八方尾根  平成24年6月20日 曇り  TOP  BACK

コースタイム
ゴンドラ乗り場9:45=八方池山荘10:20〜11:20八方池11:50〜12:50丸山手前2361m13:10〜八方池山荘14;45=15:15ゴンドラ乗り場


長野駅
栂池高原行きバス
 
大人の休日倶楽部のフリーキップ東北スペシャル版を使い、蔵王の縦走に出かけたが予想外に台風の接近、通過が早く蔵王は17日ー18日の2日だけで下山した。このキップは4日間の有効期間です。19日は帰宅して台風の通過を待った。スピードの速い台風で19日の午後には天気が回復してきた。こうなると残りの1日を無駄なく使いたくなるのが人情です。
でも疲れも残っているので手軽に行けそうなところを物色してみた。八方尾根が一番てごろでフリーキップも無駄なく使えるようです。電車、バス、ゴンドラ、リフトと乗り継ぐとという裏技のハイキングです。
7時半過ぎに大宮から新幹線で長野駅へ、降りると恐ろしく蒸し暑い。駅東口のバス停より8:20発の栂池高原行きのバスに乗る。(八方まで1500円)
乗客は2人だけです。犀川は台風のため濁流ですがさほど増水はしていません。19号国道から白馬有料道路を使って白馬へ向かう。
道の駅中条、道の駅白馬の看板を見送った。神代駅前を通過すると正面に八方尾根が見えてきたがほとんど雲の中です。
白馬駅で4人の登山者が乗ってきた。栂池高原に行く人たちでした。八方のインフォメーションセンターで降りて、センターでゴンドラ、リフト2本の往復券(2100円)を購入して乗り場に向かう。歩いている人もなく静まり返った町は迷路のようでゴンドラリフトアダムの案内にしたがって乗り場に到着した。

八方バス停
インフォメーションセンター
 

八方ケルン
人の顔に見える
 
待っている人もなく、すぐに乗れた。下に牛が何頭か見えた。うさぎ平につくころには雨が降り出してきた。雨具をつけてアルペンスクワットリフトに乗った。黒菱平でグラートクワッドリフトに乗り換える。
足が着きそうなリフトで小さな花が沢山見える。ユキワリソウの群生も見えた気がする。終点は八方池山荘で標高1820mまで歩くこともなく、楽チン登山です。蔵王の疲れが残る身には丁度手ごろです。
小雨の中、何人もの人がいました。トイレを済ませて歩き出すころには雨は止んでいた。石ゴーロの登山道の先には残雪が雪渓となって模様を作っている。歩いてないのにこの景色に出会えるのが不思議な感じがする。アズマギク、ハルリンドウ、ユキワリソウがちらほらと咲いている。
ケルン息で2000mを超える。
登山道に残雪がでて来ると八方ケルンに着きます。展望台には写真付きの展望案内がありますが実物は雲の中です。写真で想像をする。第3ケルンに着く、八方池池の一部には水面が現れていましたが、ほぼ雪で埋もれています。池の周りには7−8人の人が休憩していながら雲の切れるのを待っています。
食事をしながらガスの切れるのを待ってみた。白馬槍と杓子は時々かをを見せるが白馬の雲は大きく居座ったままでした。次々と何処からともなく沸いてくる雲、展望には邪魔だが不思議と商い眺めです。
 

八方池
 
 
2361mピークで
丸山と右肩に唐松岳
4時半が最終リフトだったので1時ころまで行けるところまで、登って見ることにした。少し登ると、斜面一面にユキワリソウの花が咲く、緑と雪渓の雄大な景色に可憐なピンク色が爽やかに感じます。
少し登っただけで風景と植物もけんかして面白い、ダケカンバの大木が風雪のため奇妙な曲がりを見せる、その中にタカネサクラの咲き残りが見られたりした。潅木のヤセ尾根に出ると前方に丸山ケルンが見えるようになった。手前の小ピークには雪渓が残っていてベンガラの色が薄く見えている。小さいと思った雪渓も歩くと以外に長かった。ピークは広場で丸山がすぐ前に見えているがもう一つ雪渓を登ることになる。ここまで来ると唐松岳も不帰ノ三峰も見られた。リフトの時間も考えてここで引き返した。
雪渓下りは慎重に登ってきた跡をしっかりと踏み込みながら下った。
下る途中から雲に切れ間が出てきて青空も見えてきた。唐松ー不帰ノキレットー天狗の大下りはすっきりと見えるようになった。白馬三山もほぼ峰を表してくれた。西側も五竜岳、鹿島槍ヶ岳も見えるようになった。
 
 
白馬三山
 
不帰ノキレット
 
五竜、鹿島槍
南側も飯綱山ー戸隠ー高妻山ー妙高ー火打ー雨飾山と見渡すことができた。もし丸山に向かわないですぐ下ったらこの景色は拝めなかったかもしれない。山は辛抱強く待ってみることも必要だ。文明の利器を使って一気に麓に戻る。
 バスまで時間があるのでインフォメーションセンターで教えてもらった第一郷の湯に行ってみると水曜日が定休日だった。温泉の広場から白馬三山が見られました。コンビニでビールと冷奴を買ってセンターで打ち上げをしながらバスを待った。
2〜3時間歩くだけで白馬連山の雄大な景色を満喫できる。骨休みには最適なコースでした。
次回は唐松岳ー五竜岳に足を延ばしたい物です。
 
ユキワリソウ
 フデリンドウ
 
アズマギク