白峰三山(北岳〜間の岳〜農鳥岳)   H,13(2001)7/19-22

コースタイム
1日目 新宿(7;30)〜甲府(9;10)〜広河原(11;05(11;30))〜二股(14;00)〜御池小屋14;25)
2日目 御池小屋(5;10)〜草すべり〜肩の小屋(7;30)〜北岳(8;45)〜北岳山荘(9;45)(10;15)
〜間ノ岳(12;25(12;50))〜農鳥小屋(14;00)
3日目 農鳥小屋(5;40)〜農鳥岳(7;10)〜大門沢下降点(8;00)〜大門沢小屋(10;45)(11;10)
〜奈良田温泉(14;20)(15;10)〜西山温泉(15;20)
4日目 西山温泉(8;00)〜下部温泉駅(9;05)〜甲府〜新宿(12;10)

 
大樺沢を登る
先行するのが昨秋八ヶ岳であった女性だった

1日目(7月19日)

初めてのテント泊の縦走に挑戦です。荷物を減らしたいが出来ません、重いザックを背負うことになった。

新宿駅7時発、あずさ1号に乗る予定でしたが、新宿駅で偶然大学時代の同級生に逢う。彼(佐藤のてっちゃん)は大学時代から山岳部のバリバリの山男で白馬岳に向かうところだった。こちらはまだ山歴3年にもならない駆け出しだ。山の話が弾んで、乗り遅れてしまった。せっかく、座席指定を取ったのに、次の7;30発のあずさに乗るが、千葉発でもうほとんど満員、でも1人のおかげで、何とか座れた。ラッキー!

甲府からのバスは9時発です、10分ほど遅れてしまうので、諦めていたが、着いてみると、まだ発車前でした。
お客が多いので、臨時便に間に合ったようです。これまたラッキー!
大樺沢出合にて下車、アルペンプラザで朝飯と水の補給を済ませて暑さを避けて、大樺沢を登る、途中で雨が降り出し、雨具を着るか迷う、このとき前にいた若い女の子(単独行、テント泊)が奇遇にも、昨年秋に八ヶ岳双子池で会った人で、双方でビックです。

雨の中、少しだけ、雪渓を歩くと、二股に到着する。若き単独行娘とはここで別れて、御池小屋へと向かう。雨の合間を見てテントを張る。
濡れた服は、小屋の乾燥室を利用させてもらう。水場は小屋の脇で蛇口をひねるだけです、大変ありがたい。小屋は混んでいる様です、テント場も着いたときはまだ、余裕がありましたがだいぶ混雑してきました。
後からきた夫婦が通路に張り、しかも犬を連れていて、吼えるし、トイレに行くときは邪魔になるし、他人の事も考えてほしいですね。山にイムをつれてくるのも如何な物かだ。ビールを買いに行ったら最後の一本でした。一人で無事の乾杯して早く寝た。 
 
御池小屋
 
北岳
2日目(7月20日)

5時8分小屋でご来光を見てから出発する。いきなり、草すべりの急登、朝イチ、元気のため、快調に上る、この飛ばしが後半にたたる、花を見ながら、尾根に出る、肩の小屋は混雑していました、
ベンチも空きません、仕方なく、小屋の裏の岩陰で軽食を取る、北岳頂上は曇りで何も見えません、ビールをすでに2缶空けてご機嫌なおじさんに証拠写真のシャッターを押してもらう。この人は夕べの夜行で
甲府に着き、相乗りタクシーで広河原にきて、3時半から歩いたそうです。
この後、北岳山荘でまた逢い、そこから農鳥小屋まで同行しました。ビールを飲んでこの健脚には驚きました。

北岳山荘でラーメンを作る、水を補給う(1L,100円)、中白峰に到着
この辺から雲が切れて、北岳も見えるようになってきた。前半の飛ばしがだんだん効いてきた。展望も良くなり、時間にも余裕があるので、ゆっくりと楽しみながら歩く事にした。間ノ岳の頂上では甲斐駒、仙丈、特に地蔵岳のオペリスクが美しかった

これから向かう農鳥岳が大きく行く手にそびえて見える。ここから塩見への縦走ルートを分ける。いつの日にか挑戦したい。雪田の脇を歩き、ここからくだりとなる、疲れた足に、重いザックは
1歩、1歩にずしりと重くのしかかる、ますますペースは落ちる。小屋が見えているが、いつまでも近くならない、小屋に着いたら、小屋のお兄ちゃんが、「泊まりですか」とたずねて来た。手回しのいい事。テントの受付をする。

小屋のアルバイトは国際色豊かでした。テント場に行くと、昨日二股で別れた単独行娘と逢い、隣に張らせてもらう。水場は100m下にあり、道もよく整備されていたが、疲れきった足にはつらい、でも冷たい水を飲み、頭からかぶりと、ほっと一息抜けるいい水でした。
疲れて、あまり食欲がありません、夕食はほとんど、食べないで、
早く寝ましたが、テント場は夕日が直撃で、熱くて、日が沈むまで、テントの中でごろごろしてました。
12時過ぎに起きだし、満点の星空を眺め、再度寝るが、お腹がすいて暗いうちに朝食を作り出してしまった
 
 
間ノ岳
 
農鳥小屋に向かう
 
農鳥小屋のテン場での日の出
3日目(7月21日)

4時33分ご来光を拝む、今日の天候を約束するような穏やかな朝です。5;40出発、朝からいい天気で気持ちよく歩けそうです、昨日の疲れも回復したようです。西農鳥を過ぎた辺で、単独行の彼女に追いつかれた。
大門沢小屋までご一緒することになりました。
縦走コースになると、何人かは顔見知りとなり、休憩場所で軽く挨拶する事が多くなりました。1日目から全く同じ日程で歩いていたフランス人の若い男女(京都からきた)も言葉はわからないが、合うたびに挨拶してました。
不思議と、山では結構気軽に話せてしまうものです。

若干のアップダウンの後、農鳥岳に着く、今回の3000m級縦走の最後の峰で眺望を楽しみ、岩陰から間ノ岳をしばし見つめ、また来るぞと思いを募らせる。
後は下るだけ、小岩の混じるザレ場を慎重にくだり、大門沢の下降点に着いた鐘がぶら下がった大きな黄色い標識は、ごく最近立て替えたらしく、古いものが枯沢に放置されていた。ご苦労様にしては無残な形に見えた
大門沢方向は霧で真っ白です、急下降の連続の始まりです。

樹林帯に入ると、蒸し暑さが感じられるようになり、足元だけを必死に見つめてただひたすら下りつづける。時々見られるハクサンシャクナゲがほっとさせてくれる。大門沢小屋は11時前だと言うのに、テント場は7部入りです。
奈良田温泉に泊まろうと、大門沢のご主人に電話をお願いしたら、1人は無理で、2〜3人見つけて相部屋なら申し込めるとのこと、そんなに都合よく単独の人が見つかるわけもありませんので、とりあえず
奈良田まで行って見ることにした

単独行の彼女はとはメールのアドレスを教えてもらい後日また連絡と言う事でお別れしました。、彼女にははちに刺されたときの手当てなど、お世話になり、感謝してます。怖いつり橋を4回渡り、工事中のところを過ぎると
車道に出た、ここまでは温泉の送迎車が来るそうで、沢山の人が待っていました
雨がぽつぽつ、降り出してきたのと時間に余裕があるのとで、温泉まで歩いた。ここで2軒の宿をあたるが満員でした。泊まりを諦めて、風呂に入ろうとしていたら、タクシーに声を掛けられ
身延まで今1一人いますが同乗しませんかといわれ、同意した。その後タクシーの紹介で西山温泉の富士屋旅館に泊まれる事になり一件落着、そうそう町営風呂でもフランス人と再会になりました。
古い民宿のような宿に11人、皆さん飛び込み客ばかりでした早川のせせらぎの音も心地よく、ゆっくり寝られて、極楽、極楽
 
 
農鳥岳
 
大門沢小屋から
こんな吊り橋を4回わたる
  4日目(7月22日)

バスは多分奈良田で満員になるだろうと考え、宿で知り合った若者とタクシーの相乗りが成立、(タクシー代1名2500円)身延より3つ甲府よりの下部温泉駅まで行き、甲府〜新宿で帰路に着いた。新宿で丁度、昼飯時なので、ザックを預けて、街食事をしようと、ロッカーを探すが何処もいっぱい、意外とロッカーが少ない事に気が付く。
結局、大きなザックを背負って猛暑の中、食事どころを探す羽目になる。夏山、初めての単独テント泊縦走も、無事終了。