八ヶ岳 剣ヶ峰ー青苔荘ー八柱山    平成24年2月11日ー12日 TOP  BACK

コースタイム
1日目 八千穂スキー場10;20〜剣ヶ峰12;00〜13;25白駒池〜青苔荘(泊)
2日目 青苔荘7;40〜雨池9;20〜10:10八柱山11;10〜雨池〜雨池峠〜ロープウエー駅

 
お世話になたシャトルバス
1日目
 一ヶ月前に横尾山ー飯盛山に行った帰りに佐久平駅で八千穂スキー場のパンフレットを見た。バスの運行があればと思いネットで調べると3月31日までの土日だけ無料のシャトルバスが出ていた。これを使うと節約できるし、八ヶ岳のマイナーなルートを歩けるではありませんか。1年ぶりにスノーシューをザックに結わえて、大宮を7時18分のあさまに乗り込んだ。やっぱり連休は混雑していて、立つ覚悟で乗ったところ偶然、座れることができました。
佐久平で小海線に乗り換えると登山者、スキー客が多いが、八千穂駅で降りたのは一人だけでした。
駅前でシャトルバスを待つとバス停に八千穂スキー場までタクシー代が5400円と立て看板がありました。これが無料で行けるのですからありがたいことです。町営イクロバスは私のほかは子供が一人乗っただけです。これでは来年はこのバスも使えなくなるかと心配になってしまった。スキー場に着き足周りチェックをして少し戻ったところの信濃自然歩道登山口の案内で左折して林道を緩く登って行った。
宿泊施設の前できれいな鳥を見つけてシャッターを押すが撮れていなかった。帰ってから調べるとアカゲラのようです。
 
ゲレンデからの分岐部

剣ヶ峰手前で茶臼、縞枯、横岳の展望
 
 信州自然道の案内にしたがって歩いているとスキー場に入ってしまった。ゲレンデの端を登りるがこのルートで一番の急登だった。
中間付近のスキー場を離るところでスノーシューを装着する。尾根に登ると先行者の足跡がついている。
すぐ前を歩いている感じで心強い限りです。
平坦な道になったところがスキーリフトのトップでした。リフトに乗ると楽チン登山ができるわけです。
知らなかったので歩いてしまいました。しばらくは林間を行き少し開けると茶臼、縞枯、横岳が見えるようになった。ヤセ尾根になったところで先行していた方が下ってきました。トレースのお礼を言って分かれました。足跡は消えてまもなくで剣ヶ峰の山頂に着きました。この山は2010mの標高で、西暦に合致していたため2年前の初山行にと、考えたことがありました。狭い山頂は薮で全く展望はありません。
この先は踏み跡はなくなったがさすがに八ヶ岳です、なんとなく道は分かります。
動物たちの足跡が目に付きます。林道に出ました。スノーモービルのキャタピラの跡がしっかりとつけられスキー場の圧雪の状態でとても歩きやすい。

剣ヶ峰
 

車道
 
白駒池の分岐までキャタピラ道で快適だったが、ここから白駒池への林道に入るとゲートがあり、深雪になった。ここまでさほどスノーシューのありがたみのない歩きでしたがここから役に立つことになりました。少し先でこの林道とも別れて右の登山道に入ると樹林の枝が邪魔になるのと踏み抜きで歩きにくいところでした。ところどころに苔の名前と写真があったりします。正面に東屋が出てくるとトレースもしっかりとした道になりました。ニュウとの分岐で右の駐車場の方向に歩くとすぐに青苔荘に到着です。
テン場では設営準備の人がいました。ニュウまで往復できる時間だが久しぶりのスノーシューで疲れました。一休みしてから白駒池を横断して白駒荘まで往復してみた。厚い氷の上をスノーシューで歩くのもこの時期ならではの楽しみです。白駒荘はお休みでした。
早めの時間だが小屋の受付をした。一番乗りです。玄関のストーブに当たりながら遅い昼飯を作る。定番の鍋焼きうどんですが夜ご飯も近いので、うどんと野菜を半分減らして食べました。泊まりは10人ほどでしたが単独は私一人でした。
皆さん本館のコタツ付きに泊まられたようです。私の寝た部屋は暖房無し、外と同じくらい寒い部屋で毛布と布団を全部使っても顔は冷たくテント泊より寒い感じでした。
 
 
対岸の白駒荘へ氷上を歩く
 
青苔荘
初めて泊まった

登山道には
苔の案内が多い
 
 
雨池
 2日目
朝食を済ませて歩き出したのは7時40分です。小屋の外の寒暖計は氷点下16度で比較的暖かい朝でした。麦草峠に向かう途中で高見石小屋のスノーシュートレッキングツアーの若い女の子の集団を追い越した。八ヶ岳の雑踏に突入です。
麦草ヒュッテを過ぎ、国道を渡り、雨池への道に入るとまた静かな歩きになりほっとする。
林道に出て少し先で右の登山道に入ると踏み跡は消えた。雨池には林道で行く人はほとんどのようです。雨池に着く。白駒池は氷面が見えていたがこちらは一面雪で真っ白でした。池を右回りにして八柱山への分岐までは全く道はなかったが少し進むとはっきりとしたトレースが出てきました。なだらかな樹林の道は静かで快適でしたが突然トレースが消えた。辺りを探したが見当たらないので適当に歩くとはっきりとした道が左から入ってきた。急な斜面が出てくると間もなく山頂に到着しました。大きなアンテナが立っている。宇宙科学研究所宇宙探査用大型アンテナとかかれています。浅間山方向が見えるが山頂はガスが覆っていた。東側は防火帯の切り開きになっていて天狗山、男山らしき山が見えるがそのほかは雲の中です。1時間ほど山頂でコーヒーを飲みながら雲の切れを待ってみたが変化なく残念でした。この間だれも来ない静かな山頂でした。八千穂スキー場に戻ろうと、東側の防火帯を少し下ってみたが急斜面の上笹の上に雪が被ってだれも歩いていないためスノーシューがもぐり、笹の上に乗ると、いきなり滑り出す。単独行は無理をしないのが鉄則です。すぐに諦めて山頂に戻り、来た道を雨池に下りました。
 
八柱山
コーヒーを飲みながら雲の切れるのを待つ

雨池から八柱山へ分岐してすぐの付近
 
 
振り返って
八柱山を望む
 雨池の対岸には3パーテーが休憩していました。八柱山側から池を横断してきたら不思議がられてしまった。
日当たりの良いところで昨日の鍋焼きうどんの残りを作り、フランスパンとうどんの奇妙な取り合わせの昼食を済ませた。
あとはロープウエーに戻るだけと気楽に考えていたら、結構な急登の道が待っていました。登りきる手前で振り返ると八柱山のこんもりとした山頂とアンテナもはっきりと見えました。雨山峠からは北八ヶ岳の銀座通りです。縞枯小屋を過ぎると人の列となって山歩きも終了です。
今年は雪が少なめですが樹氷を景色を最後に楽しみました。皮肉にもロープウエーに乗ったころが一番展望が良く、北アルプス、槍ヶ岳もしっかりと見ることができました。
 
ロープウエーから
北アルプスを眺める