北陸遠征2座目 笈ヶ岳   平成26年5月2日

北陸遠征の2日目 今回のメインは笈ヶ岳です。残雪期のみアプローチできる山で日帰りは12時間ほどを要する。200名山では難関の山です。
テントを担ぐと少し余裕が出来るが日帰りに挑戦しました。

4時45分、明るくなるのを待って一番先に歩き出した。自然観察路を行くと通行止めの札があるがかまわず直進して沢沿いを行くと2個のトンネルを越えた。
野猿公園の観察棟で一人追いついてきた。シライ谷を飛び石で越えたところで先に行ってもらう。
急登が待っている、長丁場を考えて極力ゆっくりと登った。ミツバツツジ、イワウチワの鑑賞もした。薮越しに真っ白い山が見える、白山かな?

ご夫婦に追い越される。大岩に着くと一息つける。雪が多くなってアイゼンをつけていると4人パーティーと単独者に抜かれた。
8人に抜かれたがその後は抜かれなかった。単独の方とは下山までご一緒した。

雪の斜面を登りきるとブナオ山からの縦走路のようだかはっきりとしない。
残雪と薮が交互に現れると非常に歩きにくい。アイゼンは脱ぐ、踏み跡が薄く分かりにくいが上に進むと痩せ尾根に出た。レポートでよく見るナイフブリッジだった。
冬瓜山の標識は見落とした。ナイフブリッジを降りたところに先行した6人がアイゼンをつけながら休憩中だった。
シリタカ山ー笈ヶ岳が一望できる。
薮に苦戦した後なので雪の尾根が歩きやすくうれしい。
シリタカ山は高原状ですばらしい眺めですが白山と笈ヶ岳だけが同定できるだけ情けない。大休憩をした。

鞍部に下ると冬瓜平へ下る分岐に着く、赤テープがあるがトレースはありません。下山はここを降りたいので注意深く観察をした。
県境の谷底谷ノ頭は左側を巻くが雪崩の心配がするところだった。トラバースと急登で県界尾根に出ると笈ヶ岳らしき立派なピークが見えてくる。
これは小笈らしい、
小笈に立つと初めて笈ヶ岳がやっと見えてきます。先が見えてくると気持ちも楽になって、最後の踏ん張りで山頂に立てました。
雪のない薮のピークは予想外だった。
下山も長時間を思うとノンビリ出来ません。登ってきた尾根と白山を眺めて、下山をした。
続々と登ってくる人に会いました。

4人グループが先行するがペースが速い、このグループが冬瓜平に下ったら後を追うことにして離れないようにした。
冬瓜平への分岐でしばらく躊躇していたが下り始めたのを見て直ぐに追いかけた。
谷間の雪は亀裂がいたるところに走り大きな塊が転がるところもあった。先行の4人がやや右寄りに進むので左にコースを替えて冬瓜山の尾根を見ながら進んだ。谷底を通過するとなだらかな斜面を快適にトラバースする。薮道をピストンするより変化があり楽しいです。

一里野からブナオ山の尾根を笈ヶ岳をピストンするという単独者が降りてきた。並外れの健脚です。
冬瓜平から尾根を乗り越えたが若干西に寄りすぎたようで戻るように道を探すと後から声がする。先行の4人組みがロストして大分遠回りをしていたようです。
ここからは4人組みも一緒に下りました。
ジライ谷道は下りが要注意でした。疲れた足に急坂の連続です。

観察小屋が見えて渡渉を終えるともう終了したかのように気が緩みました。朝より増水してました落ちることもなく渡り終えた。
カタクリの花畑、朝より花が開いてます。自然保護センターに戻ると明日登る人が沢山いて情報を交換してました。
難関の笈ヶ岳、11時間で戻った、ちょっと自信がついたぞ。大門温泉センターでノンビリと汗を流した。
明日は天気が崩れそう、休養日で風呂のあとは道の駅しらやまさんで車泊した。

コースタイム
自然保護センター4;50〜大岩6;10〜冬瓜山8;40〜9;20シリタカ山9;35〜県界尾根10;25〜10;40笈ヶ岳
11;05〜冬瓜平下降点12:00〜大岩14;40〜野猿公園15;15〜15;55自然保護センター


自然保護センターの裏から
散策道を行くと通行止めの道、
これを行く
 
 
野猿公園、観察棟

 
ジライ谷を渡る
下山時はもう少し増水していた
 
急登の連続するところ
ミツバツツジが癒し

大岩
急登も一息つく
 

残雪が切れてブッシュ
薮と急登の難所
 
冬瓜山のナイフブリッジ
雪は消えて露岩

ナイフブリッジの下で
アイゼンをつける
シリタカ山と笈ヶ岳が見渡せる
 

シリタカ山への
広い雪原

 
 
シリタカ山は広い
見晴らし良好
冬瓜山を振り返る

県境の谷底谷ノ頭を巻く
トラバースする
雪崩を心配する
 

トラバース終了地から見た
笈ヶ岳方向、手前の偽ピーク
 

県界尾根を歩く
小笈?
笈ヶ岳は後に隠れている
 
 
やっと笈ヶ岳が見えました
 
山頂はブッシュ

北側に
大笠山が大きい
 
 
手前が登った尾根
後に白山が雄大です

 
冬瓜平への分岐


崩壊した雪塊がゴロゴロ
急いで通過する
 

野猿公園でシライ谷を渡渉すると
緊張が緩む、
トンネル手前はカタクリのお花畑