茶臼岳ー上河内岳  平成25年7月31日ー8月2日  


コースタイム
7月31日
沼平6:00〜大吊り橋6:30〜ウソッコ小屋8;05 〜横窪沢小屋9;25 〜12;15茶臼小屋12;35〜13;10茶臼山頂13;45〜14;10茶臼小屋(小屋素泊まり)
8月1日
茶臼小屋5;25〜上河内岳7;05〜南岳7;40〜聖平小屋8;50〜聖平登山口12;40=椹島ロッジ(素泊まり)
8月2日
椹島ロッジ6:30=畑薙夏季駐車場7;35 =10:30ころ静岡駅

 
沼平のゲートから歩き始める
前夜と1日目
夏の盛りというのに天候が安定しません。東北は梅雨がまだ明けないし、山陰は記録的豪雨に襲われた。行く先を決めるのに天気予報とにらめっこが続く。 南アルプスの南部が比較的よさそうです。毎日アルペン号の畑薙ダム行きのバスを利用しようと電話をするがなかなか繋がりません。
夜行バスが当日に取れるものか心配だったが、何とか予約が取れた。急いで銀行振り込みを済ませる。ギリギリまで行き先が決まらないのはいつものことですが慌しい。

22時40分竹橋の毎日新聞ロビーで受付をして指定されたバスに乗る。マイクロバスには乗客は5人で座席は自由に座った。横になって寝られたのはうれしいことです。
運転手さんの計らいで沼平に先に向かってくれたので5時50分と予定より1時間も早く着くことができました。フォレストバスに乗る人を乗せて畑薙臨時駐車場に戻っていった。沼平で降りたのは二人だけでした。
ダム湖を眺めながら茶臼岳登山口の大吊り橋まで車道を歩いた。
しっかりした吊り橋はゆれも少なく快適に渡れた。渡りきったところで、おにぎりで朝食を摂っていたら横窪沢小屋から下山して来た方がやってきました。
 
畑薙大吊り橋
 
吊り橋、梯子が連続する
 樹林の中を急登してヤレヤレ峠に着く、小休止をする。沢の水音に癒されながら吊り橋と梯子をいくつも通過する。
大岩の下に流れる水をペットボトルに補給する。その後も階段とジギザグ道で高度を上げてウソッコ沢小屋に着いた。
大休止をする。高度を上げても水量豊富な沢を吊り橋で渡ると山の大きさ、深さを実感する。
中ノ段を過ぎまだ急登が続き漸く、横窪沢小屋に着きました。お疲れ様の一声と冷たい麦茶をご馳走になる。
冷水で顔を洗い、クールバンダナも冷やし気合を入れなおしてさらに上を目指す。
一段と急坂になった気がする、


 
快適そうな横窪沢小屋
麦茶のサービスを受けた
 
茶臼の小屋直下
マルバタケブキの群生
展望台で大無間、小無限山を眺めながら休憩をする。水呑場はまだ細い流れがあります。樺段を過ぎて小屋まで27分の案内があった。
小屋の下の水平道はお花畑が出迎えてくれる。マルバタケブキが丁度見ごろでした。
小屋直下の沢沿いにはカイタカラコウが見ごろが過ぎても存在感がある。緑の斜面に茶臼小屋が白い雲と青空が絵になる。
テントが2張り、寝転ぶ青年は山を満喫している。 

濃い緑に茶色の小屋、青空に白い雲
 
 
茶臼山頂で
上河内岳の奥に
荒沢岳、赤石岳、聖岳、兎岳と並ぶ
12時15分小屋に着いた。沼平から6時間15分、なかなかの急登でした。小屋の受付を済ませて指定のところにザックをおいて茶臼岳に向かった。
聖岳が、左に兎岳、右に赤石岳と荒川岳を従え堂々たる貫禄を示している。
南には畑薙湖に伸びる尾根が横たわり、その西側に易老岳、光岳へと山並みが続く、光岳へこのルートで行く方が多いようです。。
笊ヶ岳がかろうじて見えていたが富士山は全く見えませんでした。
小屋に戻り自炊室で一人、夕食にビールで一日目の乾杯をした。薄いシュラフと枕だけだが快適でした。
 

 
上河内岳をバックに
 
茶臼岳から光岳に向かう陵線
みぎの一番奥が光岳
 
上河内岳
風雨強くこの写真だけで退散する
大展望を期待したので残念
 2日目
夕べの天気予報では午後の3時までは晴れだったが、4時に起床して外に出ると濃霧、やがて雨も降りでして来た。
食事をして出かけようとするが雨が激しくなったのでしばらく待機して、5時半に歩き出した。
風も雨も弱く気持ちも前向きになっていた。しかし分岐の陵線の手前から風雨が強まってきた。
視界の悪い陵線を風雨に悩まされながら進むことになった。お花畑や竹内門も見ることなく通り過ぎてしまった。

上河内岳分岐では岩陰にしばらく避難する。弱まる様子はなく意を決して山頂をピストンした。
上河内岳の360度の展望を期待していただけに悔しい限りです。
ここまで風の強烈な洗礼は南岳でもう一度受けたが、樹林帯に入ると木々を鳴らす風音だけになった。穏やかな歩きになり一安心でした。

 
小雨のなった南岳山頂 
 南岳の山頂手前でお花畑に出会いました。マルバタケブキがその黄色い花は雨に霞みながらも目立っていました。
ミヤマトリカブト、タイツリオウギ、タカネコウリンカ、ミヤマコゴメグサなど咲いていた。

マルバタケブキ
 
タカネコウリンカ
 
トリカブト
 
ウスユキソウ

南岳山頂は風雨供に弱まりセルフで記念写真を撮れた。
南岳から下山中に雷鳥に出会うが写真収めるまで近寄れない、近づくと逃げる、濃霧で見難いという悪条件でした。
写真には取れなかったが合えたのはラッキーでした。

方向指示盤のある分岐に着く、小雨になったが見通しは最悪です。木道を歩き聖平小屋に着く。8時50分です。予定は聖岳をピストンして小屋に泊まるのですがこの天候では諦めです。小屋の方に椹島へのバス時間を教えていただくと12時40分のバスに間に合いそうです。
躊躇なく聖平登山口へ向かいました。



橋が流失
下流に新しい橋があります
 
登山道の崩壊が激しく、橋の流失で付け替えられた道、崩れた斜面のトラバースなど以前来たときより荒れています。

登山口に着くと井川観光協会のバスがいましたが白樺荘に予約無で泊まれるか分からないのでフォレストのバスで椹島行きました。椹島ロッジに宿泊申し込みをすると一番乗りでした。(素泊まり5500円)登山小屋は4000円とのこと次回はシュラフを持ってきて山小屋にしよう。

4時までお風呂にも入れません。広場のテーブルでマーボー春雨をつまみにビールを飲み時間を過ごす。一人の青年が最終バスを目指して急いで下山してきたが無常にも出てしまった。
しかし、これが私にはラッキーで、翌日、彼の車で静岡駅まで送っていただくことになります。

天気も回復して日差しが出てきて、持ち物を全部広げて乾かす。
速乾性のものばかりで1時間で湿った物も乾いてしまった。
4時を待って直ぐに風呂に入ったが満員の芋洗い状態でした。
平日なのに私の部屋は定員一杯でした。アプローチ手段が限られた期間で仕方ありません。

仮設テントが張られた
聖平登山口
 
 
畑薙夏季臨時駐車場
静岡駅まで乗せてもらう
3日目
13時のバスに乗ればいいのでゆっくり寝られると思いきや皆さん早くから起きだします。私も早起きの癖がつき一緒の起きました。
5時過ぎ、昨日と同じテーブルで
フランスパンを焼き、少しあぶった ソーセージときゅうりのスライスを載せて優雅に朝食をとった。

食後のコーヒーを飲んでいると昨日バスに乗り遅れた青年がやってきました。そこで、帰りの車に同乗させてもらえないか尋ねると快く承諾していただき、ご好意に甘えることになりました。
お陰で、7時間のバス待ちが解消され、感謝感謝です。

6時半のバスで臨時駐車場に向かう、途中、運転手さんより赤岳、前聖岳、笊ヶ岳の展望地で説明を受ける。最近になく今日は良く見えますの案内に悔しい思いです。
山の天気はこんな物と諦めるしかありません。

富士見峠への道が時間によって通行止めで坂本ルートを走ることになりました。
静岡駅前の吉野家で牛丼を食べる。久しぶりに肉をたべた気がする。
予定より大分早い時間に電車に乗れたので鈍行で帰った。予想外の天気の崩れで2日目は散々だったが親切な青年のお陰で晴れ晴れとした気分です。ありがとうございました、またどこかでお会いできるといいですね。