屋久島 淀川中俣  平成23年9月11日   TOP  BACK

コースタイム
淀川登山口6;40〜入渓7;15〜8;35淀川小屋9;00〜左俣出会10;00〜中俣出会10;35〜登山道12;00〜13;30花之江河14;00〜15;40淀川登山口

 
入渓間もない
砂地の瀞
9月11日
台風の中を知らずに強行山行で宮之浦岳に登ったおかげで、予備日が使えることになった。遠い屋久島まで行くのだから沢にも入ってみたいと予備日用に荒川のビャクシン沢と淀川の上流部を調べていた。淀川の右俣を目標に決定して床に就いた。翌朝は朝から天気はよさそう、昨日注文したお弁当(おにぎり2個入り、500円)を朝日屋さんで受け取り淀川登山口を目指した。ヤクスギ自然館で荒川登山口へのバス乗り換えのため交通整理をしていた。淀川登山口に行くと告げると通過させてくれた。前々日バスで通った同じ道を淀川登山口まで走った。登山口駐車場にはちょうど1台だけ空がありラッキーでした。出発準備の人が5−6人いました。日曜日で天気も好いので入山者が多そうです。
早速沢支度を済ませて、登山口より歩き出す。最初のピークを過ぎた鞍部で藪の中を下り始めた。たいした藪もなくすぐに水流も出てくる。滝もなくスムーズに本流に着くと、そこは別世界だった。 広く明るい淀みに苔むす岩が点在し、周りの木々を映す水面は穏やかなこと、やっぱり沢はいいですね。
気持ちよい冷たさを、膝下くらいまで浸かりながらのんびりと歩く。
 
大岩のゴーロ帯
沢は突然と巨岩帯に変貌した。手がかりのない岩にはてこずるが、さすがは雨の多い屋久島の沢、発達した苔にしっかりとツツジの小株が生えていてこの潅木に大変助けられ大岩を超えた。足元に小さな甌穴が並ぶ、その姿が不思議な物に見えたりして面白い。巨岩が終わると砂地の瀞場に変わる、何処でも通れるが、砂地は歩きにくい上、沢靴のソールの前の部分がはがれ、横はぼろぼろに破れているいるため砂が靴の中に入り込み指の間を埋めて爪が痛いのには困った。この靴は屋久島の民宿で廃棄処分にしてもらった。あまりに癒される風景に立ち止まることが多い、松井さんは三脚まで持ち込んでカメラに夢中のなる。この気持ちは良くわかります。時間が許すなら一眠りしたい雰囲気です
そんなわけで予定より遅れて、淀川小屋に到着した。松井さんが先日小屋でサングラスを忘れたらしいというので探してみたがありませんでした。
小屋で休憩をして再び沢に戻った。

 
 
三脚まで用意して、すっかりカメラマンです

甌穴に屋久杉が映る
 

チョックストン滝
後の大岩の隙間より小さな穴をくぐる
 
相変わらずカメラタイムで進みはゆっくりです、緩やかな流れと苔のきれいな岩を眺めは日が差し込むといっそう鮮やかになった。意外と倒木は少ないと思っていると、川幅が狭くなってゴーロに変わると倒木も目立つようになった。小さなゴルジェも現れるが簡単に通過できる。滝らしい滝はない、1400m左俣分岐に着く、左右は同水量だ。右股を行く。30−40分で1450mの二股に着く。右俣を行く予定だったが松井さんが中俣のほうが登山道に近いとの提案で中俣に入った。チョックストンが2箇所出てくる。最初のは左をまく、2個目は大岩の下の小さな穴を空身で潜り抜けて無事通過した。
よく通り抜けたと思う小さな穴でした。
小さな砂地のところでお弁当を広げた。おにぎりが2個と鮭、エビチリ、ゆで卵、漬物、と品数豊富なお弁当は予想外の美味でした。食後、1500mの付近で登山道に一番近い枝沢に入った。ここからは藪沢、その先で左の支尾根に這い上がったがシャクナゲの藪に妨害され、進路は左に追い上げられ登山道に平行に登る形になり途中から鞍部に下ると、やっと登山道に出てほっとする。
地形図では鞍部に登山道があるが実際は乗越した西側に着いていたため探すのに苦労した。
 
 
お弁当と味噌汁
おいしい昼食でした

くぐり終わる
 

高盤岳
 
デー太郎岩屋と書かれた木札が置かれたン場適地を通るころには地形図の登山道に戻った。しかし、その後も道は薄く、獣道かと思われるようなところを何回か通過した。。 何とかロストすることもなく高盤山が見えるようになり、まもなくすると急にはっきりとした道になって、藪道の前が開けると花之江河の湿地帯に飛び出した。そこには進入禁止の立て札がありました。
崩壊がひどいので通行止めになっていた。悪路だったのはそのためでした。4人が休憩中でした。2日前に通過したときはガスで見えなかった風景がすばらしい。黒味岳の山頂の岩が良く見えた。しばらくはこの風景と雰囲気を鑑賞した。
あとは一般登山道、しかも一昨日歩いた道なので気楽です。少しの登りも立ち止まりながら歩きました。
淀川小屋で小休憩、足に鞭打って漸く駐車場についたところ急に雨が降り出しました。我々の最後の山行の終了を待ってくれたかのようでした。
観光コースの千尋の滝を見物して尾之間温泉に行きました。地元の銭湯らしく大勢の人で賑わう、いい温泉でした。


9月12日
山に入ると早起き癖がつく、民宿でも早く起きたので、平内海中温泉に行ってみたが満潮でお風呂は海中でした。すぐ先の湯泊温泉は潮に関係なく入れ。先客も入っていました。海辺の露天風呂で海を眺めながら、山行を終了した満足感を噛みしめながら浸かることができました。開放感抜群の温泉でした。
民宿に戻り、空港に行く前に宮之浦港までドライブをしたこれで屋久島を一周したことになりました。空港に戻りレンタカーを返却して飛行機を待った。
 
屋久島を離れる前
湯泊で朝風呂
ご機嫌です

花之江河