燧ヶ岳 　　平成25年9月9日

コースタイム
御池駐車場5;25〜熊沢田代6;50〜8;05俎�ｰ8;20〜8;35柴安�ｰ9;35〜俎�ｰ〜ナデッ窪分岐10;10
〜12;15長蔵小屋分岐12;40〜13;15沼山峠13;40＝13;55駐車場

御池駐車場 朝日が登り始めた	9月9日 御池駐車場で車泊をした。 御池ロッジの上の雲が赤く輝き始め、久しぶりに寒さを感じて朝を迎えた。 だがだんだんと高いの雲が光ってくると日の出の儀式が幕を開ける。太陽の顔が見えないが十分すぎるくらい明るくなった。 駐車場の最奥から歩き始めると直ぐに分岐となる。燧ヶ岳へは左の道を行く。木道は大きな石ころの道に変る。濡れた岩は滑りやすく慎重に足場を確かめて進む。一足の段差も大きい、硬い股関節が悲鳴を上げる。 急登の樹林帯が続くがやがて木道が再び顔を出すと広沢田代の湿原に飛び出した。 最近似たような景色を見た、そうだ苗場山です 木道の先は霞、高みは雲に覆われているが良くなる雰囲気を感じます。 時折、差し込む光が地塘に反射する。草原に自分の陰を落とすと細く間延びした足が奇妙長い。
広沢田代の湿原
木道と熊沢田代	キンコウカの実をつけて穂がびっしりと立ち並び、湿原を黄ばんだ景色に変えていた。金色に光っていた季節は終わったのです。イワショウブの花が線香花火のようにはじけて躍動感を感じる。ツボミは赤い粒でかわいいので2度楽しめる。   イワショウブ 木道の脇にはミズギク、リンドウがこちらはまだ旬の花で勢いがある。 ムカデ状のひげに朝露を付け、今にも動き出しそうなモウセンゴケたち。   オゼミズギク 一塊の薮で区切られるが熊沢田代へと湿原歩きは続きます。 いつのまにか青空が広がるようになって足取りを軽くさせてくれるようになった。 湿原が終わり、山道になって高度を上げる。ハリブキの赤い実はグロテスクです。隣のタケシマランの実が愛らしく見えてしまう。 ゴーロの石ころになって急登となる。両サイドはアザミとシラネニンジンのお花畑です。
左側が会津駒ケ岳	崩壊地のザレ場から、熊沢田代、広沢田代と見渡せます。七入駐車場ｔらしき物も見えます。雲の切れ間より会津駒ケ岳の陵線が飯豊山塊も見えています。右手には、女峰山、大真名子山、男体山と見えてきました。 日光白根山の特徴ある姿を見せると俎�ｰの山頂です。岩場に石の祠が四体祀られいる。 尾瀬沼にはガスが立ち込めるが尾瀬ヶ原と至仏山がいい眺めだ。柴安�ｰの大きさに圧倒されて至仏岳がやさしく見える。雲の動きが忙しい、見え隠れ、一喜一憂の繰り返しだ。 柴安�ｰが大きくとても遠くに見えたが急下降、急登で20分ほどで山頂に立てた。燧ヶ岳の立派な石標が建てられている。 燧ヶ岳山頂の 柴安�ｰ
右から男体山、大真名子山、女峰山
雲の切れ間に 尾瀬沼と日光白根山	食事をしながら待つと、うまい具合に尾瀬沼の雲が移動してくれた。沼と日光連山はいい取り合わせです。 谷川岳連峰は時折姿を見せてくれたが、近い平ヶ岳は終始雲が取れませんでした。久しぶりに山頂の展望を楽しんだ気がする。 1時間ほど滞在したがガスが濃くなってきたのを機に下山を開始した。 俎�ｰに移動すると団体さんが山頂にいたので直ぐに下る。 登る方がどんどんやってきます。15人ほどの団体さんをやり過ごすといくらか落ち着いてきた。 柴安�ｰと�ｰ俎を一緒に眺められるところでカメラを向けたが近すぎてうまく撮れませんでした。そこはアザミ、ゴマナ、リンドウ、ヤマハハコの花が咲くお花畑だった。   コバイケイソウの実
尾瀬ヶ原の奥には 右から至仏山、武尊山
やや色づき始めた大江湿原と 燧ヶ岳	ナデッツ窪分岐に着く、長英新道を下る。ミノブチ岳で尾瀬沼、日光連山の見納めをして樹林帯に入りむ。 泥濘との戦いです。水路のような抉れた道、滑りやすい泥道と悪路が待ち受けていました。 湖畔に到着してホット一息つけるようになります。 長英小屋への荷揚げヘリが頻繁往復するのを眺めながら休憩をする。 ここから見る燧ヶ岳 は3峰に見える。ミノブチ岳、赤ナグレ岳、俎�ｰのようです。 主峰の柴安�ｰは重なっていていて判別できませんでした。   大江湿原で オゼヌマアザミ? 大江湿原を沼山峠に向かいますが湿原が終わって樹林帯に入っても木道が沼山峠まで続きます。 シャトルバスで御池駐車場に戻り、燧ノ湯で汗を流して帰郷しました。
北海道遠征から早くも10日経ちました。体力の回復と供に出かけたい気分は高揚するのですが天候が儘なりません。このところ竜巻やゲリラ雨の被害がでていて心配です。 日曜日は朝から東京オリンピック開催の決定ニュースでいっぱいです。振り返ってみると前回の東京オリンピックの時は大学2年で金のない学生には関心は薄く、学校が休みになったのを幸いに東北へ貧乏旅をしてました。開催式は平泉中尊寺で聞いた記憶があります。その中尊寺も今は世界遺産となりました。今度は77歳、まだ元気でいる予定ですので競技の応援に明け暮れようかと楽しみにしております。一方、福島原発の汚染水問題は深刻になるばかりです。 災害大国の日本でコントロールの出来ない魔物を抱えていることに苦慮しています。大事なことは海外からの圧力、避難によらなければ解決の方向に進まない。情けないことです。 オリンピック招致委員会の席上で大見得を切ったわけですから本気で取り組んで欲しい。 原発事故の終息が見えてくることがオリンピックの成功だと考えます。 同じニュースに嫌気が差し、比較的天候の良い燧ヶ岳に登るため午後から出かけました。