二ツ箭山   平成24年4月2日 晴れTOP  BACK

コースタイム
小川郷駅9;00〜登山口10;00〜11;35女体山11;50〜二ツ箭山12;00〜月山12;30〜14;10小川郷駅

 
小川郷駅
青春18キップを効果的に使うには場所の選択が難しい。今回はいわきの先、磐越東線とかなり得をするコースです。日暮里から水戸といわきで乗り換え小川郷駅に8時55分に降りた。いわき駅から2個目の駅だが無人の田舎らしい駅でした。草野心平のふるさと小川の案内板がある。歩き出してまもなく夏井川を渡る。3年前に江田駅の夏井川のほとりでキャンプして、背戸峨廊に行ったことを思い出す。草野心平の生家の看板を過ぎ、川内村方面の交通案内板で右に曲がと磐越東線をわたる。川内村は東北大震災と原発事故の避難区域で新聞テレビで毎日のように目にしたため身近に感じる。いわきで乗り換えたときも電車は広野まででその先の原ノ町までの間は原発事故で進入できません。このあたりも放射能の心配をしながら生活しているだろうが見た目は長閑な田園です。
車道の両側には梅の花が咲き、正面に岩峰を伴った二ツ箭山を眺めて歩くと汗が出てくるほど暖かい。
 
二ツ箭山に向かって
車道歩き
 
五合目の分岐
右の沢コースに入った
二ツ箭山登山口の案内にしたがって歩くと杉の植樹林に入って二股になった。右が月山へ左が二ツ箭山へと記されていた。下山は月山経由で降りる予定なので左の道を進んだ。そのあと、沢コース、尾根コースの分岐が出てきてここは左の尾根コースをたどると5合目という平地で分かれ道なっている。右が修験台経由の沢コース と左が尾根コースとモミの大木の根本に書かれていた。
ここまで尾根コースを取ったので目先を変えて沢コースに入ってみた。ほとんど枯沢のゴーロですがやがてゴルジェ現れ、日陰には雪の残骸も見られました。沢がさらに狭くなると小さな滝が連続します。いずれも階段状の枯滝で登るのに問題はありません。
やがて進入を禁止するように石を並べたところに着く、行く手はチョックストンの涸滝です。クリヤーできるのか下まで行ってみると右壁が何とか行けそうですがツララがぶら下がり進入を妨げていました。素直に戻って登山道で尾根まで上りました。

こんな枯滝がいくつか出てくる
 

女体山山頂
倒れた鉄製の方位盤
 
 尾根との合流部でおばさんが尾根道を登ってきました。二ツ箭山を聞くと男体山、女体山には登らないのですかと云われた。話を聞くと女体山がこの山のメインで里から見た岩峰らしい、少し戻る形で女体山に向かった。
僅か下って、岩の裾をまくようにして鎖場をクリヤーすると岩峰のピークに飛び出した。果たしてここが女体山か分からないが展望は良い、先ほど基部を巻いた岩場に人が歩いているのが見える。その先が二ツ箭山のようだ。
周囲の写真をとった後、足元に何か丸い根コリーとの塊が転がっていた。良く見ると山頂標識の円盤だった。小名浜山学会創立50周年記念とかかれ平成20年10月26日設置と刻まれていた。山名の部分は見えないがたぶんこれが女体山だと思う。
これも地震で倒れたのでしょうが、まだ新しいものが倒れるほどの激震だったことが伺えた。
男体山は南側に下って登るらしいがパスして沢コースの合流したところに戻った。
 
女体山から二ツ箭山を眺める

 二ツ箭山
 少し登ると、月山への分岐標に着く。左の猫鳴山、屹兎山に向かうとすぐに二ツ箭山山頂の着いた。ピークらしき感じはなく立ち木に山頂名版が括られているだけでした。
月山への分岐に戻って月山へ下山する。月山神社の祀られた岩場からは男体山、女体山の岩峰が良く見える。女体山に人がいるのも見えました。下山途中に〆張り場への道が分岐していたが丁度登ってきた人に聞くと崩壊があるらしいとのこと、左の安全道で下山しました。国道沿いの大きな駐車場には3台の車が止まっていました。ここから車道を歩き、磐越東線を超えたところで線路に沿って左に曲がり草野心平の生家によってみたが休館日でした。小川郷駅に戻り駅近くの酒屋さんでビールを購入して電車に乗った。
事故があったため大幅に電車が遅れていたので、青春18キップの使用は諦めて特急ひたちで帰った。4月からの新車両で汚れたザックを置くのが申し訳ないようなきれいでした。
帰ってから、ネットで調べると地震のため二ツ箭山は登山禁止だそうです。ご神体の滝も崩落して枯れてしまったそうです。
それでも、今日も何人もの人が登っていました。
 
月山から
男体山、女体山を眺める