金峰山ー瑞牆山  平成24年7月5日  曇り 

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コースタイム
駐車場4;50〜大日小屋6;15〜8;25金峰山9;15〜大日岩小川山分岐10;45〜八丁平11;30〜瑞牆山登山道12;15〜13;30瑞牆山13;50〜富士見平15;25〜16;00駐車場


広い、無料駐車場 

丁度、一月ほど前に 、富士見平でテン泊して瑞牆山と金峰山を登ったが、下山後に不注意でデジカメを岩にぶつけてファイルがすべて消失してしまった。悔しいので近いうちにもう一度と思っていた。このところ梅雨前線が影響して天気が安定しませんん。今回も、尾瀬の燧ヶ岳を予定していたが前日の午前中の予報は曇りだったのに、午後になると雨模様の予報に変わってしまった。
比較的よさそうなのが八ヶ岳方面だったので金峰山、瑞牆山のリベンジに変更した。

前回は電車、バスでテント泊だったが、車で行って早朝に登った方が天気がよさそうなので前夜、車で出かけました。
中央高速の双葉サービスエリアで仮眠して須玉ICで降り、コンビにで買出しをしてみずがき山荘まで快調に到着です。
4時には到着した。広い無料駐車場にとめて、買ってきたお弁当を朝食に食べていると、辺りが明るくなった。
少し夜明けが遅くなった気がする、
夏至を過ぎると早くも、夜明けは遅くなるのだろうか?実は日の出は夏至の前のほうが早く、日が沈むのは夏至の後が一番遅いことを知った。日の出は徐々に遅くなるが日暮れは急速に早くなるのだそうです。
行動時間が一番長い時期であることは間違えない。今回は恩恵にあずかった。
大きな駐車場には10台ほどが駐車していた。車泊だろうか出かける準備中の方がいた。挨拶をして先に出かけた。

富士見平小屋
風情がりますね

 
曇りの朝、5時 の林間は薄暗い、先月は日曜で登山者が列を成していた道も、たった一人、鳥の鳴き声と沢の音だけの世界です。林道を横断し、階段道で支尾根のベンチに着くとカラマツ林の奥に荒々しい瑞牆山の姿を見ることができた。
富士見平の水場で顔を洗うと、その冷たさは寝不足の脳を活気づけてくれる。
空のペットボトルに美味しい水を詰める。
富士見平小屋前には大きなザックが一つデポ去れているだけ人影はなくひっそりとし、レンゲツツジも盛りの過ぎた花が残っているだけでした。

小屋横から登山道に入る。緩やかな登り道はとても歩きやすい。支尾根に乗ると道は広がり車道のような道を行く。
ツガが主流だがその中にダケカンバの白が程よく混生している。こんな道もツガ一色に変わると奥秩父の雰囲気となる。鷹見岩へ立ち寄りたいが先を急いだ。青いトタン屋根の大日小屋を下に見える。小屋は外見よりきれいで広く、寝具と毛布が10組以上置かれていた。小屋前の小さな流れが水場ですが渇水期はちょっと心配です。
テン場はダケカンバの幼木に囲まれた明るいところですが5張りほどの広場です。
 
大日小屋


砂払いの頭で
左に瑞牆山、右に小川山

 
小屋から大日岩は短いが急登の道で、それほど暑い日ではないが、大汗をかきました。
大日岩で振り返ると南アルプス、八ヶ岳のいずれも山頂ぶは雲に被われていました。岩の裾を方まで登ると小川山への分岐に到着しました。分岐はベンチもある広場で休憩に丁度いい、倒木に腰掛けながら休憩をする。
なだらかだった道が急登に変わりまもなく、砂払いの頭で岩陵帯に飛び出す。

創作オブジェのような岩が面白い、奥に茅ヶ岳が目に入る。南アルプスが雲に隠れているのが残念です。
少し登ると瑞牆山ー小川山の陵線が見渡せるようになた。大日岩の後に瑞牆山のロウソク岩が奇怪な姿で見える。
いたるところ奇岩奇石が突き出したこの山の特徴が見渡せます。
時折、吹き抜ける風は冷たく汗ばんだ体には寒く感じるほどです。一人が下山してきた。これから瑞牆山に登るといって降りていった。千代ノ吹上の陵線は見事な鋸状を呈し、最後には五丈岩が鎮座している。右側に谷は垂直に切れ落ちている。西側の樹林の穏やかな面と好対照の眺めもすばらしい。
岩場にはイワカガミが咲いているが見ごろは過ぎている。石楠花もほとんど散ってしまったが遅咲きがひっそりと花をつけていて荒々しい風景に和み与えてくれる。ミネズオウ、コケモモは今が花盛りです。
 

千代ノ吹上の尾根
岩陵尾根、一番奥に五丈岩

 

金峰山

 
小屋への分岐から潅木帯を少し直登して最後の岩陵に出る。五丈岩の手前の鞍部で富士山が顔を見せてくれた。貴重なシャッターチャンスだった。五丈岩は通り過ぎ、まづ、山頂に行くと二人がいてシャッターを押していた。大弛峠からの人が次々とやってきて賑やかになったころ山頂には一気にガスが立ちこめ五丈岩が見えなくなってしまった。
五丈岩の岩陰で休憩しながらガスの切れ間を待つと一瞬だが富士山が見えた。シャッターチャンスを捉えることができた。

これを機に下山した。ダイナミックな千代ノ吹上を満喫しながらノンビリと下る。ガスが消えたので、振り返ってみると山頂部はやっぱりガスの中です。砂払いの頭で豪快な風景と別れ樹林の道を
大日岩まで下り休憩をしながら、ここからの下山コースを検討した。
前回と同じコースでは物足りないので八丁平を回るコースに決めて歩き出す。
 
 
五丈岩で
一瞬、富士山

 大日岩
この岩の左を巻いて下りる

大日岩のスラブの左側を巻くように超えてゆく道でスリル満点のところでした。予想外の緊張の岩場で眺めた金峰山は格別な感じがします。
幸い、粗い花崗岩のスラブはフリクションが良く、急斜面も思いのほか簡単下れました。濡れているときは勇気がいると思います。難所を過ぎると潅木の道ですぐに大日小屋へ下る道が分かれていますがほとんど歩いた形跡がありません大日岩の次の岩峰は左の基部を巻いて超えるがブッシュのため怖さはありません。
メインコースを外した道に不安を感じながらやせ尾根を越えるとツガの樹林になって小川山へ3時間10分の標識が出てきて一安心です。しっかりとした登山道になりました。富士見平へ1時間の標識が立つ八丁平に着きました。 
 

大日岩の次の岩峰
左の基部を巻く

 
 
シロバナヘビイチゴの群生していた
小川

 富士見平への目安もつき気楽な歩きになりました。この道は沢沿いの道で、カラマツ林に変わると最初の小川に出会いました。ザックを下ろして顔を洗うと小さな白い花が一面に咲いているのに気づきました。
帰ってから調べると白花ヘビイチゴのようです。沢の両側を埋め尽くすように咲き小さな花ですがこれだけ群生すると見事な眺めです。渡ると小屋跡らしきところを通過して再度、小川を渡る、こちらの方が水量が多い。
崩壊地をトラバースして沢から少しづつ離れ、瑞牆山への登山道に出た。
思い切って瑞牆山へ登ってしまうか思案する。日が長い時期を十分活用しようと決断して天鳥川に下った。先月登ったため状況が分かっている分気楽に歩けました。右よりを登ってゆくと岩穴をくぐり、ロープで進入禁止をしてあるところにつく。ここはロッククライミングの岩場に行く道です。
最後は大岩のゴロゴロ道は急登です。

 
シロバナヘビチゴ

 
山頂

不動沢からの道と鞍部にで合流して、尾根を乗り越す感じで南から登ってきて最後は北側から回り込むように山頂に出る。さほど広くない岩場には10人ほどの不動沢コースを登ってきたグループが休憩していた。まもなくしてグループが降りてゆくと山頂は独り占めになった。絶壁と大ヤスリ岩を覗くと腰が引けてしまう。
八ヶ岳、南アルプスは一日中雲が取れなかったがこの山域独特の奇岩の絶景が楽しめる。先月は石楠花が咲いていたがもう散っていた。代わりにツマトリソウを岩陰に見つけました。金峰山からの岩陵帯と大日岩を感慨深く眺めたいると、3人組が登ってきたので山頂を明け渡した。

まだ登ってくる人もいて人気のほどが分かります。富士見平小屋には「荷揚げのため下山します」の木札がかけられていた。山頂であった10人グループが休憩中だったので行かせてもらう。駐車場への分岐でキノコの付く枯れ木を見つけ近づいてみるとウスヒラタケでした。食べごろだったが、カメラに収めただけで収穫はしなかった。4時に駐車場に戻った。久しぶりに11時間の強行山行でした。もしバスだったら瑞牆山へは行けません、車の利点を十分生かせた。増富ラジウム温泉に立ち寄り汗を流して帰路に着いた。
翌日は朝から小雨だったので強行山行が正解だったようです。
 
瑞牆山のシンボル
大ヤスリ岩