会津駒ケ岳  平成24年5月20日  晴れ微風  TOP  BACK

コースタイム
駐車場5;10〜7:45駒の小屋7:50〜8:05会津駒ケ岳8;50〜大戸沢岳9:30〜会津駒ケ岳10:15〜12:40駐車場

 
小豆温泉スノーシェード
左に車が見える、山岩岳の登山口駐車場
翌日の撮影
ゴールデンウイークの四国の縦走を終了後、2週間ほど空いただけだが何かムズムズしてくる。
土曜日の午後にアイゼン、ピッケル、ワカンとテント泊の装備を車に放り込み、浦和ICから東北自動車道に乗った。 土曜日だったが流れはスムースに順調に1時間半で那須塩原ICについた。一般道のR400もスイスイと塩原温泉を通過して山王トンネルを越えた.R352に変わり湯の花温泉、木賊温泉の分岐では田代山、帝釈山に行った時の記憶が蘇った。8年前にテニス仲間の山好きの方と登ったがその友ももう3年前に他界されてしまった。
内川から伊南川に沿ってさかのぼる。この付近以前は伊南村だったが今は合併で南会津町になった。この川も桧枝岐に入ると桧枝岐川と呼び名が変わる。雪代で水量は多い、夕暮れで釣り人は見られなかった。小豆温泉スノーシェードの中間部で左折して窓明の湯に立ち寄ると、閉館時間は19時で5分ほどしかありませんでした。お風呂は諦めて、50mほど戻り、スノーシェードの脇の広場で車泊の準備を始めた。ここで重大なミスに気が付く、なんと地図を忘れてきました。予定はここから三岩岳に登り、途中テント泊をしながら会津駒ケ岳に縦走の計画でした。
初めての山域で地形図がないと不安です。車のときはいい加減に積み込んで失敗するのです。
そこで、登ったことがある会津駒ケ岳へピストンすることに変更した。
車泊も会津駒ケ岳の駐車場に移動した。一番奥の大きな駐車場は傾斜地なので少し手前の平地の駐車場で寝ました。


登山口
 
 翌朝、4時半に起きて車を上の駐車場に移動すると、6台ほど止まっていた。帰るときは満車で路肩にも止められていた。朝食を済ませ5時10分には歩き出した。滝沢登山口の階段の登山道に入るところで朝日が昇るところでした。
雪で倒れたのだろうブナの大木が2本、根本は捻じり取られ、ササクレ立っている。押し倒した雪の重さのすごさを見た。
その大木は小さく切り刻まれ、登山者の通行のために哀れな姿になってしまった。
山頂まで3.7kmの道標を通過すると残雪が夏道を隠すようになってきた。
この登山道で夏道を探すのに赤テープよりブナの大木に切り刻まれたいたずら書きを見つけるほうが楽です。
ほとんどの大木には登山者の名前が刻まれているのが痛ましい。
ブナの美林の中を登る、見上げると、梢は芽吹き手前でなんとなく赤味がある。
根本は雪解で丸く地面を出す姿は鉢植えの木を見ているようです。
 
雪倒れ

樹間から燧ヶ岳
元気付けられる
 
シラビソとブナの混成林に変わると、根本の雪解けの様子も変化する。シラビソの根本の雪解けが 遅くまだ地面を見せないのです。
ブナの木は雨水をすべて幹に集めるためだろうか。雪解けが早い。
急登をあえぐように一歩一歩と登っていると樹間から燧ヶ岳が見えたので、思わず声をあげてしまった。
以後、時々あらわすこの姿を楽しみに高度を上げた。
森林限界に出た、雪原の中、ところどころシラビソの先が見えるので夏はまだ樹林帯かも知れない。駒の小屋のピークと駒ケ岳への緩やかな陵線と斜面は
雪原です。ここからのルートにはポールが立てられている。天気も良く小屋の頭が見えるので一直線で小屋を目指す。この斜面が見た目より急坂で近そうで遠い道でした。登るにつれ至仏岳がそして平ヶ岳が見えてきてゾクゾクする。小屋では布団干しをしていました。
小屋の高みから歩いてきた斜面を振り返ると3人の一が登ってくる。止まっているいるように見える。燧ヶ岳と至仏岳、霞む日光連山を眺めて山頂に歩を向けた。

ついに
駒の小屋の小ピークが
 

駒の山頂
 
小屋から山頂までは快調に登り切った。大きな山頂標識が半分だけ飛び出していた。
360度の展望だが、やっぱり目立つのは燧ヶ岳、至仏岳、景鶴山、平ヶ岳、中ノ岳、越後駒ケ岳の陵線が圧倒的に輝いて見える。
中門岳への雪原に一筋のトレースが見えている。
一番気になるのが三岩岳方向へのトレースだ、大戸沢岳に向かう緩やかな尾根には2−3人の足跡が見られる。
三岩岳とその先の丸山岳への陵線が魅力的です。雪原にシートを広げ食事休憩をするが寒さは全くありません。実に穏やかな山頂です。
食事のあと大戸沢岳まで行ってみることにした。締まった雪はつぼ足でも沈むこともなく快適です。中門岳で見えにくかった浅草岳、守門岳も見えるようになってきました。少し下ったところで2人の女性が登ってきました。聞くと昨日、三岩小屋に泊まり、縦走してきたそうです。三岩岳までのコース情報をしっかりと教えていただきました。
何時に出たかを聞くのを忘れました。

 

左が丸山岳、中央が三岩岳  

中ノ岳、越後駒ケ岳
 
 
大戸沢岳への道より
中央の小さな峰が会津駒ケ岳
 振り返ると会津駒ケ岳が小さな岡になっていたが、中門岳へは真っ白な重量感あふれる尾根が横たわっている。
まだ雪深く、シラビソの先だけがツンツンと飛び出す。歩くには邪魔にならないが木の近くを歩くと踏み抜くことがあった。
さしたる登りもなく大戸沢岳の到着です。何の目印もない山頂から
下ノ沢へ落ち込斜面は山スキーヤーには魅力的だろうな。下ノ沢はいつか遡行してみたい沢だがもう無理だろうとと思いながら眺めた。三岩岳へのトレースはその先に続き、こんないい天気なら三岩岳まで行けそうな気分です。天気予報は3時ころから一時雨となっていたこともちょっと気になったりもした。後ろ髪を引かれる思いで引き返しました。
ここまで女性2人の縦走者にあっただけとても静かな歩きです。会津駒ケ岳と燧ヶ岳を見つめながらノンビリと駒ケ岳に戻りました。
駒ケ岳の山頂に着くと5人ほどがいて、メインルートは人気があります。まだ登ってくる人も見えます。
一時の静寂も終わりのようです。
小屋に下り、トイレの裏から大津岐山へのトレースを確認すると、2人の足跡がありました。
下山後は御池まで足を延ばしてみました。只見湖へは通行止めでした。大駐車場はガラガラでした。
明日は縦走者に教えていただいたルートで三岩岳に登ってみることにして、窓明の湯にノンビリと浸かって汗を流した。
温泉で買い求めたビールと桧枝岐村のJAスーパーで仕入れた野菜とキノコたっぷりの煮込みうどんで乾杯です。
誰もいない駐車場で日の暮れるまで一人宴会を楽しみました。
至福の時間を心行くまで味わい、その後は山行の疲れもあって爆睡でした。

打ち上げの
一人宴会 

中門岳