鎌ヶ岳 平成25年2月11日

コースタイム
湯ノ山温泉駅=長石登山口7;35〜三ツ口谷分岐9;25〜山頂10;15〜長石登山口12;25〜12;50湯の山温泉バス停13;44=14;00アクワイグニス=湯ノ山温泉駅


いきなりの渡渉
 
昨日は御池岳を敗退した。もう一度チャレンジしてみたいが時間が厳しい、昨日の疲れもあるのでまたの機会にする。四日市地方は北西の風が強いが昼頃からは晴れという天気予報です。
比較的楽だろうと御在所の鎌ヶ岳に行くことにした。

四日市に泊まったので湯の山温泉駅まで30分で着く。降りたのは2人だけ、駅前にはタクシーが1台客待ちしていた。風が強く寒い、あまり登山日和とはいえませんが遠くからやって来たため、とりあえず登山口まで行ってもらう。一番近い長石谷登山口まで1600円ほどタクシー代を支払う、
小雪がちらつく中を歩き出す、直ぐに沢を飛び石で渡る、この時期ドボンはしたくない。慎重に石を選んで対岸に渡った。
いきなりの急登で長石谷と長石尾根の分岐に着く。

谷道はトレースが薄い、当然多く歩かれている尾根道を選んだ。昨日の疲れで足が上がりません。途中でアイゼンをつけた。
急登で鉄塔の下に出る、ご在所の石群を思わせるような岩が出てきたりするがほぼ樹林の尾根です。今度は痩せ尾根です。強風が吹きぬけるので慎重に、風は時折吹くだけで助かります。


切れ落ちた先には鈴鹿スカイラインが白い帯となって曲がりくねっている。
弥一ヶ岳に着く、その先は露岩帯に斑点雪が付いている。白ザレ岩は一部凍結し滑りやすい嫌なところです。
 
 
御在所らしき岩
 
スカイラインを見下ろす
 
三ツ口谷分岐
次の露岩部で三ツ口谷の道が分岐していた。今朝のものと思われるトレースが合流していた。
先ほどより急な白ザレはなかなかの難路です。
僅かな雪の下はアイスバーンで残地ロープを頼りに登ったが手ごわいところです。
ここを降りたくないと振り返った。
笹の痩せ尾根の先に先行者が見えてきた。最後の急登で山頂に飛び出した。この急登から尖頭の山だと分かる。天気が良いと登りきった感動で満ちることだろう。

先客の6人ほどがいました。風と雪で展望は全くありません。晴れていたら鈴鹿の山並みが見られただろう、残念です。武平峠に降り、下山しようと思っていたが地元の人らしき方に様子を聞くとこの天候では来た道を下ったほうが良いとのアドバイスを受け、同じ道を戻ります。
これが大正解だったようです。
 

難所の岩場
 
 
何も見えなかった山頂

湯ノ山温泉街をぶらりと下る
 
嫌な残置ロープの岩場を慎重に下った。岩場や風の通るところは直ぐにトレースが消えてしまう。自分が登った道でも視線が違うと別の道に入ったかと疑うこともある。三ツ口谷へ降りたい気分だが初めての道は何かと不安です。素直に長石尾根を下りました。
最後まで急下降の道です。朝は硬く凍った道も緩んでアイゼンは団子になるため取り外した。坪足は良く滑り、2度ほど尻餅をつきました。
登山口に戻ると雪は激しく、風に吹かれ横殴りに吹き付けてきた。バス停で1時間弱待つことになった。下界でこの天気だと山頂や登山道は大荒れの吹雪だろう、早く下山して助かったと胸を撫で下ろすのでした。

バス停のベンチでコーヒーを飲みフランスパンを齧った。雪見コーヒーと乙に洒落たいところですが汗ばんだ肌が冷たく、フランスパンも硬く感じた。バス待ちがとても長く感じた。

バスの終点アクワイグニスまで乗る、ここは片岡温泉といって以前来たときは古い建物の温泉だったが場所も線路の反対側に移転して全く別の施設に模様替えしていた。何かイベントでもあるのかすごい人出です。
温泉も連休のため家族連れ賑やかでした。ノンビリと温泉に浸かりたいと思っていたが何か忙しない気分で終わってしまった。

鎌ヶ岳は予想以上に手強い山でした。歩く時間は少ないが手軽に登れる山ではありませんでした。ルートが多く、また季節によって花も楽しめる山のようです。こんな悪天候でも沢山登っているのは魅力がある証拠です。

 アクワイグニス
温泉棟は右側にあります