'60 GIBSON EB-0 Cherry
SOLD
ギブソン初のエレクトリック・ベースとして'53年に発表された バイオリン・シェイプのボディ・スタイルを持つ“EB-1”が'58年に生産が中止されたことで, その後継機種として位置づけられるのが,この'59年発表の“EB-0”である。 “EB-2”がすでに'58年に発表されてはいたが, それは“ES-335TD”のようなセミ・アコースティック構造のボディを持ったベースであったのに対して, EB-0はEB-1と同様に完全なソリッド・ボディのモデルなのである。
EB-0は当初,同時期に生産されていたダブル・カッタウェイの “レスポール・ジュニア”とほぼ同形状のボディに, 裏側から操作するバンジョー・スタイルのペグが取り付けられたヘッドを持つ 30インチのショート・スケール・ネックがジョイントされていた。 しかし,'61年にレスポール・シリーズが“SG”シェイプのボディ形状に変更されることに伴い, EB-0のボディもSGスタイルの2ndバージョンになるため, 写真のような1stバージョンは2年程度しか生産されておらず, 現実的にあまり見かける機会のない希少なベースである。
この'60年モデルは,ヘッド裏の木部にクラックが入った形跡があるが, プロのリペア・マンの手で完全な修理が施されているため,実用上は全く問題ない。 そのヘッドの点を除けば,最上級のコンディションと言える。