四国縦走その3   笹ヶ峰ー銅山峰 平成24年5月5日晴れ TOP  BACK

コースタイム
丸山荘7;00〜7;45笹ヶ峰7;55〜ちち山8;35〜ちち山分岐9;10〜綱繰山12;15〜西山13;10〜銅山越13;40〜14;05銅山峰ヒュッテ

 
丸山荘
5月5日(笹ヶ峰ー銅山峰)
四国に入って初めて日差しを見た。小屋前のアケボノツツジが一輪開きました。小屋から30mほどの開けたところから瓶ヶ森、石鎚山が望めた。5日目にして初めて見えた山並みがです。石鎚山は遠くに霞むが良くぞ歩いてきたと感心する。丸山荘の裏には穏やかな陵線が見えていた。
今日のコース上にはアケボノツツジが見ごろのところがあると、小屋情報で聞いていたので楽しみです。縦走組のY女史率いる3人の女性は赤石小屋までの長距離のため早朝出発したらしい。トレラン君はさらに進み筏津に下ってしまうのです。私は銅山峰ヒュッテまでと一番短い行程です。そのトレラン君が昼用の弁当をもらい忘れたためが戻ってきた。7時に小屋を発った。昨日に引き続き笹ヶ峰に向かう、途中笹原から小屋の赤い屋根が沓掛山も見える。笹ヶ峰山頂に着くとトレラン君がまだ展望を楽しんでいた。果たして筏津まで行けるか他人事ながら心配した。
爽やかな風が吹く山頂で360度の展望を楽しんだ。歩いてきた陵線、寒風山の尖頭、伊予富士のギザギザ、西黒森、どっしりとした瓶ヶ森、さらに奥に石鎚山と、遠くは霞んではいるが、確認できて感激です。
これから進む方向を見ると倒れ掛かった屏風のようなちち山と馬の背の陵線が見える。ちち山の左肩に西赤石山、物住山、八巻山と瘤が連なって見える。最終の東赤石山はまだまだ遠いが、天気が良いと気分も足取りも軽くなりました。皐月の空に雲はなく小屋で沈殿した価値がありました。。


笹ヶ峰で
寒風山、瓶ヶ森を振り返る
 
 
笹ヶ峰
 
笹ヶ峰で
ちち山の陵線
ちち山の巻き道分岐に着く、丸山荘の片山さんからアドバイスがあったので迷わず 陵線の道をとる。見た目より笹が濃い、特にトラバース気味のところは歩きにくい。このため陵線を歩くように薦めたのがわかる。ちち山は小さな岩のピークだが眺めは良い。寒風山伊予富士が小さくなった。笹が森の大きさが目立つ。冠山と平家平の陵線がいい、大座礼山の奥は三嶺、剣山の方向だが確認はできない。
笹の急斜面を直下降するが足元が見えないため怖い。笹に乗るとひっくり返る。3回ほど尻もちをつきながら下った。斜面を下ってしまうと、ちち山別れまでは見事な笹が続き、壮大な景色が楽しめるところだった。谷に向かって一面の青い絨毯は吸い込まれそうな気がしてくる。これが石鎚山塊の風景だ、想像したとおりです。はるばる四国まで来てよかった!晴れてよかった!
ちち山別れで一人の青年に会った。ザックをデポして笹ヶ峰のピストンに出かけていった。
冠山ー平家平のいつかは歩きたい魅力的な陵線です。
ちち山でははっきりしなかった赤石山が全容が一望できる。東赤石山の山頂も確認できるようになった。
 
ちち山別れで
平家平へ続く陵線
 
ちち山別れへの笹原
極楽の道
 
赤石山塊が見えてきた
 尾根道を少し下ると、下のほうにピンクの塊がちらほらと見えてきた。待望のアケボノツツジが見えてきたようです。
まだつぼみが多くピンク色がまばらで雑誌の写真で見た山一面がピンク色には程遠いようです。それでも近づいてみると薄いピンクの花びらは気品を感じる。あと一週間したらきっと満開になるだろう。ピンク色の先には冠山、平家平の陵線が気持ちよく広がっている。ザックをおろして、しばしカメラタイムに費やした、
反対側から団体さんがやってきて、すれ違うのを機に先に進んだ。
1481.6mの4等三角点を通過してちょっとした平地に下った。そこには獅子舞の庭と書かれたの木札がぶら下がっていた。ブナに大木が目立つ、いい雰囲気のところでした。2人組がシートを広げてお茶をしていた。
林道に出て50mほど林道を歩くと、登山道は右折して行く。そこは土山越の標識が立っていた。何のための林道だろうか?さほど古くない。
谷間の並行道を移動少し登ると綱繰山の山頂に達しました。
黒森山ー沓掛山ー笹が森ーちち山ー冠山ー平家平の陵線が眺められた。
 
まだつぼみで
華やかさがない

アケボノツツジと冠山、平家平
 
 
西山で
西赤石、東赤石を眺める
 この先からアケボノツツジの群落を眺められるようになった。綱繰山の北斜面一帯がピンク色に色づき、今回のコースで一番見ごたえのあった所です。写真に収めたが見た目よりピンクが薄く、平凡な写真だった。腕も機械も悪いので仕方ないかな。西山へののぼりと銅山越への巻き道の分岐で、日陰を探して昼食タイムをする。
西山への上りで振り返るとピンク色が大分目立つようになった。西山山頂の手前の展望のよい岩場に一人休憩していた。地元の方でいつもは斜面一面ピンク色になると話してくれた。今年は花が遅れているらしい。
西山山頂は薮で何もないので通過した。下り始めると前方に西赤石山東赤石山の山並みが見渡せた。
銅山峰の標識は見逃しそうな平地にあった。突然、樹木のない荒地に変わってた。その先が銅山超の十字路でした。
石積の囲いの中お地蔵様が祀られていた。そこにはマムシ注意の張り紙もありました。
右は日浦登山口へ、左に下ると銅山ヒュッテへと縦走路との十字路です。ヒュッテへ下る道は石畳の道です。鉱山が栄えたころのの面影を感じる。路傍の木には名前がつけられていて参考になります。足元にヘビが、見るとマムシでした。先ほどの注意書は伊達ではありませんでした。
 
銅山越
 
銅山峰ヒュッテ
 まもなくT字路分岐で右に100m銅山ヒュッテの案内があって、ヒュッテに到着です。庭先にはパイプから水あふれ出る。広い庭は山小屋らしくない。
2時到着、一番乗りと思ったら年配の男性がすでに着いていました。広島から来た方で同室になりました。この方がここは昔の鉱山鉄道の停車場だと教えてくれた。
小屋前で女性客と話しているのが女将さんさんらしい、玄関に入って受付を待つが全く無視です。やっとやってきたがまだ早いのでその辺で待ってくれとそっけなく云われてしまった。まあ、2回のキャンセルで愛想を尽かされても仕方ないかと、庭先の石に腰掛けてコーヒーを沸かして飲みながら待った。小屋裏は一面にヒカゲツツジが満開でしたが地味な花のため、すぐには気が付かなかった。3人組み、4人組みと到着したが受け付けする様子もなく4時半過ぎまで外で待たされるという珍しい小屋でした。
奥さん一人で切り盛りしているらしく、忙しさのあまり精神的疲労が溜まってく情緒不安定です。話しかけるのも気を使う。
食事も各自部屋に持っていって食べるようにと、みんなで手分けをして夕食の準備をした。混ぜご飯と味噌汁、サラダだけの質素な物でした。食事が終わると布団部屋から各自自室まで運び寝床を作った。
同室になった広島の年配者が前回来たときは、まだご主人んも元気だったのにと気の毒そうだった。このままではこの先、営業が続けられるか心配です。素泊まりのみだけでもいいので維持してほしいものです。
テントを張った若者2人が明日のルートを逆にやってきたので参考に聞くとコースタイムで歩けなかったと聞いた。
足の遅い私ではそうとうオーバーしそうだt。
庭から新浜市街の明かりがとてもきれいでした。北斗七星はしっかりと見えていた。明日の晴れを願って就寝した。
 
ヒュッテ裏のヒカゲツツジ