'74 FENDER JAZZ BASS Walnut/Rose SOLD

オールド・ベースを代表するモデルであるフェンダー“ジャズ・ベース”。 '60年の登場以来，ボディ材は一貫してアルダーを使用してきたが (ただし，ブロンドとナチュラル・フィニッシュはアッシュ材)， '74年後期頃からのジャズ・ベースにはアッシュ材が使用され始める。しかしこの'74年モデルのように，ウォルナット・フィニッシュに関しては，そのカラーを生かすために木地が茶色いアルダー材を使用している確立が高い。
フェンダー・ギター，ベースのネックは，伝統的に 4本のネジでボディに固定される通称“4ボルト・ネック(4点止めネック)”であったが，ジャズ・ベースの場合は'75年途中から， 3本のネジで固定された通称“3ボルト・ネック(3点止めネック)”に仕様変更される。 4点止めネックの場合は，ネック反り修正のためのトラスロッド調整をネック・エンド側で行なうが， 3点止めネックの場合は，ヘッド側で行なうようになっている。
ジャズ・ベースのピックガードは，サンバーストおよびオリンピック・ホワイト，ブロンド・フィニッシュには，基本的にべっ甲柄ピックガード(べっ甲柄/白/黒/白の4プライ)タイプを，そのほかのボディ・カラーには白ピックガード(白/黒/白の3プライ)を使用してきたが， '74年後期からはすべてのボディ・カラーに共通して，黒ピックガード(黒/白/黒の3プライ)が取り付けられるようになった。ちなみに，ピックガード上のフィンガー・レストは， '74年前期までは1弦側だったが，以降は4弦側に取り付けられるようになる。
そうした仕様変更の流れで，写真の'74年モデルはアルダー・ボディ，4点止めネック，ブラック・ピックガードといった '74年後期に製造されたモデルである。

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