コースタイム
釼沢小屋5;00〜雄山8;50〜10:35室堂バスターミナル
釼沢小屋のテン場 |
昨日は 釼岳に登頂し安堵したのかぐっすりと眠れた。上段ベットの人たちは出発してしまった。 まだ薄暗い外で、朝食を済ませる。釼岳の黒い塊に赤い光が動くのが見える。歩き出した人のヘッドランプだ。今日も天気がよさそうです。すっかり明るくなった5時に小屋を出る。真砂沢、仙人池への小さな分岐案内を興味深く見る。何回となく釼沢の雪渓を下り、仙人池に、そして阿曽原温泉へと思いを寄せるルートだがいまだ叶わずいる。 キャンプ場を通り過ぎて登山道は直登する。別山と釼御前の分岐の広場に着く、振り返って釼岳を見ると先ほどまでの黒い塊に谷筋がはっきりとした。 登山道がどのようについているかが判然としない。昨日、下ったのに情けない。 ゴーロの中に緑の島が、そこにはチングルマの花が咲き乱れる。朝の爽やかな空気をいっぱいに吸い込んだ。別山に向かうと急登の砂礫道にはハクサンイチゲ、ヨツバシオガマが咲く。陵線出ると別山と巻き道が分岐していた。巻き道には残雪期危険と表示されているが今は残雪気になるのかな? 別山への道を辿る。 |
別山と釼御前の分岐で 釼岳、昨日はありがとう |
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別山で真砂、雄山 これから行きます |
雄山、浄土山の北斜面には大小さまざまな雪渓が山肌、谷間に張り付いている、今年は多いのかもしれない。空には同じような白い塊が自由に広がり浮かんでいる。まるで空が鏡で雪渓を映しているようだ。 別山山頂は小さな祠があり、なだらかな広い尾根の先に別山の北峰がある。雪渓と水溜りが鏡のように光っていた。 これから歩くルートが一目で見える。別山北峰はうした。真砂岳に向かう陵線からは雷鳥沢のテン場のテントが近くに見えてきた。さまざまな色のなかオレンジ色が目立っている。適度な間隔に設営されている。人は何処にいても自由な空間を持ちたがるし持つ必要があるのだと教えている。 真砂岳の山頂も360度の展望だ。釼岳は別山に遮られてピークだけを見せるが白馬岳方面の眺めがいい。昨日、泊まりたかった内蔵助小屋がすぐ下に見える。小屋から真砂沢の雪渓を眺めてみたかった。 夕べはみくりが池温泉で宿泊したというご夫婦がおにぎりを食べながら休憩していた。しばらくお話をして前に進んだ。 |
真砂岳で 真ん中がみくりが池 |
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大汝山で 薬師岳、水晶岳、槍ヶ岳 写真では分かりにくい |
富士ノ折立に着く、女子学生さん5人が休憩中、いずれも大きなザックだ、縦走だろう。休憩の邪魔にならないようにそっと通過した。 岩ゴーロの先に赤い屋根が見えてきた。なんだろう?近寄ると大汝休憩所と書かれていた。帰ってから調べるともともと休憩所だったが今は宿泊もできる施設らしい。あまり知られていないと思う。管理人さんは以内のかなやけにひっそりとしていた。 玄関前のベンチで食事休憩をさせてもらう。 休憩所のすぐ裏手が大汝山山頂だった。岩場のトンガリに山頂標識があった。ここは意外なほど展望が良い。眼下の谷底に黒部湖、きりっと鋭いピークの針ノ木岳が圧巻だ。360度の展望、槍穂ー白馬を一望した。 |
大汝山で 黒部湖と針ノ木岳 後の丸いのは蓮華岳 |
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雄山神社を裏から見る |
雄山山頂の雄山神社を裏から拝む、石垣の上に立つ神社は表とは趣がちがう。赤い衣を北宮司さんが見えているが人は誰もいません。 鳥居に着くともう山の雰囲気は一気になくなって人ごみの観光地です。有料の神社には登りません鳥居の前で写真を撮って下山です。 続々と繋がる登山者はこの時間ほとんどが登りです。小中学生の学校登山の時期らしく切れ目のない列に交換待ちが多い。 下りは不利です、できるだけメインルートを外してやや悪路を下った。 一ノ越山荘広場も休憩中の子供たちでいっぱいです。 味気ない舗装道路のような石畳の道に変わる、重要文化財の立山室堂に立ち寄ってみた。 振り返って雄山をながめて一路バスターミナルへ、早く人ごみから逃れたい気持ちです。 30分ほど待って美女平行きのバスに乗った。 バスの窓からちらりと釼岳が眺められこれを最後に山とお別れです。 立山駅で富山行きの電車に乗ると軽量化ツエルトテントの若者とお会いした。 富山駅からはJRで大人の休日倶楽部の割引を使わせてもらい(30%割引)帰宅した。 夜行バスより格段楽チンです。 |
雄山神社の鳥居で失礼 |