刈田峠ー屏風岳ー刈田峠ー熊野岳ー雁戸山ー関沢  平成24年6月24−25日 TOP  BACK

コースタイム
1日目
白石蔵王駅9:38=11:25蔵王レストハウス11;50〜13;50屏風岩14;20〜16;00蔵王レストハウス
2日目
レストハウス4;10〜名号峰6:35〜8;10八方平避難小屋8:30〜雁戸山9;45〜12:20関沢バス停13:05=13:45山形駅

 
不動滝
6月24日曇り
先週の月曜、火曜日と台風が上陸したため蔵王縦走の途中で断念した。その続きを行うことにした。前夜の土曜日に山形からバスで関沢に行き、笹谷峠にテン泊して南下する予定だったが、出かける前に仕事の都合で日曜日の出発となってしまった。土曜日は関沢までのバスが運行しているが日曜日はありません。そこで、変則なルートを余儀なくされた。 土日は白石蔵王駅から刈田岳山頂までバスが出ているのでこれを使うことにしました。
白石蔵王駅に早めについてしまった、バス停は七ヶ宿町営バスが止まっていたので南蔵王を南下したときのためバスの状況を教えてもらう。
観光案内のパンフレットを何枚か頂くと、片倉小十郎と真田幸村の関連や幸村の姫のお墓がここにあることも初めて知った。
バスは15人ほど乗せて集発する、運転手の山家(やんべ)さんは観光バス顔負けの達者な案内で客を笑わせてくれた。
伊達藩のお城が伊予宇和島にあって、その1代目の伊達秀宗と一緒に入城した山家清兵衛の話をしてくれた。
伊達家は宇和島に城があったこと、山家清兵衛が逸材の人物だったことのを初めて知った。、運転手さんも山家の末裔だろうか?
珍しい苗字で忘れないだろう。路線バスだが不動滝で見物停車してくれるし、駒草平でも休憩をしてくれたり路線バスとは思えないサービスでした。コマクサもちらほらと咲いていました。展望台から爆裂の岸壁の谷間に落ちる不帰ノ滝がお釜から発していて濁川の始まりかと思いながら眺めた。
 
駒草平
咲き始めたコマクサ
 
前山手前で
振り返って刈田岳を
蔵王エコーライン(無料)から蔵王ハイラインの有料道路に入って少し登ると終点です。刈田山頂の駐車場には観光バスが10台ほど並び観光客でにぎわっています。とりあえず、レストハウスの2階にあるという避難小屋に行ってみた避難階段を登ると鉄製のドアーに避難小屋の名前が書かれていた。誰もいません、きれいだが狭く、4人が泊まれるくらいです。水、雨具、昼食だけをサブザックに詰めて外に出た。
お釜か熊野岳に行く人ばかりです。南に向かったのは一人だけで山頂駐車場から車道を少し戻り登山道に入った。
車で来る人が多いためここを下る人は少ないらしい。薮道でした。2回ほど車道を横断すると料金所のところに出た。
ここからはしっかりとした道にな、車道の脇にはハクサンチドリが沢山咲いていました。
少し下って、木道が出てくるとチングルマが両サイドを埋めるようになり足が止まります。カメラマンも何人か立ち止まっています。
刈田峠避難小屋付近からは潅木帯になると紫の釣鐘型をしたハンショウズルがとても目立つ。ツマトリソウも多く見られました。
振り返ると刈田岳の神社とレストハウスが角のように見えています。前山を通過、杉ヶ峰に到着です。
広場で2人が休憩していたのでシャッターを押してもらう。
 
 
ハンショウズル

芝草平のチングルマ
 
 ミネザクラを見ながら下りきるとベンチにいっぱいの人が休憩している。芝草平です。一面チングルマの花で白く見えます。ガスのかかる薄暗い中でもはっきりと白の絨毯が広がって見えています。今が見ごろだろう、見事な眺めです。ちょっと人が多いのが気になります。

滑りやすい石畳の道を登り屏風岩に着きました。小さな広場になった山頂です。跡で知ったが、
ここが宮城県の最高峰だった。ガスのため何も見えません。おにぎりとワンタンスープで昼食をとった。
白石スキー場から烏帽子を越えてきた人がやってきた。良いコースらしい。
来た道を戻る。芝草平は人も減ったので脇の木道に入ってみた、池塘が2−3個あるだけで花は少なかった。
行くときは気が付かなかったがヒナザクラの群生するところがあった。白い花ですべてチングルマと思い込んで通り過ぎたらしい。
刈田岳避難小屋に寄ってみた。プレハブの建物は見た目ぱっとしないが中はきれいで一部ゴがしかれていた。
今度利用してみたい。
レストハウスに戻り缶ビール2本を買って、避難小屋に上がった。誰もいません、今晩も貸切だろうと荷物を広げたところに。高崎から車で来たご夫婦がやってきた。今晩は3人でしたが一人用個室の宿として最適です。

お世話になった
レストハウス避難小屋
 

屏風岩
 
 
お釜
6月25日曇りのち小雨  下界は晴れ
3時半に目が覚めたのでカップめんを朝食にしてコーヒーを飲む。外は濃いガスが立ちこめ夏の朝の雰囲気です。
刈田岳山頂の神社にお参りして、熊野岳に向かう。お釜はガスで全く見えませんが雲の切れ間が線のように延びそこだけが光って明るく見える。道筋には細木たつので迷うことはありません。
熊野岳避難小屋で陵線に出ると幾分明るくなった。砂礫の尾根で山頂に着く、地蔵岳方向だけが見える。
山頂写真をとって名号峰の分岐実戻る、砂礫の中に緑の島が点在する気持ちの良い斜面を下る。手入れのされた盆栽が展示されているようだ。
良く見るとガンロウランのなかにコメバツガザクラ、ミネズオウ、が咲いている。
目印だった細きの棒が亡くなり薮の道になった。霧だった物が小雨に変わり雨具を着けた。
自然園を杉追分につく。マイズルソウが一面咲いていたり サンカヨウ、ズダヤクシュなども咲いている。水溜りにはモリアオガエルの産卵の後の泡が残ったりしていた。
我々温泉への分岐を過ぎるとまもなく名号峰についた。小雨で展望はありません

熊野岳
 

八方平避難小屋
 
 草木が途切れた荒地に八方平避難小屋の案内があった。八方平避難小屋は立派な小屋で広く快適な小屋です。雨やどりをしながら熱いコーヒーとパンの昼食をとった。急登が続き、南雁戸山頂上に着いた。
水無沢への道を分けるとまもなく雁戸山の山頂でした。小雨は降り続きあたりは何も見えません。
この先はヤセ尾根を下るが雨で周りの様子が分かりません。いくつかの岩場を慎重に下った。新山経由山形への案内を通り過ぎた。
次の分岐点、関沢分岐点を経て笹谷峠の道をたどった。泥壁の道は雨のため滑りやすく疲れた足には堪える。
関沢分岐で休憩をしながら関沢に直接下るか笹谷峠まで行って先週の歩きに接続するか迷うところだがバス時間を考えると早く関沢に着きたい。
笹谷峠につなげるのは諦めて関沢に下った。出だしは薮の道で失敗かと思われたがやがてしっかりとした道になって安心しました。
荒れた林道に出るがすぐに沢沿いの登山道がありました。


ヤセ尾根
 
 
ガードレールの切れ目で
高速道路をくぐる
杉林の道は山形自動車道の笹谷トンネル入り口に出た。自動車道の脇は金網が張られ案内もないのでどちらに進んだら良いか分かりません。
ここはカンを頼りに左側に行ってみたかなり進んだところで高速道をくぐることができた。右に少し歩くと関沢バス停の駐車場に出てほっとしました。
13;05のバスに間に合った。これを逃すと4時間後に最終便があるだけです。「ぼけなし地蔵、北投石岩盤浴、営業中」の大きな看板があった。200m先と書いてあるので時間は少ないが汗を流したいといってみると閉鎖されていた。余計に汗をかく羽目になった。
いつの間にか日差しが戻り暑くなっていた。雨は山中だけだったようです。駐車場にマットを広げてすべての荷物を干した。
10分前にはバスがやってきたので急いでパッキングをしてバスに乗り込んだ。
大人の休日倶楽部のフリーキップの時期は指定席がいっぱいになるが今日も満席、一本、電車を遅らせて、残り2席ときわどいタイミングで確保できた。
山形駅始発なので並べばいいと思ったがホームに行くと長蛇の列でびっくりした。指定が取れて良かった。
さくらんぼの時期も重なって混雑したらしい。
 
 
関沢バス停
車が止まっているところ