1998年の曲です。おお、誰でも歌える、カラオケにもある、ということでは、
緊張する曲でした。しかも、女っぽく歌うという永遠の課題が...
まず衣装が決まってしまって、あとから曲を選んだようなものでした。
今回は、決めポーズみたいなのがあったり、曲もタンゴなので、形が大切っていうことがすごくあって、それがどこまできれいに見てもらえたか、がまず心配だった。
タンゴは大好きなんだけど、それだけに、自分のなかに「これがタンゴだよ」というのがあり、「恋心」という曲と折り合いつけるのは大変だったように思う。
曲はごまかしがきかない、真正面から歌わなければならない歌だった。ごまかしがきく曲があるのか、といわれると困ってしまうが、つまり自分で自由につくれる部分がほとんどないのだ。バラードもないし、語りもない、3コーラスの間に変化もない。歌詞もかなり抽象的だ。何もできないあいだに終わってしまうことが長く続いた。