滝子山 平成25年2月17日(日) 
 

コースタイム
笹子駅7;50〜寂抄苑8;30〜11;25山頂12;30〜14;45初狩駅

 
八王子駅で見た朝日
関東南部は高気圧がど真ん中にあって、風もなく穏やかな日曜日になりそうです。北部は小雪も予想されていた。朝の5時14分の電車に乗るため、まだ暗く寒い道を駅に向かう、駅前の吉野家で朝食用に豚丼の弁当をテイクアウトする。最近この弁当を買ってしまう。
八王子寺駅で松本行きに乗り換える。ホーム で跨線橋の下に強烈な光を放す朝日を眺めた。

登山シーズンならこの電車は登山者でいっぱいだがまだ乗る人も少なくボックス席に一人ずつだった。
豚丼をゆっくりと味わいながら本日の目的地は何処のしようかなと地図を開く。中央線沿線を狙って入るがまだポイントを決めかねている。

久しぶりに薮山のマイナールートも視野に入れてワカン、ザイル、アイゼンを持ってきた。富士五湖周辺は交通費がかさむし大月で下りた人も多く、敬遠した。車窓からの滝子山の姿に引かれて笹子駅で降りた。
降りたのは3人でした。一人が滝子山へと先に歩いていった。
笹子駅前は工事中でいつもの景色ではなかった。笹子餅屋さん、笹一の酒屋さんと何回となく見てきた道、20号国道を初狩方向に歩く。
国道を左折してガードをくぐる、高速道路の上で西に大洞山、ポッコノ頭の尾根が魅力的に横たわっているのを眺めた。
 
高速道路の上で
滝子山を眺める
 
寂抄尾根の岩道
 廃屋のような寂抄苑を過ぎて植樹林を登ると林道を横断する。
大鹿山の尾根がちらちらと左側に見えている。日当たりの加減か足元がが雪道になったりする。尾根上に巨木が有ったりする雑木林の尾根で気分がいい。時々、冷たい風が吹きぬける。風が収まると一気に暖かく感じる。これにあわせるように気持ちも鬱、躁を繰り返しやってくる。

残り3分の1になると岩場の急登になり、足場の悪いトラバースなど緊張するところも現れてくる。
高度を上げると後方には富士山や南アルプスの白い峰も見えるようになって苦しみを和らげてくれる。
滝子山の峰が2峰しっかりと視野に入ると先が見えてきて気分も落ち着いてくる。
浜立山からの尾根に出ると一気に積雪が多くなり冬山の様相に変わった。浜立尾根へのトレースは薄かった。小さいが雪庇があったりするので慎重になる。ツボ足の跡で道になっていないのを見るとこのルートを名ぼる人が少ないようです。
足跡を追うが歩幅が合いません、

山頂手前が開けて展望が良かった。ここでは南アルプスが甲斐駒ケ岳〜上河内岳まで一望できる、山頂では南端だけしか見えなかった。
登った寂抄尾根を見下ろすと最後の厳しい起伏が手に取るように分かる。
 
浜立尾根の分岐
急に雪山らしくなった
 
御正体山と鹿留山の中間に
箱根の山が見えた
山頂には4人が休憩していた。八ヶ岳と南アルプスの中部、北部が残念ながら薮にふさがれているほかは実にいい眺めです。この時期ならではの陵線は墨で引いたようにくっきりとラインを見せている。この展望も後僅かで春霞の淡い風景に変わるだろう。
富士山の右裾には越前岳、位牌岳がはっきりと見えた。鹿留山と御正体山の間に箱根の神山が黒く大きく見えていた。雁ヶ腹摺山と黒岳の間に雲取山がはっきりと確認できたのもうれしい。こんなにくっきりと鮮明に見えたのは初めてで感激です。この風景を堪能しながら昼食をは贅沢この上ないひと時だった。風も穏やかになり日差しが居心地の良い山頂での1時間は瞬く間に過ぎてしまった。次々とやってくる人で山頂は
いっぱいになり始めたのを期に下りることにした。
登りはつけなかったアイゼンをつける。初狩にむかう下り道は雪が多いが寂抄尾根より歩きやすいし明るいのが良い。
男坂を下った
甲州街道の初狩駅に曲がる角のコンビニでビールを購入して電車を待ちながら飲む。
3時過ぎたばかりで電車の乗り、いつもより早い帰宅となった。

右の雁ヶ腹摺山と 左の黒岳の間に
写真でははっきりしないが雲取山が
 
下山の快適な道