'83 FENDER BULLET BASS B-34
White/Maple SOLD

'82年に発表されたフェンダー“ブレット・ベース”には,“B-30”と“B-34”の2種類のバージョンがある。 B-30はムスタング・ベースなどと同じ30インチ・スケール(19フレット), B-34はプレシジョン・ベースなどと同じ34インチ・スケール(20フレット)のモデルだ。 共に,メイプル1ピース・ネックのみの設定。 なお,それに伴ってB-30のボディ・サイズは,B-34よりも小さくデザインされている。 ネック・スケール,ボディ・サイズ以外は,両モデル共通仕様だった。
ブレット・ベースのピックアップは,ムスタング・ベース('82年には製造中止) で使用されていたものを継承している(ただしマグネットの磁極等が異なる)。 1〜2弦用と3〜4弦用に分割されたピックアップ(スプリット・ピックアップ)は直列で接続されているが, 各々は互いに逆巻きコイル・逆磁極マグネット・ポールピースになっているため, ハム・ノイズがキャンセルされる仕組みだ。
なお,フェンダーのメイプル1ピース・ネックでは, トラスロッドをネック背面から仕込んだあとに埋め木を施すが, ブレット・ベースではネック本体と同じメイプル材を使用していることが多い (ほかのフェンダー・ベースではウォルナット材)。 そのため,フェンダー・メイプル1ピース・ネック特徴である通称“スカンク・ストライプ”は, この'83年モデルのように目立たないものとなっている。
ブレット・ベースは,新品当時,日本にはほとんど入荷していないため, 意外と目にする機会の少ないモデルである。

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