室堂ー剣沢ー池ノ平山ー阿曽原温泉ー祖母谷温泉ー欅平  平成24年9月5日ー10日 TOP  BACK

コースタイム
9月5日 室堂10;00〜12;45剣沢キャンプ場(テント泊)
9月6日 キャンプ場6;15〜真砂ロッジ8;05〜二股吊り橋9;40〜12;40池ノ平小屋(素泊まり)
9月7日 小屋6;30〜8;00池ノ平山10;15〜11;20小屋、 平の池散策 (池ノ平小屋テント泊)
9月8日 池ノ平5;20〜7;50仙人池温泉小屋8;10〜12;00阿曽原温泉小屋(テント泊)
9月9日 阿曽原温泉5;40〜大太鼓8;20〜11;00欅平11;50〜12;40祖母谷温泉(テント泊)
9月10日 祖母谷温泉8;00〜8;25名剣温泉8;55〜9;;05欅平駅〜宇奈月〜魚津駅

 
閑散とした室堂バスセンター
9月4日ー5日 曇り

一ヶ月前に早月尾根から剣岳に登り、剣沢小屋に泊まった。その時小屋前に剣沢の谷筋を眺めながら
真砂沢と小さな案内を見つけると、以前から思いが再燃した。2週間前に笠ヶ岳の笠新道をテントを背負って登ったのに自信を得て、今回もテント泊にした。費用削減には宿泊費と交通費が何より大きい。前夜JAMJAMスカイライナーの夜行高速バスにした。3列独立席で5000円と電車よりはるか安い。乗り心地もよく何より独立席が良かった。富山駅には予定時間の前に着いた。早月尾根のときと同じ北口だった。地下道で電鉄富山駅に移動する。7時になると室堂〜扇沢ルートの窓口が開くのを待って室堂まで買う。ここで買うと立山〜美女平のケーブルの指定も同時にしてくれて便利です。コーヒーショップでモーニングサービスのセット、サンドイッチとコーヒーをテイクアウトしたて7時24分発の立山行きに乗る。通学時のため学生が多い。
ケーブルもバスも順調に乗り継げて9時50分にはん室堂に着いた。
バスセンターは平日のためかとても静かです。夕食用に名物の鱒の鮨を買い、包装をゴミ箱に捨てて中身だけをザックに詰めた。
水はペットボトル2本、剣沢テン場には水があるのでできるだけ軽くする。
石畳を歩き出すと背負子の一団が前後を歩いている。今日はヘリの荷揚げでボッカの人たちだった。

石畳の道
今一番見ごろのリンドウ
 
 
山崎カールと雄山
 山崎カールの展望台に着くと雄山ー折立富士の陵線が見えてきた。カールの雪渓も小さく、先月見たものとは違っていた。9月だが蒸し暑い、血の池地獄も緑が濃い。花も終わりだがリンドウは今が盛りと目立っている。
雷鳥沢のキャンプ場が見下ろせる。10張りほどがまばらに見えている。地獄谷の煙と硫黄の臭いを受ける。雷鳥沢の詰めた先には剣御前小舎も見えている。木橋を渡り、大日岳への道を分けるといよいよ登り道になる。今日の日程は短いし振り返ると景色も良いので気分は良い。
荷揚げヘリがしきりに飛びかう、その音は耳に響く。
トウヤクリンドウ、ミヤマツメクサを見る、やがて城砦の石垣のような立派な石積みの壁が出てきた剣御前小舎に到着した。
小屋前で写真をとっている人に話しかけると、これから仙人ヒュッテまで行くという。嘘かと思った。
チングルマの痩果が名前のごとく風車を思わせる。なんとなく赤く、草紅葉の様相をなして、花も良いがこれもまた風情がある。
キャンプ場の管理所に着くと一緒だった人が管理所の人と親しく話している。さらにお土産まで渡している。
聞くと、仙人ヒュッテのベテランの従業員の方でした。この時間から仙人ヒュッテまでといっていたことが納得できた。
テントの設営をして、小屋までビールを調達に行く、一寸遠い、これがここのテン場の難点です。
夕食は鱒の鮨と漬物、ふかひれスープで豪華なものです。夕方に剣岳が姿を見せてくれた。 
 
剣沢のテン場で
夕方の一瞬だけ剣岳が見えた
 
剣沢の雪渓
下方に2人見えます
一人先行者、一人は登りの人
9月6日 雨

朝方、心配していた雨がテントをたたいた。起き出した時には止んでいたがテントの撤収を始めると再び小雨が落ちてきた。
ビールの空き缶を捨てるため小屋に寄ると準備体操中のグループがいた。剣岳に登るらしいが最悪の天候になりそうだ。
先月に登ったので今回は最初からパスです。剣沢の右岸の石ころ道を下る。
ザンゲ岩の下でアイゼンを着けていると傘をさしたおじさんが下ってきて隣でアイゼンをつけた。
片手に傘、もう一方にはストックを持ってスタスタと下っていった。
私も後に続いた。緩やかな雪渓で登山道より歩きやすい。小雨は降るが歩くには影響もなく八ツ峰も何とか見えています。
平蔵谷に出会う。谷は雨とガスで中ほどまでしか見えない。
斜面が一寸だけ急になってここを下ると取水用の黒いパイプが出てくる。これに沿って左岸に渡るとそこは源次郎谷でした。
覗いてみるが奥は霞んでいます。ここでアイゼンを外し夏道を歩きます。この後はアイゼンは使いませんでした。

 
平蔵谷

長次郎谷
 
岩のペンキマークを追うと取水パイプもつかず離れずに設置されていて目安になります。小さな雪渓を渡るがアイゼンがないと一寸怖い、ストックでごまかしながら渡る。こんなときストックは心強い。真砂ロッジが見えたあたりから登山道は崩壊していてガレの斜面を慎重に歩くことになった。大きな岩が簡単に滑り出しあわてることもあった。真砂ロッジのテン場には2張りのテントが雨に濡れていた。ロッジに寄ってみると入り口でさっきの傘おじさんがお茶を飲んでいた。地元の人でいつもこのスタイルだと話してくれた。管理人の佐伯さんが三の沢の雪渓が崩壊して通行困難だ、通れなかったら右岸に渡ってハシゴ乗越の道を下ると橋があると教えてくれたが理解できなかった。池ノ平でそのルートを説明されて、やっと理解できた。
三の沢雪渓に着く。崩壊している。左に登ってみたが無理だった。高みより眺めると雪渓の一番先端に大きな丸岩がありそこに乗れると大丈夫そうなので移動してみた。丸岩は滑りやすく直接乗れないが下に崩壊した雪渓の残骸がありストックで確かめるとしっかりしていた。
ザックとストックを河原に投げ、身軽になって残骸の上に降りた。丸岩をすべり降りると無事に河原に降りられ一安心です。
これで、左岸の登山道に出られました。少し下ると板の橋が見えてきた。なんとなくこの橋を渡ってしまった。
渡った先にはダム書かれたと矢印があった。これが教えてくれた巻き道であった。橋を渡り直し登山道に戻った。


 
 
三の沢雪渓崩壊
先端の丸岩に乗る
 
二股の吊り橋
土砂降りの雨だった
雨は土砂降りで最悪です。
四の沢を過ぎると河原のわき道です。丸木橋は落ちかけていたがなくても通れます。後は河原歩きで正面に大きな岩が見えるとその左側に二股の吊り橋が出てきました。アルミ板の立派な橋です。 
上流に向かうと大きな岩と岩の間を通過して、仙人、池ノ平と赤ペンキで書かれた岩が出てきて、尾根道になります。
展望台で三の窓雪渓がガスの切れ間に見えていました。休むとびしょ濡れの体はすぐに冷えてくるのでゆっくりと歩き続けた。
右手に赤い屋根の仙人ヒュッテが見えてきて、まもなく池ノ平との分岐に着いた。
この雨では早く小屋に入りたいそんな気持ちが先にたち、仙人ヒュッテに足は向かった。木道を下り鞍部に着くと雨は止んで明るくなった気がする。
気を取り直して、予定の池ノ平へ向きを変えた。
ベンチのある仙人峠には池ノ平まで20分とか書いてあったが、倍くらいかかった気がする。

 
仙人新道の展望台で
三ノ窓の雪渓が雨に霞む
 
池ノ平小屋
左の赤い部屋がお風呂です
池ノ平小屋に着くとおばさんが笑顔で迎えてくれた。早速、素泊まりをお願いして乾燥室で着替えをしてすべてを干した。管理人さんがストーブを点けてくれ
たので、しばらく乾燥室にいた。一息入れて、小屋に入った。昨日から連泊の3人連れが休憩していた。
昼食を終わり一休みしているとお風呂にどうぞと声をかけられた。なんとここにはお風呂がありました。
湯船は一人用と小さいが雨で冷えた体には最高のご馳走でした。
従業員4人だが2ボランティアの人だそうです。この小屋に来るのは山好きでリピーターがほとんどだそうです。私のように一人で初めて来るノオは珍しいようで歓迎されてしまった。食後は全員、といってもお客4人、従業員4人ですが、消灯までアルコール組とコーヒー班に分かれ宴会となりました。
最後にIさんがプロ並みの美味しいコーヒーを淹れてもらい就寝しました。
翌日、このIさんが事故に遭うなんて誰もが予想していません。お酒は一滴も飲まない、ヨーロッパまで遠征している超ベテランの登山家との事です。

 

顛の記の
 俳優、スタッフの寄せ書き
 
池ノ平小屋と池ノ平山
9月7日 晴れ

本日はここに停滞し、池ノ平山に登るのと平の池を散歩するだけ、ノンビリした一日が過ごせます。今晩はテント泊です。
5時過ぎ、朝焼けのモンローの唇を写真いとっていると、IさんとKさんが小窓雪渓〜小窓〜三ノ窓に行くといって5時半ころ出て行った。
小窓ノ王、チンネはガスだった。私はその後、1時間半遅れで池ノ平山に向かった。カサモチが真っ白く朝の日に爽やかに立っている。
鉱山道と別れ池ノ平山に行く。20分も潅木帯を登ると見事な草原の斜面に飛び出す。ここからはほぼ直登です。
半分ほど登ったあたりだろうか「オーイ、オーイ」と聞こえたが空耳かと聞き流した。後で聞くとIさんの事故で同行のKさんが発していた声でした。
草原にはまだまだ花が咲いていた。中でもカライトソウが一面に咲いたところは見ごたえがる。紫の穂が皆同じ方向にたれるのが面白い。
秋も近い、シラタマノキ、クロマメノキは実をつけていた。オンタデ、アザミもまだ見ごろです。
ウサギギクも息の長い花だ、とても目立っている。小さいがミヤマリンドウも旬のようです。
山頂は360度のすばらしい展望だ。剣岳を別角度から見られる。

 
池ノ平山 山頂
 
 
池ノ平小屋から小窓ノ王、チンネ、八ツ峰

八ツ峰ー小窓ノ王 
小窓ノ王には雲がかかる、時間は十分あるので持ってきたパンを齧りながらノンビリと待つ。
30分もしたころ、ヘリが小窓雪渓に沿って低空で飛んできた。しきりに沢スジを上下している。見ると小窓雪渓に人がいるではないか。
後で聞くとこれは池ノ平小屋の従業員さんだったようです。ヘリは何回となく飛んできては去ってゆく、この繰り返しだ。やがてヘリから人が降りた。雪渓にだんだんと黒い影が増えてきて4人は確認できる。大声を出しながら雪渓上を歩き回っている。
1時間半はこの様子を見つめていた。剣岳山頂に残った雲も切れたが同じような尖峰で剣岳はっきりしない。北方陵線、小窓ノ王、チンネ、八ツ峰、いわゆる裏剣は圧巻の眺めだ。3日かけた登った遠い山、苦しい歩きもいっぺんで飛んでしまった。
針の木岳ー鹿島槍ー五竜ー唐松ー白馬の後立山連峰もはっきりと見えてきた。毛勝三山は近い。と黒部の町や富山湾も見えている。
 

右の鞍部が小窓
北方陵線が続く
 

左下の雪渓が事故現場
 
まだ捜索は続いている。徐々に雲がかかり始めたのをきっかけに下山した。
小屋に着いて事故はIさんだったことがはっきりした。小屋は鎮痛の思い、口数も少なく、しきりに入る無線に集中していた。
やがて、Iさんは見つかりヘリで富山の病院に運ばれたと管理人さんが話してくれたが意識不明とだけだ後は分からない。
帰ってからネットで調べると骨折の重症だか意識は回復したと出ていて一安心です。
あまりにも身近での事故にただ唖然とするだけでした。
テントを設営して、昼食を済ませた後で平の池に下ってみた。 
10個以上もあるだろうか、野の中で一番大きいのが平の池といううのだろうか?
池に映る逆さ小窓王や八ツ峰を楽しみながら散策した。
この日のテントは3張りだった。黒部ダムから来た人と夕食を作りながら話し込んだ。

平の池と
モンローの唇
 
 
事故現場のアップ
雪渓一番手前にヘリの影が見えます
 
定番
仙人池の逆さ裏剣
 9月8日  曇り時々晴れ
小窓ノ王、チンネに日があたりだす、今朝は一番すっきりした陵線とモンローの唇が見られた。午後には下り坂の予報なので、5時20分と早めに出た。
仙人峠に着くと針ノ木の左肩に朝日が昇った。裏剣も一段と輝いた。
ここからは木度もあって歩きやすい道になる。快適に下る。仙人池ヒュッテに着くと剣沢で一緒だった小屋番さんがお客さんを見送るところだった。
覚えていてくれにこやかに話しかけてくれた。事故の模様を心配して様子を聞かれた。仙人池で逆さ剣の写真をとって先に進んだ。
仙人谷をどんどん下る。5人の中高年グループを追い越す。オタカラコウの群生地があったがもう花も終盤のようです。
そんななかトリカブトは今が盛りと咲き誇っています。
小さな雪渓を横断する。仙人温泉お疲れ様の文字が見えると仙人温泉小屋に着きました。大変情緒のあるお風呂だそうで入りたいがここで温泉に入ったら先に進めなくなるためベンチで食事とコーヒーを飲み、小屋前の水道で顔を洗い先に進んだ。ここから雲切新道を行く。
丸木橋を渡ると右側に勢い良く温泉の煙が上がるのが見える。

 
仙人池と別山、雄山

三連のハシゴで仙人ダムに降りる
 
登り道になる。樹林の中に埋もれるように仙人温泉小屋が小さくなった。行く手の登山道に大きなサルが食事中です。動こうとしないので写真を撮ろうとシャッターを押すとあわてて逃げてしまった。そこは尾根頂上の標識のところだった。
アルミのハシゴ、ロープが次々と出てきて急下降の連続となる。木の根が邪魔になる道でもあった。
大きな滝が見られるところを通過する。丸木橋のかかる沢で剣沢小屋と池ノ平小屋で一緒だった人が休憩していた。私は連泊したがここ方は仙人池温泉小屋で泊まった。この後は最後まで一緒だった。ここからが本日の難所で三連の長いアルミはしごで垂直に下降しその先は仙人ダムの上に出て、トンネルに入る。灼熱トンネルと言われ一箇所熱気にこもるところを通過した。関電の従業員宿舎だろうか建築中で迷路のような道で施設を通り抜けた。
この先に、一番の急坂が待っていた。短いがすでに疲れきった足には堪える。途中休憩を入れて漸く水平道に出ることができた。後は車道のような道で歩きやすい、最後は急下降を少しすると阿曽原温泉出ました。
テントの受付をしてオレンジジュースを一気に飲んだ。ここは自動販売機でビールも売っている。

 

仙人ダムの上
奥に作業用のトロッコ電車の通路
 
 
阿曽原温泉小屋
小屋の下にテン場がある。管理人さんが夕方から雨になるらしいので水はけの良い一番奥の河原側に張ると良いと教えられた。
言われたとおり一番奥に張り、一息ついたところで早速露天風呂に行った見た。テン場から5分ほど下った広場にコンクリートの浴槽があり実に開放的な温泉です。風呂に入るとまもなく大粒の雨が落ちてきた、あわてて衣服を坑道跡のトンネルに移動させた。坑道からは湯気が白い煙となってたち、熱い、パイプはこの奥に引き込まれている。源泉があるのだろう。
夕立が激しくふるが洗面器を頭に被ると実に快適です。
夕立も20分ほどで止んだ。この間、誰一人来る者もなく、川の音と、雨音と、黒い雲の動きをなんとなく空ろに感じながら、別世界に移動したかのようだった。テン場に戻り、小屋に行ってビールを買った。
夕立も上がったテントサイトでビールを飲みながら過ごす。谷間で周囲は緑濃い山、小屋が私を見下ろしている。
夜の11時半、目が覚めたので風呂に行くと雲間に星がきれいだった。
 
 
阿曽原温泉
露天風呂
 
絶壁に掘削された水平道
大太鼓といわれるところ
 9月9日 晴れ
5時45分、テン場を出る。欅平の案内で、すぐに丸木橋を渡ると樹林の坂道になる。登りきると水平道に変わり歩きやすい。
谷は深く、急峻だが樹林、潅木があるため怖さはない。折尾ノ大滝の下を飛び石で通過する。なかなかの美滝だ。堰堤のある沢が見えてくる。堰堤の裏をトンネルで抜けると、薮の深い道になって不明瞭な道になるがすぐに水平道になる。
同じ景観の道でやや退屈になったころ大太鼓といわれる岸壁にはっきりと水平道が切られているのが見えた。丁度大太鼓の胴の部分に似ている。
大太鼓の中間点に撮影ポイント大太鼓展望台、があったが今までと変わりない渓谷が見られただけだった。
志会谷のトンネル、照明器具必要と書いてある。ペンライトを出して入るとすぐの岩でおでこを打った。明るいところから暗いトンネルに入ったばかりでライトの光では何も見えませんでした。素掘の狭いトンネルは水が流れていたりもする。トンネルを出ると目がくらむ。太陽の明るさは強烈だった。
2個ほど小さなトンネルを抜けると送電線鉄塔につく。白馬岳、唐松岳が展望できる。下り坂に変わる鉄塔の下で休憩をする。
2人が登ってきました。
 
志会谷のトンネル
照明必要、岩に頭をぶつけないように

白馬岳を眺めて
水平道は欅平に急下降する
 
急坂を下りる。欅平周辺に観光客が歩くのが見える。もう少しだ。欅平はビジターセンターの工事中で足場やブルーシートが目立つ。
駅の2階のレストランで月見うどんを食べる。塩麹じ漬けのきゅうりをツマミに買って、祖母谷温泉に向かう。
車道を歩き、名剣温泉を過ぎると人の歩きはなくなった。祖母谷温泉から下ってきた人に一人あった。
 一箇所だけ崩壊しているほかはすべて車道を歩き、最後にトンネルを抜けると対岸に祖母谷温泉が見えた。トンネルは新しく明るいので不通に歩ける。
橋を渡ると右に行くと清水岳、白馬岳に行く道が分かれている。
祖母谷温泉の小屋に着くと草刈のおじさんがテーブルでお茶を飲んでいた。
従業員の方かと思ったら川越から来た宿泊客でボランティアでお手伝いをしている人でした。釣りで毎年来ているそうで暇なときは雑用を買って出ているとのことでした。
 
欅平駅

祖母谷温泉テン場
奥のテントの後ろが露天風呂
 
 祖母谷のテン場は最高の場所です。きれいに整備されて高台の砂の平地で下には川が流れている。何よりテン場のところには露天風呂があり10秒で風呂に飛び込めるのです。夏休みは家族連れでテントの張り場がなくなるそうです。
柵には物干しに好都合なロープが張られているので濡れたテント、タープ、衣類とすべてぶら下げてから露天風呂に入った。(テン場代500円、入浴料500円)
風呂上りは小屋のテーブルでビールを飲みながら川越の釣師と話し込んだ。
若者が一人白馬から降りてきた。昨日登って、白馬でテント泊して同じ道を戻ってきた。本当は唐松岳ー餓鬼小屋のルートを予定したが天候が心配でピストンとなったようです。テント泊のように見えない小さなバックです。6−7Kgだとのことです。
夕食後、ノンビリと風呂に入って、すっかり乾いたテントに衣類で快適な眠りに就いた。
 
祖母谷温泉
 
名剣温泉
朝風呂にご機嫌
温泉登山の締めくくり
9月9日 晴れのち雨
今日はゆっくりと明るくなってから起きていいのに癖で早めにおきだした。そこで時間つぶしに朝風呂に行く。
朝食は残りのパンを焼き、マヨネーズを塗って食べる。テントの撤収し小屋に挨拶して歩き出す。トンネルを過ぎたところに清水が流れるので飲む。冷たく美味しい、ペットボトルに積め持ち帰る。
名剣温泉に立ち寄り朝風呂に入った。清掃したばかりでお湯が半分ほどだったが一番風呂が楽しめた。
欅平の駅に着くと始発の電車に乗れた。渓谷美を眺めながら、時々居眠りをして、気持ちよくトロッコ電車に揺られて宇奈月温泉につく。
富山電鉄で新魚津駅で乗り換えて魚津駅からJRで直江津ー長野ー大宮に戻った。
午後から宇奈月は豪雨だったそうですが、幸い梅に会うこともなく無事に帰宅できた。
遭難事故という重苦しい日もあったが、後半の温泉で心身ともに癒されました。
 
 
トロッコ電車で
一路、下界にひた走る