空木岳ー檜尾岳ー千畳敷   平成23年11月3日ー5日TOP  BACK

コースタイム
11月3日 光前寺12;35=三本木地蔵登山口12;55〜13;50池山小屋
11月4日 池山小屋5;30〜9:30空木避難小屋10;10〜11;10空木岳11;45〜13;00木曽殿小屋
11月5日 木曽殿小屋6;10〜熊沢岳8;40〜檜尾岳10;35〜極楽平13;20〜13;40千畳敷駅

 
タクシーはここまで
三本木地蔵登山口
4日前に木曽駒ケ岳〜空木岳を計画したが天候が悪く木曽駒と宝剣岳で断念しました。今回は逆ルートで日程にも余裕の計画でリベンジしました。11月3日、前回と同じ新宿高速バスセンターを7時発の飯田行きの高速バスに 乗った。今日は祭日のため乗客が多く、臨時便に乗りましたがこちらのほうが3列の仕様で独立した椅子で快適でした。駒ヶ根ICで下車した。池山小屋に泊まる予定なので時間に余裕がる。バスで菅ノ平バスセンターまで行く。駒ヶ根の町の中よりにぎやかでみやげ物、食べ物店、宿泊施設などが立ち並び駒ヶ根高原の観光の拠点をなしている。
観光案内所に立ち寄り空木ー宝剣の縦走路の水場情報を聞くがはっきりした答えがなかった。時間つぶしに光前寺立ち寄る。途中、駒ヶ池〜、大沼湖といい散歩コースで雰囲気もいい道です。大沼から宝剣岳と千畳敷カールを眺めると雲もなくいい眺めでした。光前寺庭園という立派な公園を持つ寺はちょうど紅葉が見ごろで観光バスのお客さんが沢山歩いていた。光前寺のバス停前の土産屋さんでタクシーを頼み、おやきとビールで寛ぐとまもなくタクシーがやってきました。駒ヶ根高原スキー場から登山道があるがそんな元気はなくタクシーの世話になりました。
林道終点の手前の登山口まで行ってもらう。その先は工事中で今は行かれないとのことです。(タクシー代2260円)

こんな感じの遊歩道
快適です
 
 
池山小屋脇の水場
涸れる心配なし
登山道で三本木地蔵を過ぎて林道に出るとそこが本来の登山口でです。休憩舎もあり南アルプスの眺めもいいところでした。
紅葉には少し遅いがそれでもところどころに鮮やかな黄色や赤が見られる。カラ松林の遊歩道は大きく曲がりながら緩やかに登る。途中でショートカットで登山道を登ってみたがほとんど歩く人も鳴く笹薮が邪魔だった。素直に遊歩道を歩くほうがいいようです。
池山山頂への道が分岐するが遊歩道でパスして楽な道を選ぶ。まもなく池山小屋の水場に着くと2人が休憩中でした。
林の中に小屋も見えて今日の行動はここで終了です。
水を汲んで小屋に向かう。周りはガラス窓、雨戸もなく山小屋と言うより別荘のような小屋です。小屋の寒暖計は14度を示しとても11月とは思えない暖かさです。おかげで寒さ知らずの一夜でした。 ガラス窓が多いため四つはつきの明かりと星が寝ながら見えて意外と落ち着きません。広い小屋で一人貸切で自由気ままに極楽です。真夜中におきてテラスに出ると千畳敷のホテルの明かりが樹間に光り怪しき動物の鳴き声と静かなようで何かの気配がある。あふれる水場とアプローチの良さは避難小屋として最高ランクです。
また泊まりたい
 
別荘のような池山小屋
ここを独占

大地獄、小地獄の悪場
 
11月4日
快適な小屋を後にして、登山道に戻りカラマツ林の隙間より朝日の光をちらちらと眺めながら登る。尻無山を巻き、やがてシラビソ、コメツガの自然林になると危険やせ尾根の注意書きが出てきて岩場に梯子のいわゆる大地獄、小地獄の悪場となる。展望のなかった樹林帯だがヤセ尾根の鞍部から檜尾岳〜宝剣岳の陵線と檜尾避難小屋が見え少し元気が出る。女性連れのガイドさんらしき方が下山してきたので木曽殿山荘の冬季小屋が使えるか聞いてみた。使用できると教えてもらいこれでとりあえず木曽殿小屋まで足を伸ばすことが出来る。
漸く急登も終わりダケカンバの白い幹が目立ってくると空木避難小屋と駒石の分岐につく、ここも展望がいい。一息入れて避難小屋に下る。小屋が見えてきた。大荒井沢の源頭部がゴーロで小屋に向かって伸びている。8年ほど前に大荒井沢を詰めて空木岳に上ったことを思い出す。沢靴で冷たい思いをして雪渓を登ったがそのころはまだ元気だったなあ、今の体力では到底無理なルートだと感慨深く眺めた。そんなことを思い出しながら小屋前で食事をしながら大休止した。
青空に駒石コースの陵線がまぶしい。急はここで止まっても日程には問題ないが水がまったくありませんのでもう少し進みます。沢沿いの道を登り花崗岩の白ザレが出てくると正面に駒峰ヒュッテが見えてきた。
 
 
 空木避難小屋まえで
のんびりとする
駒石の陵線と青空がここで泊まってと言っている
ようです
 
空木避難小屋への分岐で
空木岳の山頂を眺められた
 駒峰ヒュッテ
ヒュッテにつくと目の前には木曽駒ヶ岳への陵線が圧倒的迫力で姿を現した。やっぱりいい場所に小屋はあります。小屋の一部が避難用に開放されているが3人でいっぱい、ここを泊まりの予定に入れるのは冒険だと思った。小屋から山頂に向かう道は白い巨岩、奇岩にハイマツの緑が庭園のような風景をなす。
 
駒峰コースと最奥のかすで見えるのが
八ヶ岳

駒峰ヒュッテのテラスで
これから向かう陵線を一望
 

空木岳山頂
11月でこの服装
 
漸く登りきるとそこは360度の大展望 が待っていました。
檜尾避難小屋から来た若者2人が休憩中、早速山頂記念シャッターを押してもらって、のんびりと展望を楽しむ。
南駒ケ岳の姿と荒々しい陵線が一番印象的です。いつの日か行ってみたいと強く思うのでした。
30分ほど山頂で展望を楽しんでから下山に取り掛かる。ここからが今回縦走コースのメインになるところです。切り立った尾根、白砂と白い巨岩帯、とハイマツが織り成す。北アルプスより鋭峻の細かいアップダウンが連続してます。
天気が悪いと難所はさらに厳しい物に名rだろう。時間にも余裕があるし天気の崩れる心配もないので写真を撮りながらのんびりと歩ける。シーズンオフもあって、行き交ったのは3人だけでした。夏場は待ち時間も出そうな岩場もあります。
木曽殿山荘がはるか下に見えるようになってもなかなか小屋につきません。
 

 木曽殿山荘へ
岩稜帯の急下降の連続です
 
南駒ケ岳
行ってみたい!!

木曽殿山荘
手前の棟が冬季開放小屋です
 
 漸く木曽殿小屋に着きました。こんなキレットによく小屋を作ったものです。縦走には大切な小屋です。避難小屋を偵察すると物置小屋が開放されています。窓はひとつもなく板張りの棚が一段あるだけです。7人で満員御礼でしょう。閉めると真っ暗です。明日の天気によっては倉本駅に下りられるし、檜尾避難小屋まで進む体力がありません。ザックを小屋において水鳥に出かける。倉本への道を7分下ると義仲の力水がありましたが岩肌をなめるだけの水を1L貯めるのに苦労しました。
小屋に戻って日当たりのよいところで木曽谷方向の南木曽岳、恵那山を眺めながら焼酎ををちびちびと飲む。すると一人の方がやってきました。ここで泊まるといって水場に向かっていった。こんばんは2人だけだろうと話している、薄暗くなったころ2人の若者がやってきた、仲間2人が7時ころにやってきて都合6人が泊まることになりました。若者グループは岐阜大学の山岳部で伊奈川ダム〜越百山〜空木岳で予定は檜尾避難小屋までだったとのこと歩行時間は16時間と超ハードスケジュールです。明日は宝剣〜木曽駒〜桂小場とハードコースです。上の段位4人と下の段に2人でいっぱいで、寝心地がいい小屋ではありません。人の多さで暑いくらいでした。

 義仲の力水

 木曽殿山荘で
雲海と八ヶ岳
11月5日
大学生は4時半ころ出て行った。天気は夕方まで持ちそうな予報です。6時に小屋を出る。小屋から八ヶ岳が雲海の先に浮かんでいる。朝一番、東川岳への登りは厳しい、振り返ると昨日下った岩場が切り立って見える。木曽殿小屋がやせた鞍部に小さく見える。甲斐駒ケ岳付近が朝日で少しか明るくなってきた。東川岳の山頂が本日最高の展望でした。360度の展望、これから向かう宝剣、木曽駒の陵線が見渡せます。昨日は雲がかかっていた乗鞍岳、御嶽山も全容を見せてくれました。大岩の重なる岩場を過ぎ、巨岩と奇岩の熊沢岳に着いた。山頂は巨岩のため道が不明瞭だった。このころから雲が出てきました。天気がよいと最高の陵線歩き、展望が楽しめるところだろうがちょっと残念です。

 
御嶽山
 
三ノ沢岳
この付近から天気は悪化する
風が寒いので雨具を着ることにした。三ノ沢岳が大きい、伊奈川の谷に次々と沸き立つ雲を気にしながら檜尾山に着いた。 濁沢大峰を過ぎるころには視界が悪くなってしまった。極楽平に着いたときは雨が降り出しそうで宝剣岳はパスして急いで千畳敷に下った。ロープウエー駅に着くと雨が降り出してきた。
雨に濡れなかっただけラッキーでした。観光客は少なくロープウエーはすぐに乗れました。。 
 
檜尾山