鈴鹿 御池岳(敗退)   平成25年2月10日

コースタイム
西藤原駅7;05〜白瀬峠登山口7;50〜白船峠分岐9;40〜白船峠10;30〜撤退地点11;20〜白船峠11;30〜木和田尾根分岐点11;50〜撤退地12;20
〜木和田尾根分岐12;45〜白船峠分岐13;10〜国道14;40〜15;35西藤原駅

ルート図

 
ここまで車が入れる
 2月になって初の山行です。前回から10日ほど空があっただけで、なんとなく出かけるのが億劫になる。人間とは実に怠惰な物だ、いや、私が怠惰なのだ。雪の多い処を避けて関西方面に足を延ばしてみたが予想外の雪に時間切れの敗退となってしまった。
前夜、四日市に泊まり三岐線で西藤原に行くが一番早い電車で行っても駅に着いたのが7時過ぎてしまった。駅でタクシー会社に電話したが30分以上の待ちと言われ、白瀬登山口まで歩いた。

大貝戸の藤原岳登山口を過ぎ、集落を抜けると国道にぶつかる。角に簡易パーキング「ふじわら」があり、5人ほどの登山者を見かけた。ここに駐車して登る方が多いようです。
近道と思われる農道を行くと、2箇所に獣避けゲートがあった。何かの施設につくとここには1台が駐車されていた。ここまで40分で来た、タクシーを使ってもあまり効果的ではないようだ。やっぱり車が一番効率がいいと思う。3台ほどしかスペースがないので早い者勝ちです。

直ぐに白瀬峠登山口に着く。昨年4月に竜ヶ岳からの縦走時に下山した道です。最初は薄暗い檜林を行く、谷筋に入ると前回の道とは違うルートで尾根に上がった。送電鉄塔の下は見晴らしが良いが風も強かった。行く手には怪しい雲が出始めている。
いつの間にか雑木林に変わり程よい雪に気分良い歩きです。少し登ると白船峠の分岐に着いた。二人がワカンをつけている最中で、一人は藤原岳に、一人は御池岳にということで、同じ御池に向かう方がいるので心強い思いです。
 
快適、雪道
 
白船峠
コグルミ谷へ進む
陵線まで登り、白瀬峠を目指す予定だったがワカンの人が谷筋を登るというのでご一緒することにした。ショートカットルートで時間を短縮でき大変ありがたい。私が先行で歩き出すと、昨日、一人と思われる足跡がうっすらと見える。谷筋の道は斜面はアイスバーンがあり、アイゼンを装着した。ワカンより安全だと思う。

ワカンの方は大きなストライドで力強く先行していった。アイゼンをつける間に全く見えなくなった。
一つ尾根を乗り越えて窪地に出ると積雪も深くなってトレースが錯綜していた。急坂を登りきると白船峠の標識に着いた。別名白瀬峠と書かれていた。雑木林に積もる雪がふんわりと柔らかに見える。ワカンの人は真の沢に向かったようでトレースがなくなった。

コグルミ谷と案内された尾根道を行く、小ピークに冷川岳の標識が立っているが展望などはない。
間もなくして、丘のようなところで尾根が分岐している。左の尾根を拾って少し下ってみたが方向が怪しい、真の谷に下りているので戻ってうっすらとしたトレースを北東に行くがこれも違うようで立ち止まって地図を見ていると、藤原岳に行く4人のグループがやってきた。
丸尾尾根という破線を国道から登ってきたというので初めて向かう尾根の方角を確認できた。

冷川岳
 

樹氷
 
 求めていた尾根方向には全くトレースがない、風の吹き抜けで直ぐに消えてしまうためだろう。
少し進むとテープがある、鞍部まで下るがこの先まだは長い、時折の吹雪で視界を遮る。心細くなってきたので引き返すことにした。夏道でも来たことがあると予測が付くが初めての道は不安が先に立つ。

引き返す途中でご夫婦にお会いする。どちら迄と聞くとオイケといわれた。このときは気が付かなかったが御池岳のことだったらしい。私はミイケダケと思いこんでいたのでオイケというところがあるのかと聞き流した。別れ際に天気も悪いし時間もないので行かれるか分かりませんと言っていた。もしこの時、御池岳と分かったらご一緒してもらえたかもしれませんでした。
白船峠に戻り、このまま同じ道を下るのは面白くないので木和田尾根の分岐まで進んで見ることにした。

先ほど会った藤原に行く4人組のトレースを追うが風が強くなるとたちまちトレースは見えなくなってしまう。少々心細いが
高度が上がるとすばらしい樹氷の林が出現してきた。この景色に誘われるように登ると鉄塔が見えてきて木和田尾根の分岐についた。
樹氷がきれいでなかなか前に進まないその先の鉄塔まで行くと藤原岳から来た人に会う、聞くと1時間半ほどで来たという。
 
鉄塔付近の樹氷
 
木和田尾根
送電線尾根です
今からなら藤原岳に少なくとも藤原小屋まで行かれるという気がした。そこで藤原岳に向かった。5−6人の団体さんに会う、この人たちのトレースを行けば良いと気を強くして下ったがその先の鞍部、高度差のない広がった斜面ですっかりトレースが消えていた。方角を見失う典型的な箇所です。風は強くなる一方だ、まだ時間は早いが吹雪で視界が遮られると急に不安が襲ってくる。
体力も大分使い果たし無理も出来ないのでここも潔く撤退です。結局は木和田尾根を下ることになりました。

鉄塔の立つ広場でしばらく樹氷を楽しんだ後は一気に下山した。
今朝、登った谷筋の道分岐は知らないうちに通り過ぎて尾根道を下っていた。前回も行き詰まった鉄塔の下に着いた。左の谷に下りると朝の道で前回はここで谷筋に降りたことを思い出した。尾根に道があるはずだと鉄塔の下で地図を見ていると一人降りてきて左の植樹林に消えて行った。確認に戻ってみると岩に赤ペンキのT字マークがあり、しっかりとした道がありました。

植樹林をジグザグと下り林道に出た。そこは国道から直ぐのところでした。案内標識はなく送電線鉄塔の管理205の標識が立っているだけでした。国道に出る手前の民家裏でタヌキを発見する。怪我をしているのか逃げる気配も有りません。パンの残りを投げてみましたが警戒しているのか食べてくれませんでした。しっかりとアップの写真を撮らせてもらいバイバイをした。
西藤原駅に着くと5分待ちで電車が出るところで、急いで駅横のスナックで缶ビールを買って飛び乗った。

本日は目的の御池岳にも、途中、変更した藤原岳にも行けませんでしたが樹氷をたっぷりと鑑賞できたのがラッキーでした。
近いうちにリベンジしたい。
 
 
タヌキにご挨拶