鋸岳   平成26年9月14-15日


 9月14日
コースタイム
林道ゲート5;50〜ログハウス8;15〜10;00横岳峠


鋸岳は甲斐駒ケ岳より北西に派生する鋸状の厳しい岩陵尾根の印象が強く、登りたいと思いを寄せていたが思いきれなかった。
ネットで山梨県側からのルートを知り、日帰りは無理ですが山中一泊で挑戦してみた。

水無川林道の登山口に近づくと路肩に20台近い車が連なり、ビックリする。ゲートまで詰まっていると思い最後部にとめた。
通行禁止と聞くが鋸岳のメインルートと感じた。ゲート前まで歩くとここには駐車スペースがありましたので失敗でした。

ゲートには進入禁止の札が立つが管理人はいません。後で聞くとここで止められることもあるようです。
工事道路は広く退屈な歩きですが紫の大きな穂状の花がホットさせてくれます。。
連休のためか工事車両には一台も会うことがなく埃を被らないのはあり難かった。

1kmごとの標識を目印に頑張る。5kmを過ぎるとフジアザミが一面に咲き乱れる。こんな群生に感激です。
9km地点にはツエルトが一張りと自転車がデポされていた。自転車は下山には威力がありそう、使用価値がありと感じた。

護岸工事の先に小屋が見えてきた。およそ10kmの林道も終了です。ログハウスベランダの下には4張りのテントが張られていた。
ここからピストンしている人が多いらしい。
一休みして沢に沿う道を行く、富士川の源流の標識の手前、苔のきれいなところで水を2lを取る。

沢を離れて急登を詰めると横岳峠の平地に着いた。戸台からも登れるようです。今日登っている人でしょう、ツエルトが一張りあった。
一休みをしてツエルトをの場所取りを済ませて、明日の下見に出かけた。
急登の樹林に嫌気がさすころやや開けたところで仙丈岳が現れ、眺める。

その先はもっと見晴らしの良いところがあり仙丈岳の薮沢カールをじっくりと眺めた。
仙丈の山腹には林道がくっきりと横切っている。戸台から登ってくるバスを見つけた。
横岳峠に戻るとご夫婦がテントを張っていた。明日のお仲間が出来、心強い、風も弱く暖かでツエルトでも快適な一夜を過ごせた。

ゲート前駐車スペース有
 
 
路肩の花に慰められる
花の名前は?
 

フジアザミ
 
ログハウス
ベランダ下にはテントが
 
苔のきれいなところ
水取りをした
 
横岳峠
ログハウス〜山頂間で
一番のテン場
 
ツエルトで
軽量化です
 
横岳
時間があったら登ってもよい


 9月15日
コースタイム
横岳峠5;25〜三角点分岐7;10〜角衛沢分岐7;55〜8;15鋸岳8;50〜三角点分岐9;40〜10;40横岳峠11;00〜ログハウス12;00〜14;10車


ツエルトをたたみ、朝食を済ませる。樹林の夜明けは遅く、5時20分、ヘッドランプを必要としない明るさを待って、テントのご夫婦より一足先に歩き出す。
トップを歩く、やっぱり気持ちがいいものです。樹林はまだ薄暗い、仙丈岳が望まれるころにはすっかり明るくなった。
樹間に北岳の尖頭を見つける。中央アルプス、恵那山が見えてくるとテンションが上がる。

樹林を抜けてザレ場に出るとこれから向かう痩せ尾根の起伏が見えてきた。
角兵衛沢の頭が鋭い、尖がったところが第一最高点らしい。北岳ー間ノ岳の3000m峰と陵線も近くなった気がする。
三角点分岐の手前は絶好の展望台で、中央アの名峰、木曽駒ケ岳、宝剣岳の山頂部が朝日に輝きだした。
御岳山、乗鞍岳と居並ぶ光景は爽快です。
岩場仁イワインチンの黄色い花が鮮やかでした。

三角点への分岐は岩に赤ペンキで矢印が書かれているが薄れていて判断に迷う。右の薮道を一気に下る。
行く手には絶壁の細い尾根がアップダウンして伸びる。どのようにして通過するのか心配になる。

左に八ヶ岳連山を見るようなって視野が全開するに。登山道は岩場をと薮をぬうように付けられ危険もなく角衛沢の分岐に着いた。
見上げるような角衛沢の頭への岩場を登る、角衛の沢にはっきりと踏み跡が見られる。ザレた岩の道は見るからに不安定な急斜面です。
難コースをたどるにはかなりの体力と気力がいるだろう。

鋸岳(第一高点)につく。天気良好、360度の展望です。南ア、中央ア、北ア、八ヶ岳すばらしい眺めです。妙高山、火打山、高妻山も見えたのには感激です。
甲斐駒ケ岳への厳しい岩陵に惹きつけられる。35分ほどの展望を楽しむ、北西方向にガスが立ち、展望もここまでと下山をした。
テント泊のご夫婦がすれ違う、三角転には立ち寄らないで下山した。樹林で女性一人にあった。本日あったのはこれだけ、昨日とは打って変わって静かでした。連休の最終日は意外とすくないのです。

横岳峠でザックを回収する。ログハウスにテントはなかった。林道を歩き車に戻った。
私の車は一台取り残されたように置かれていた。土ぼこりで真っ白だった。白州尾白の湯に入って汗を流す。
高速道路は大渋滞、3回ほど寝て時間をつぶしたが解消はなく12時過ぎに帰宅した。

アプローチの林道歩きと、高速の渋滞にもうんざりだったが、この困難に耐える価値あるすばらしい山です。

 
薄暗い
横岳峠のテン場
ツエルト撤収、朝食
 
薄暗い樹林を行く

 
第一高点が見えてきた
北岳、間ノ岳がウシロに
 
三角点の分岐岩
マーキングが薄れている
 
第一高点に伸びる
痩せ尾根、右側は絶壁
 
左側に八ヶ岳が見えると
視界も全開です

角衛沢の頭へ 
 
角衛沢をも下ろす
急なザレ場です

第一高点 
 
鋸岳(第一高点)
誰もいない山頂
 
甲斐駒ケ岳へのびる
鋸の尾根

甲斐駒ケ岳
 

仙丈岳
 
 
北岳、間ノ岳
 
中央ア
中央左に空木岳

登る時にはいっぱいだった
車もこの通り