神威岳 平成28年8月13日
8月11日 夏季休暇は北海道に限ると今年も出かけましたが予想外の台風攻撃に散々でした。 北海道の300名山の残り2山、神威岳とオプタテシケ山がメインだがそのほか3山も予定した。 8月10日の夜新潟港でフェリーに乗る。夏休みのピークで家族連れが多い、穏やかな海のお陰快適な船旅で苫小牧に上陸する。 1日目は30分走って道の駅「むかわ」に車泊する。ここは北海道の最初と最後にいつも利用する。 温泉があり、6時からの朝湯にも入れるので実に便利です。 8月12日 今日は買出しをして神威山荘まで行く。時間があったら下見をする。 朝風呂にノンビリと浸かって出発する。日高の牧場を眺め、時々停まって馬を眺めた。 林道を走ること40km、後で知ったがこの林道4日ほど前までは閉鎖だったそうです。 この後台風の上陸で多分閉鎖が続くことになったと思う。 知らぬが仏、ラッキーでした。 神威山荘には誰もいなかったが車が5台ほど停まっていた。 時間も早いので下見に出かけた。これが翌日大変助かることになった。 神威岳は800m付近尾尾根に取り付くまで沢を行くと思い込んでいたので沢を歩いた。 久しぶりの沢だ、足に伝わるツメタさ岩を飛ぶスリルを思い起こす。 何もない駄沢だ、釣師に会う、挨拶をして先へ。 瀞には魚影が走る、良い型です。 430mの二俣で左俣のほうにピンクテープを見つけた。右股を行くはずだがテープに従うと しっかりとした踏み後の道で尾根を越えて右俣に降りた。 渡渉して更に薮に道がある。登山道があるが分かり下見が大成功です。 もう少し沢を歩いてみた、一箇所ヘツリがあるが濡れるのを厭わない場合は簡単にパスできる。 540m二俣手前で引き返した。 テープを追って帰りは登山道を歩いた。やっぱり沢より早く楽です。明日は登山道を使うことにした。 小屋に戻ると川越の方がいて明日、登るというので山話をしながら夕食を食べた。 車泊する。 8月13日 神威山荘3;35〜6;00尾根取り付き6;15〜9;05山頂9;35〜尾根取り付き11;15〜14;00山荘 登り5時間半、下り4時間半、休憩を入れて10時間半 3時過ぎたころ車がやってきた。眼が覚めたので3時35分に歩き出す。まだ暗いが昨日の下見で不安はない。
難コースで12時間ほど要すると考えていたので早いことに越したことはない。 ニシュオマナイ川を渡渉して 朝露の薮道は歩き出すとびしょ濡れになったが足周りは沢支度で気にならない。 620mの二俣付近からは沢を歩くことが多い、800mの尾根取り付き点まで快調だったがここからが地獄だった。
沢靴での急登はすべるため、踏ん張りが大変で30分も歩いたところで足攣りが始まってしまった。 ソールが柔らかいと、こうも筋力がいるのかと思う。60代はさほど苦もなく上り下りをしたが 70歳を過ぎるとなんと不甲斐ないことよ、 若者に抜かれる、一歩進む間に2歩は進んでいるので単純に倍の速さで通り過ぎていった。 騙しながらゆっくりと進む、時間は充分あるので焦らないで歩ける。 薮が被い被さる、薮を握って体を持ち上げてゆく。 樹間に立派な山並みが見えるが分かりません。 展望の効く陵線出ると北側の見晴らしが良くなる。 1839m峰、ペテガリ、特徴ある尖峰が見えてきて気力が回復する思いがする。
古くて何が書かれているかわからない標識付近で双児峰のソエマツ岳がきれいに見えた。 神威岳の山頂も見えてきて先ほど抜いていった若者が立つのが見えている。あと少しです。
やっと山頂につく、360度の展望だが不案内が残念です。者真意トッテけってから同定をしよう。 沢から登った2人組みと山荘からの人が来て5人になる。 軽い朝食をとって早めに下山を開始した。
滑る沢靴は下山でも苦戦です。沢に下りて少し気が楽にんる。 頭から水をかぶってすっきりして沢を下った。 途中、ヌメリスギタケの群生を見つけたが収穫する元気がなかった。
山荘に着く、小川で靴、とスパッツを洗い衣類をすべて着替えた。 マダニを注意しながら着替えた。 10時間半のタイムで予定より早かったが、今まで出一番苦しい山行だった。 道の駅「みついし」で温泉と海鮮ラーメンで無事の下山を祝う。
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