'77 FENDER JAZZ BASS Blond/Maple SOLD
'60年の発表以来,ジャズ・ベースはサンバーストがスタンダード・ボディ・カラーだったが, その後サンバースト以外のボディ・フィニッシュを“カスタム・カラー”と呼び, 割増料金のオプション・カラーとして生産され続けてきた。 そして'75年には,遂にすべてのボディ・カラーがスタンダード・フィニッシュとして, 同一価格で販売されるようになった関係で, '75年以降はサンバースト以外のボディ・カラーの生産比率が比較的高くなっている。 しかしジャズ・ベースに関しては,当時からサンバーストとナチュラル・フィニッシュの人気が高く, この'77年モデルの“ブロンド”フィニッシュは珍しいカラーと言える。 なお,オフ・ホワイト(黄ばんだ白)カラーのことをブロンド・フィニッシュと誤解しているひとが多いが, フェンダー・ギターにおけるブロンドとは,木目が透けて見えるオフ・ホワイト・カラーのことを指す。
この'77年モデルは,通称“3ボルト・ネック”と呼ばれる3本のネジでボディにジョイントされたもので, それまでの“4ボルト・ネック”に代わって,ジャズ・ベースには'75年から採用された仕様だ。 それに伴って,ネックのトラスロッド調整はそれまでのネック・エンド側からでなく, ヘッド側で行なうように変更されている。 また,黒いピックガードは, ジャズ・ベースの場合は4ボルト・ネック最後期の'74年後期から採用され始めたものだ。
フェンダーのシリアル・ナンバーは,伝統的にネック・ジョイント・プレートに刻印されてきたが (通称プレート・シリアル), '76年途中からはヘッドのブランド・ネームのデカール下に記されるようになった(通称ヘッド・シリアル)。 この'77年製モデルのシリアル・ナンバーは“S73+4桁”で, あの“マーカス・ミラー”のナチュラル・フィニッシュのメイン・ベース (シリアル・ナンバー=S732742)と同年式で,かつ近い番号のものだ。
ブリッジ・カバー,ピックアップ・フェンス,フィンガー・レストも付属した美品。
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