トムラウシ山   平成23年8月21日 TOP  BACK

コースタイム
短縮登山口〜コマドリ沢分岐〜トムラウシ公園〜山頂〜トムラウシ公園〜コマドリ沢分岐〜短縮登山口

  21日、今日は長丁場で今回の山行の最難間です。4日目で疲れもピークに達している。まだ暗いうちに起きて朝食をとる、昨日寝たときよりだいぶ車が増えていた。 マイクロバスがやってきてにぎやかになった。10人ほどのツアーの人達が暗い中を出発した。4時少し過ぎ明るさがました、心配した天気もまずまずの感じだ。
入山ではなく入林届箱に記帳して歩きだす。
穏やかな登山道で温泉からの道が合流する。泥道が出てきてカムイ天上に着くがただの笹原です。ここからは泥道の連続で、昨日の午後からも雨が降り最悪の道になっていた。
やがて道は折れて右の斜面を下るが急斜面で帰りにここを登り返すと思うと憂鬱になります。下りきって少し沢沿いを歩くとコマドリ沢分岐に着きました。5〜6人が休憩中でした。沢水は飲めるのか気になりますが飲みませんでした。対岸に渡りコマドリ沢の谷間を登る。両サイドはお花畑で先ほどまでの道とは雲泥の差です。
 
  ガレ場を横切って少し登ると前トム平に到着です。トムラウシ山も眺めながらハイマツ帯を歩きます。その先岩場を登りきると風景が一変して日本庭園が眼下にして、雪渓とトムラウシが同時に目に入ってきて感動の場所でした。
池とハイマツと岩の織り成すさまは見事としか言いようのない。窪地に降りたところにトムラウシ公園の標識が立っていた。
池のほとりの草花を見ながらのんびりと歩く。大きな岩が多くなってきた、奇形、奇岩、見れば見るほど不思議な形だ。
最後の岩場の急登を上りきると山頂に着きました。

 
   残念ながら遠くの山並みは雲でまったく見えません、十勝岳連峰、旭岳など大雪の山並みを見たかった。近くの残雪や噴火口を眺め雨が降らなかっただけでも良かったと諦める。怪しい雲が見えてきたのでおにぎりを食べ終わるとすぐに下山した。直下の岩場を慎重に降りるとあとはトムラウシ公園のすばらしい風景を眺めながらのんびりと歩く。最大難関だったトムラウシに登れたことでなんとなくウキウキ気分が沸いてくるのがわかる。
コマドリ沢分岐まで快適に下った。ここで休憩していると小雨が振り出した。急登の木の根の道を登りきると今度は泥道に悩まされる。我慢していた雨具をつけるがきると暑い、疲れた時に雨具の着脱はしんどい、裾がぬれて靴下もぬれてきて登山靴のハイレッグの部分がすれて痛い。昨日も擦れて少し痛かったがさらにひどくなった。紐を緩めてみたりしながらようやく車にたどり着いた。
急いで東大雪荘に向かい、駐車場の洗濯場で泥まみれになった靴や雨具を洗って急いで風呂に飛び込んだ。大仕事を終えたあと、峡の温泉は格別気持ちが良かった。
濃霧の狩勝峠を越えて道の駅「南ふらの」で寝ました。