燕岳  平成24年12月29日ー31日 

コースタイム
12月29日 宮城駐車場9;45〜14;20中房温泉(泊)
12月30日 中房温泉6;30〜9;40合戦小屋10;25〜撤退地10;50〜13;10中房温泉(泊)
12月31日 中房温泉8;20〜11;20宮城駐車場

 
閉じ込められた
姨捨SA
アプローチ

今年の忘年山行は天候不良でした。 出発前に中止しようか迷いましたが現地まで行き決定しようということになった。28日の夕方7時に東所沢駅に集合して松井さんの車に乗せて頂き、上越自動車道ー上信越道と快調に走る、横川付近から小雪がちらつき始める。千曲さかきPAで車泊の予定だったが時間も早いため長野道の姨捨SAまで進んだ。帰省ラッシュの大渋滞をうまく避けて走った。雪は本降り上り車線には除雪車も出動していた。姨捨SAでも除雪が始められていた。。ビール一冠を飲みシュラフにもぐりこんだ。翌朝、起き出してSAの休憩所で朝食をしていると従業員の方がやってきて路線の案内板をみて「通行止めのようです」といわれた。
高速道のコールセンターに電話で問い合わせたところ除雪が済むまでは動きが取れないことを知った。
覚悟を決めて開通を待った。休憩所が暖かいのが助かる、遊びで立ち寄った我々は余裕だが何台かのトラックはさぞ慌てていることだろうと思う。予想より早く、8時前には開通した。
 
宮城ゲート
12月29日 晴れ時々曇り

豊科IC(安曇野ICに変名されていた)で高速度を降りると30cmほどの新雪が積もり市街地では雪かき作業をする人が見られる。
宮城の集落の一番奥に駐車場があり、10台以上の車が止まっていた。雪を被った車は前日から止めているものだろう。
まだ空がある、除雪済みのところに止めた。
9時45分に歩きだす。直ぐにゲートがある。車道の退屈な歩きです。新雪のなかに一本のトレースが続き、足の置き場を制約されるため意外と歩きにくい。そんな贅沢な、ラッセルしてくれた方に申し訳ありません。
有明山の登山口、発電所施設を過ぎる。やがて、観音峠に着く、芳男観音が祀られていた。ここのマンホールは何故か雪がない、なんと蓋は熱い、温泉の配湯管が敷設されているようで触ると熱い。小休憩を取る。
この先で初めて真っ白な陵線を見ることが出来ました。今回、陵線を眺めたのはこのときだけでした。
 
 
前方に真っ白な陵線
期待が膨らむ

車道に一本の細いトレース
 
 信濃坂から若干の下り道となる。雪帽子を被った石が美しい中房川は癒しになる。
再び登りになる。有明荘を通り過ぎると、川には湯気が立ち温泉が近いことを感じる。中房登山駐車場の案内板が現れ、温泉橋をわたる。
間もなく、今晩の宿、中房温泉につきました。
受付を済ませて、別館の竹6号室にはいった。コタツとストーブがありとても暖かいが山小屋のような部屋でした。
早速、御座の湯に飛び込むと、古めかしい風呂は秘湯にふさわしい情緒がありました。
昼食後、岩の湯(露天風呂)も楽しんだ。
夕食は山小屋と思えば上等、温泉客には一寸だ。
明日の天気予報はよくありません。気にしながら就寝しました。
 
中房温泉
 
第三ベンチ
 12月30日 曇りのち雪

6時の朝食を頂き、6時半に出発する、まだ薄暗い、テントの人たちがヘッデンを付けて歩き出すところでした。
暖かく、心配した雨雪は降っていません、歩き出すと汗が出てきて、ヤッケを脱ぐことになった。
第一、第二ベンチを過ぎるころには雨が落ちてきた。、第三ベンチ付近からは雪に変わってきた。前後には何人もの人が歩き、休憩のたびに後先になるがほぼ同じペースで進む。合戦小屋に到着すると、樹林が開け風と雪が強くなったことを感じる。
アイゼンやゴーグルをつけ出発準備をしている人たちに習いアイゼンを着けた。
急な直登のトレースを一歩一歩踏んで登る、今までより疎林のため時折、風吹き抜けて行く。
いよいよ森林限界に出ると強風と地吹雪に見舞われるようになった。
高度にして200m弱を残すところで撤退を決めた。先にも後にも登山者が見えるので、このまま登ることはさほど困難ではないが明日も悪い天気との予報を考えると意欲は下がる。
下山をするが登りの人が続くので退避時間が多い。

合戦小屋
 
 
撤退した地点
 温泉に戻ると、我々と同様に中止した人たちが多くいた。飛び込みで泊まりのお願いをしたところ、
運よく、個室に宿泊できた。本館の梅6号室は昨日よりきれいな部屋だったが1000円の追加だった。持参の食材が残っているため朝食は抜きで9150円でした。
雨雪にすべての物が濡れた。部屋に細引きを張って干して、急いで大滝の湯に飛び込み冷えた体を温め一息ついた。
山小屋ではこの贅沢は無理だったので実にいい判断でした。
次々と泊まり客がやってきて昨日は閉鎖されていたところもお客でいっぱいになった。
従業員もこの混みようは最近では一番だといっていた。
31日に登って燕山荘で年越しをする人たちがこんなに多いとは驚きでした。
夕食前に大風呂に入った。ここが一番広く、温泉らしい感じでした。私の好みは御座の湯が一番気に入りました。
夕食は2回に分けてなされました。
 
下山で
合戦小屋

中房温泉のフロント
燕山荘は」吹雪
 
12月31日
岩風呂の朝湯を堪能して帰りの支度をした、8時を過ぎると、登る人は出発してしまい、下山の人も少なく、ほぼ一番最後の客となってしまった。
旅館のフロントに本日の燕山荘は吹雪いていると書かれているのを見て、撤退の判断が正しかったことに納得して温泉を後にした。

除雪された車道は来るときの一本道に比べると歩きやすく感じました。
登る人がまだやってきます。
ゲート前の駐車場は満車です。出入り口ははぬかるみになっていました。
都合により、穂高駅で下ろしていただき電車で帰宅しました。
実に楽しい一年の締めくくりが出来ました。
 

ゲート前で
温泉登山に満足です