'72 TELECASTER Blond/Maple
SOLD

ボディ形状は,'50年の誕生から'68年頃までは 同一のボディ加工用のテンプレートを使用していたと思われるため, その間は一貫して,6弦側カッタウェイが深く食い込み, ピックガード下にフロント・ピックアップの配線材を通すためのエキストラ・キャイティ(細長いザグリ) が設けられたものであった。 しかし,'68年に登場した“ペイズリー・テレキャスター”“ブルーフラワー・テレキャスター”が 透明のピックガードを使用して,その下の塗装面(模様)を露出させるデザインとなったことで, エキストラ・キャビティのないボディを製作するために,新たな加工用テンプレートが用意され, それはテレキャスター全般に共通して使用されることとなった。 その際に,ボディ外周の形状も,6弦側カッタウェイがやや浅いものに変更されている。 ただし,この外周形状の変更は微妙なものとも言えるので, '68年以前のスタイルとの差はそれほど感じないかもしれない。 この'72年モデルは'68年スタイルのボディ形状をとどめているが, その後'73年からは,6弦側カッタウェイがさらに浅くなり, 一見してボディ形状の変更が確認できる。
この'72年モデルのストリング・ガイドは1〜2弦用の1個のみだが, 同年後半からは3〜4弦にも加えられ計2個となる。
この'72年モデルは, ボディのブロンド・フィニッシュ(木目が透けて見えるホワイト)の黄ばみも少なく, ブリッジ・カバーも付属した最上級のコンディションを持ったものだ。

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