かつて下北半島を訪れた際の体験をもとにした叙事詩。
結局、出会えたサルはオリに囲まれていたのでした。。。
『陸の果て』all produced by Domestic Y 1996.2000.

for 7.0




<歌詞>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
痛いほどに
冷たすぎる
風が吹きすさぶ北のはずれに

特別何をする
つもりもなく
さすらいさまよいついた

人気の無い
まったく無い
飽きれるほど無い道の向こうに

陸(おか)の果てを
島国の果てを
北国のはずれを見たくて

針山のようなこの山の辺り
春待つサルがいる・・・という話さ
赤い顔をして温泉に浸かってる

それらしきとこで
車を降りて
重い荷物を背負い込んで

それらしき道を
道なき道を
このケモノ道を歩き出す

右も左も
前も後ろも
同じような景色に埋もれて

いま来た道を
降り返れば
帰る道を見失いそうさ

足元を這う死にそうな虫に
道を尋ねてみた・・・何も語らず
木々の上には抜けるような青い空

良いも悪いも
全部自分の
わがまま気ままな一人旅

冬の下北
そこにサルがいるから
登りはじめた山道

正月休みの
コタツやミカンや
テレビの特番捨てて

ザックの中には
「金ちゃんヌードル」
今日も昨日も明日も

いったい俺は何をしているのかと
つぶやいてみた・・・誰もいないが
風に流れる昼間の高い月








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