいの尾根に取り付けばいいのだが何処からかなと思案する。
下りかけて見るとすぐに、古びた道標が立ち見ると大界木登山口と読める。道には鉄板が矢印の代わりの置かれていて右の斜面を指していた。踏み跡が見える。ここを上るとやがて尾根筋に出るが笹薮ではっきりとした道ではなかった。しばらく上ると道もしっかりとしてきて前方には加入道山の尖がりも見えてきました。登山口らしきところから45分も登り、漸く、縦走路に出た
ました。そこには鳥獣保護区の鉄板が落ちていた。よく見ると反対側に小さな手製の木版と古びたテープがつけられていたが文字の判読は浦安峠と読める気がする。
 
林道終点
これが大界木山への登り口
 
加入道山が見渡せた

雑木ノ頭
振り返ると鳥ノ胸山が見えた 

畦ヶ丸山頂
 
 縦走路は緩やかなアップダウン道で、大界木山を通過する、異常なほど日差しが強く暖かい、まさに陽だまり山行日和です。加入道山、大室山がちらちらと垣間見ながら気分のいい歩きです。
忘路峠へ分岐には小さな木札がついていました。いつか下ってみたい思いながら通り過ぎました。モロクボ沢の頭にはテーブルがあり休憩をしていると単独者に追い越されました。600m先に畦ヶ丸避難小屋と記されていて、ひと踏ん張りで小屋に着きました。小屋に荷物を置き、畦ヶ丸山頂に行くと、先ほど抜いていった人が休憩中でした。しばらく話をしながら過ごしました。木の間から富士山が見える。今日は一日中雲のない姿を見せてくれました。南アルプス方向も北岳、間ノ岳、甲斐駒ケ岳の先端だけが見えている。テントを持ってきたのでここに止まってもよい小屋に戻りる、だれもいませんので荷物を広げて一息してからストーブに火を入れた。薪は小屋の中にあったもの使わせてもらった。鋸を持って来るとよかった。間もなく単独者がやってきました。神戸から仕事できたついでに立ち寄ったとのこと、山歴50年の70才を越された方で、貴重な経験話を聞かせてもらいました。この日は二人だけでした。箱根の山を挟み松田と御殿場の町の明かりが灯りが見え出すと、なぜかホットするものです。こんな雰囲気が好きで山中泊がやめられません。月と町の明かりで星が見難いのが残念です。そんな贅沢を言ってはいけません。


ありがたい避難小屋のストーブ
から揚げを温めてます
 

朝日を受けた富士山を見て
出発する
 
12月5日
日の出に合わせて畦ヶ丸の山頂に登って見た、朝日の差す富士山を期待したがなんとなくぼやけた姿で期待はずれでした。
昨日の夕日の富士山の方がきれいでした。
小屋に戻り、神戸の御仁に新幹線からの山展望の雑誌を送ってもらうことを約束して、先行いたしました。モロクボ沢の頭までは昨日の道、ここから加入道山へは初めての道です。朝は寒く感じたが歩くとちょうど良い、今日も陽だまり山行が楽しめそうです。小さなアップダウンの雑木の道バン木の頭、ジャガクチ丸を過ぎ、水晶沢ノ頭まで来ると加入道山が大分近くに見えるようになった。
ここから一下りすると白石峠に着いた、用木沢、西丹沢への分岐点になっている。テーブルもあり休憩するにはいいところです。何より南アルプスが昨日今日のうちで一番良く見えます。今まで見えなかった荒川岳、赤石岳が見えるのがうれしい。赤福餅の最後をベンチで食べる。初めて山に持ってきたが、行動中にはあんこの甘みが程よく食べやすく重宝致しました。

白石峠で最後の赤福餅を食べる
 

水晶沢ノ頭に着く
加入道山が近い
 
加入道山山頂
 道志への道を分けると急登になりますがわずかな時間で加入道山の山頂に着きました。山頂の下には加入道山避難小屋があり、覗いてみるときれいです。トイレはないようです。昨日の畦ヶ丸の方がストーブ、トイレとあって便利かな。ブナの切れ間より御正体山がその奥に三ツ峠と御坂黒岳がさらに奥には鳳凰三山が、最奥に間ノ岳、農鳥岳が4つのラインが襞となって重なる様子は見ごたえがあります。今日は遠近感もはっきりとしてい見定めやすいお天気です。北側は切り開きで奥多摩の陵線がはっきりと見渡せるが、私にはどれが何山か分かりませんでした。
20分ほど眺めて先に進んだ。ほんの少し行くと南方向が開けた場所があり、愛鷹山塊ー箱根山が見渡せました。大涌谷の湯煙も見えました。
前大室の標識に着き、ここで主陵線を離れて道志に下りました。踏み跡も薄いブナの斜面を下るが赤テープはしっかりと付いていています。
少し進むと笹の刈り払いもされた道になりました。
朽ちた祠がありましたので以前は仕事道として頻繁に歩かれていたのかもしれません。
かなり下ると小さな流れのゴーロの沢を渡った。水音が心地よい。ワサビ田を見るともうキャンプ場の施設が見えてきた。車道に出るとネイチャーランドオムキャンプ場と書かれていた。道が分かりにくい、別荘地やキャンプ場は遊歩道、車道、施設道路が同じ感じで付けられていて苦労する。車道を行くと思わぬ遠回りになったりする。車道を避けてニューオートキャンプ場への砂利道を下った。集落に下りてやや左よりに進んだところで新田代橋を渡って昨日通った413号線に出た。
 前大室
ここから道志に下降です

車道歩きに嫌気
癒しのお花畑
 
車道歩きで、道の駅まで戻らなければいけません。歩き出して失敗に気がついた。道の駅までは道志川の川上に向かって登り道だった。
道志役場の村長ようの駐車スペースで昼食をしながら休憩をした。気を取り直して車道歩きを続ける。時々真っ赤なモミジが民家の庭先にあったりする。道志の湯への分かれ道には草花が植えられちょっとしたお花畑になっていました。温泉は改修中でお休みとのこと出かける前に知っていたので素直にパスした。唐沢のバス停には休憩所があり道志七里の四里の石碑が建っていました。昨日よったコンビニが見えてくるともう道の駅です。結局最後までに下りは一回もなくダラダラと登りの道でした。
道の駅は平日ですが大盛況です。地場の野菜を少し買って帰宅しました。都留ICから乗りましたが入り口で間違えてしまいました。
難所の小仏トンネルはスムースに通過したが首都高で事故渋滞、うまくいかないものですね。
本日、山中で会ったのは加入道山で休憩中に登ってきた一人だけでとても静かな山行でした。
二日間、絶好の日和に感謝です。