四国縦走その2 瓶ヶ森ー笹ヶ峰  平成24年5月3日雨ー5日雨 TOP  BACK

コースタイム
白石小屋5;40〜瓶ヶ森6;30〜伊予富士10;00〜寒風山12;20〜14;35丸山荘


野本さん、井川さんが見送り 
お世話になりました
5月3日(瓶ヶ森ー伊予富士ー笹ヶ峰)
天気予報は午前中は雨が残るといっていた。午後は晴れ間もあるだろうと希望的観測のもと2泊お世話になった白石小屋を後にすることにした。。長丁場の行程なので5時35分、朝食のお弁当を持って出発 、早朝にも拘わらず井川さん、野本さんが見送りしてくれた。一緒に、連泊したN女史と同行です。毎年縦走されている方なので心強い限りです。小雨と霧の笹薮の道を男山に登るが何も見えません。
女山は笹ヶ峰の最高所で石土山大権現の祠が祀られていた。下ると車道と接近する。西黒森はパスして下るが薮が深く踏み跡を失わないように慎重に下った。
降りたところが車道で、ここで朝食休憩をした。Y女史は先に行った。野本さん握ってくれた巨大おにぎりを頬張っていると、単独者が車道を歩いてきた。丸山荘に行くといって去ってゆきました。この先車道がしばらく並行する。そこでジネンゴの頭をパスして車道を歩くと、笹薮と違ってこちらは歩きやすく癖になりそうです。トンネルを抜けて、30分も歩くと東黒森への案内があり、そこから登山道に入った。先ほど先行していった単独者に追いつき先に行かせてもらう。
 
瓶ヶ森山頂
 
車道を歩く
やや育ちすぎた笹を掻き分けて、東黒森に着き、写真を一枚とってすぐ先に進んだ。
少し下ると、水場へ10分の案内が出てきた。十分水は持っているので当然通過です。
さほど苦もなく伊予富士に到着しました。山頂に3人の方が休憩中でしたが風が冷たいため先に進む。薮道もすっきりとして歩きやすくなったが急下降で足元は滑りやすく なった。満開のアケボノツツジが一本だけ霧に霞んだピンク色はそこだけが明るかった。桑瀬峠は平地でテン場として使えると思いながら通り過ぎる。雨が止み、幾分明るくなったため、気分も軽くなったがこの先のアップダウンが一番の難所でした。
アルミの梯子をいくつも超えながら高度を上げた。笹薮が岩交じりの樹林に変化してきた、霧の中に立つナの木が疲れを癒してくれたりする。
厳しい登りの末に寒風山に到着です。雨が止み、よくなると思ったが霧はいっそう濃くなって展望はゼロです。
ややトラバース気味に笹ヶ峰に向かって行くが、この付近は風が吹き抜けて薮も深い、体力を消耗する難所でした。
丸山荘への分岐では、風はさらに強くなり、笹ヶ峰の山頂に立ち寄るのは諦めました
笹原を一気に下る。汗ばんだ体が風に吹かれて、冷えを感じるほどだった。樹林に入ったとたん風は穏やかになった。樹林は立派な防風帯です。
予想以上に下った先に小屋はあり、見逃したのかと心配しました。
晴れていると、分岐付近でで小屋の赤い屋根が確認できるそうです。

 
寒風山
 
笹が森直下
丸山荘への分岐

伊予富士
 
 
丸山荘
薪ストーブ
丸山荘ではやさしそうなおじさん片山さんと、お手伝いのおばさんが迎えてくれました。もう一人Y女史のお友達のおKさんが元気な声で出迎えてくれました。玄関に雨具とスパッツを干してストーブのある管理人さんの部屋に招いて頂き、暖かい薪ストーブにあたりながら熱いコーヒーもご馳走になりました。Y女史も到着するといっそう賑やかになりました。彼女は休むまもなく台所のお手伝いをします。なんとタフな人だろう。
やや遅れて、単独者(松山の田中さん)も着きました。下津池から登ってきた人も合わせると10人ほどが宿泊しました。ここにもお風呂があって、疲れた体にはお風呂が何よりのサービスでした。夕食は山菜の天ぷらと具沢山の汁など家庭的な手料理が出され、心の通ったもてなしに感激しました。
小屋は学校の校舎の様子だが最初はマタギな小屋があったところを伊藤さんという前の持ち主が譲り受けて、丸山スキー場が繁盛するようになってスキー客の宿泊用に建て増ししたものだと、今の持ち主の片山さんが話してくれた。玄関には古いスキー板が沢山あるのもその名残りだそうです。
 

2泊目の夕食 
5月4日(強風で撤退、丸山山荘で沈殿)
小屋前のヒノキが枝を揺らすほどの風、管理人さんが山頂は立っていられないほど吹いているだろうと呟いた。それでも行って見ないと分からないので7時半に小屋を発った。樹林の中はさほど感じなかった風も笹原に出ると一気に強くなった。
雨は降っていないが笹ヶ峰の直下でで雨具の上だけを着けた。何しろ寒いのです。5分も登ると広い山頂に着くが強風が吹きぬける。まるで台風です。ちち山に向かうが一面の笹原は隠れる場所もありません。紅葉谷の分岐に下るところまで進んだが恐怖を感じ引き返した。山頂の権現様の岩陰でしばらく様子を見たが撤退を決めて笹原を下った。
樹林に飛び込むと嘘のように穏やかになった。小屋に戻ると同じコースに向かう3人はすでに連泊を決め込んでいました。松山の田中さんは膝の調子が悪く静養のため連泊です。都合5人が沈殿です。
布団の片付け、部屋の掃除、廊下の雑巾かけなど手分けしてお手伝いをしたが私は出番無し、薪ストーブの部屋で山の武勇伝など各種、多方面にわたる話題でも盛り上がる。早い話が井戸端会議で知らない物同士が集まり、勝手なことを言い合う責任のないのが気楽で良い、12時の時報を待ってアルコールタイム、それぞれの行動食で昼食タイムをする。終了後はまた井戸端会議を続ける。皆さん経験豊かな中での話には真髄をつくいい話もあったりする。早めのお風呂を済ませ連泊組は別メニューで、出てきたのは山小屋料理とは思えない水炊き鍋のご馳走で、またまたアルコールの出番がましたことは言うまでもありません。
昨日は10畳間に一人だったが今晩は東京から来たトレランの若者と二人でした。
この小屋も縦走組にはなくてはならない重要な小屋だが車の日帰りが多くお客さんは少ないのが心配です。